なぜ、「SETUNA」を超えるキャプチャーソフトが存在しないのだろうか? とても不思議に感じたので、この記事を再アップしました。
Windowsには「Snipping Tool」という画面キャプチャツールが同梱されています。Windows10になってから改良されたという記事をどこかで読んだので試して見ました。
その結果は「使えないソフト」。使い勝手はいまいちです。
Windowsに同梱してあるソフトは使えないものばかりなので期待していなかったのですが、やはりダメソフトです。
管理人は、画面キャプチャには「SETUNA2」というフリーソフトを使っています。このソフトはとても使いやすく重宝しており、ほぼ毎日使っています。
今日は、なぜ「Snipping Tool」が使いにくいのか、なぜ「SETUNA2」が使いやすいのかという視点で書きたいと思います(「SETUNA2」はサイトが閉鎖されてDLできないよ、などと悲観せず、本文を “よく” 読んでください)。
最近、Windows 11 のノートパソコンを購入したので、設定関係を追記しました。
画面キャプチャはどんな時に使うのか
画面キャプチャはどんな時に使うのでしょうか。
管理人は、以下のケースでよく使います。
1.ソフトなどの操作手順を示すために、手順毎に画面をキャプチャ
2.ネットで見つけた写真の元画像を画像検索したいが、その写真がフラッシュや動画上にあるためできない。このため欲しい画像をキャプチャして、それをGoogle画像検索の窓にドロップし元画像を検索。
3.コピー制限のあるサイトの数値や文字列はコピーできないので、これをキャプチャ。その後、文字を打ち込む画面を起動して、キャプチャした画面を見ながら文字や数値を正確に打ち込む。認証コードなどの打ち込み間違いが無いかを確認する時にも使います。
4.ネットで見つけたある文章を引用したい時、単純にコピーペするのではなく、途中を一部省略したりする場合、原文をキャプチャして表示させておき、それを見ながら調整することもあります。
5.ブラウザのタブ表示を切り替えるとき、切り替える前の情報と新しく開いたタブの情報を比較したい時、一方をキャプチャして表示させて比較します。
以上のように、キャプチャした画像は、保存するとは限りません。その場限りで保存せずに消してしまうこともよくあります。
このような使い方をするキャプチャソフトに求められる機能とはどのようなものでしょうか。
キャプチャソフトに求められる機能とは
上のような用途で頻繁に利用するキャプチャソフトには、最低でも以下の機能が求められます。
1.邪魔にならない
起動しているかどうか分からないほど「自己アピール」をしないソフト。使うたびにいちいちソフト名をでかでかと表示するようなソフトは問題外です。「Snipping Tool」はこの意味で早くも失格です。
2.複数の方法でソフトを起動できること
プルダウンメニューを開いた状態をキャプチャしたい場合、カーソルを動かさずにキャプチャする必要があります。カーソルを動かすとプルダウンメニューが消えてしまうからです。また、全画面キャプチャではなく、小さな範囲のキャプチャを頻繁にやりたい場合もあり、このような場合、ソフトの起動が複数の方法でできるととても便利です。
3.PNG形式で保存できること
文字などをキャプチャする場合、できるだけクッキリした画像で保存する必要があります。保存形式でPNG形式をすぐに選択できることも重要な点です。管理人は、キャプチャ画像は必ずPNG形式で保存します。JPG形式にするのは、文字入れ加工後の最後の段階になります。または、画像によってはPNG形式のままでアップします。
4.瞬時にキャプチャ設定画面になる
キャプチャソフトが起動していても、キャプチャしようとすると手間がかかる(設定画面が開くなど)のでは使えないソフトです。ソフトの呼び出し⇒キャプチャする範囲を選択⇒保存 の3ステップだけでできなければ不合格です。
この全ての操作をできるのが[SETUNA2]です。特に、4.の操作性は他の類似ソフトと比べても群を抜いています。
ソフトのダウンロード
このソフトは、2008年10月29日公開の古いものですが、Windows10で問題なく使えます。
ソフトのダウンロードは、製作者さんのサイトから行います。(2017年5月現在、作者さんのサイトが閉鎖されているため、ダウンロードできません。以前も閉鎖したことがあるようなので、もしかしたら再開するかも。どうしてもという方は下の画像をクリック。アーカイブからDL可能です。セキュリティ警告が出る場合でも無視して続行します。ウイルスはいません。)
ソフトをダウンロードしたら、[SETUNA.exe]をダブルクリックしてソフトを起動します。
このソフトはスタンドアローンなので、インストールする必要はありません。[SETUNA]のフォルダをどこか邪魔にならない場所に移動し、[SETUNA.exe]を「スタート画面にピン留め」すれば、タスクバーからいつでも起動できます。管理人は、使用頻度が高いため、スタートアップに登録しています。
使い方
このソフトは、本来は「キャプチャー式付箋ソフト」なのだそうです。管理人は付箋ソフトは使わないので、付箋機能は使ったことがありません。そこで、キャプチャ方法のみ説明します。
様々な設定カスタマイズができるようですが、基本的にはデフォルトのままで問題ありません。
デフォルトでは、パソコン画面の上か左の縁をクリックするとキャプチャ状態になります。または、[CTRL]+[1]でもキャプチャできます(ホットキーを有効にするにチェックを入れる)。このチェックは必ず入れて下さい。縁のクリックではなく全体をキャプチャする必要がある場合が必ず起こります。
具体的に使い方を見ていきましょう。
1.画面左端をクリック。カーソルが「十字」に変化
2.キャプチャする範囲をクリック&ドロー。マウスから指を離した時点でキャプチャ完了
3.キャプチャした画像上で[右クリック] ⇒ [PNG形式で保存]これだけでキャプチャ画像がデスクトップに保存されます。通常のソフトのような「名前をつけて・・・」といった設定画面は一切表示されず保存完了です。
4.キャプチャした画像上で[右クリック] ⇒ [切り取り] キャプチャした画像を削除します。
紹介は以上です。
このサイトでは、古いソフトも多く紹介しています。その理由は、使いやすいから。
普段使うソフトは、使いやすさが一番です。
ソフト開発者の方はどんどん高機能化を目指し、その結果、誰も使わないソフトになる・・・という落とし穴に陥るように思います。
管理人がエクスプローラの代わりにいつも使っているフリーのファイラー「SeeZ」はとても洗練されたソフトで、全く不満はありません。開発者の「如月柚葉」さんは2008年12月20日のバージョン2.04をもって開発を停止していますが、現在でも機能面でまったく問題ありません。
たくさん機能を付けるのではなく、操作手順をいかに少なくできるかが使いやすさのバロメーターになるように思います。
Windows10で画面をキャプチャしようとすると拡大表示され、キャプチャできない
パソコンを新しく買い換えたのですが、SETUNAでうまくキャプチャできないトラブルが発生しました。
Windows10でSETUNAを使ってキャプチャしようとすると、画面が拡大表示され、キャプチャしたい位置がずれてしまう。
このトラブルは、次のように対処します。
最初に、SETUNAを終了します。
SETUNAの実行ファイル「SETUNA.exe」を右クリック ⇒ [プロパティ] [互換性]タブ ⇒ [高DPI設定の変更]
[SETUNA.exeのプロパティ]ウインドウが開くので、下の画像の二カ所にチェックを入れて[OK]。
これで正常な状態に戻ります。
Windowsのキャプチャ機能とSETUNAとの根本的な違い
Windows10 の場合、二つの方法で画面キャプチャすることができます。
一つは、上で書いた「Snipping Tool 」を使ってスクリーン ショットをキャプチャする方法です。ソフトの起動は、[Win]キー + [Shift]キー +[S]キー。
もう一つが、[Win]キー+ [PrtSc]キー でキャプチャするというもの。これは全画面キャプチャです。
ところで、「Snipping Tool 」でキャプチャした画像はどこに保管されているか分かりますか。二番目の[PrtSc]キーでキャプチャした画像はどこにあるのでしょうか。
答えは、下の画像です。
キャプチャした画像はしまい込んでも使い道がありません。存在をすぐ忘れるから。こんなフォルダの奥深い階層に保存するなどユーザーの利便性も利用目的についても開発者は何も考えていないと感じます。
管理人がSETUNAを使う場合、以前はファイル名連番での自動保存にしていましたが、最近は、ファイル名を付けてから保存する設定にしています。キャプチャしたファイルが何なのかを忘れてしまうのが理由です。保存場所は当然、デスクトップです。
管理人はキャプチャ画像は保存せずにすぐにゴミ箱へ、そして、使うときにゴミ箱から探す、という使い方を頻繁にしています。
これも便利な使い方で、いちいち保存しないでゴミ箱ゆきなのでガンガンスクリーンショットを撮ることができます。必要なときはゴミ箱の中をあさります(www)。
基本設定をメモしておく
SETUNAは他に代替ソフトがないと思えるほど使いやすいソフトなので、基本設定をメモしておきます。これが違うと、いきなり使いにくくなるので、