古文書を翻訳するにはツールを使いましょう

ソフトウェア編

 太平洋戦争より前の時代に書かれた文章は、漢文で書かれたものも多く、現代人にはとても読めません。古文書の内容を確認したいと思っても、古文の知識が必要でハードルは高いのが現実です。

 わずか70年前の人が普通に書いて誰もが読めた文章が、現在では特別な知識がないと読めないというのですから、困ったものです。確かに、高校で、古文や漢文を習ったけれど、すっかり忘れてしまった。

 そもそも、なぜ、古文書を読みたいのか、という目的にもよりますが、大体の意味が分かれば良い、とするのなら、ツールを使ってみるのも一つの方法かと思います。

 そこで、今日は、古文書を翻訳するツールを紹介します。

古文・現代文自動翻訳ソフト


 
古文自動翻訳研究センター

 宮澤慎司さんが個人で開発された古文の自動現代語訳・品詞分解ソフト「古文翻訳装置」だそうで、無償配布されています。

「古文自動翻訳研究センター」という名前ですが、団体等とは関係なく、あくまでも個人なのだそうです。

 「古文と現代文とを相互に翻訳 品詞分解も可能 中学・高校の古文学習にどうぞ」というコメントがVECTORにもありました。VECTORからもダウンロード可能です。

 試しに、「竹取物語」を翻訳してみました。

 翻訳精度はともかくとして、面白いツールであることは確かです。

 文科省の団体はたくさんあるのですから、趣味で仕事をしているのではなく、国民に役立つこのようなソフトを作ったら良いのではないかと思います。