旧ソ連の小国ジョージア名物「シュクメルリ」を作ってみる

料理レシピ

ネットを見ていたら、とても美味しそうな料理があったので作ってみました。

 「TABIZINE」というサイトにNaoさんという方が投稿された記事です。

 記事のタイトルは、

 「ニンニク好きなら絶対に作ってほしい!悶絶するほど超美味なジョージア名物「シュクメルリ」」、TABIZINE、2020.3.22。

 ジョージアって名前の国、あったっけ??

 以前、グルジアと呼ばれていた国のことです。「2015年4月14日、黒海沿岸にある国「グルジア」の呼び名を「ジョージア」と改める法律が日本で成立した。」という記事を見かけました。知らなかった(汗)。

 ジョージアは、黒海の東岸に位置している国です。国土面積は69,700km2で、北海道の8割ほどの広さの国です。

 たぶん、日本人には最も馴染みのない国の一つかも知れません。このサイトで取り上げるのはこれが最初です。

 さて、この国の名物料理が「シュクメルリ」。鶏肉をガーリッククリームソースで煮込んだ、伝統的なジョージア料理の一つであるそうです。 記事を読んでいたらかなり美味しいらしい。そこで、早速作ってみます。

基本のレシピ

「シュクメルリ」の作り方
【作り方】(二人分)
手羽元  10本
ニンニク 2玉
バター  15g
牛乳   400cc
サワークリーム  大さじ4
塩・コショウ  適宜

【作り方】
1.手羽元に塩コショウを振り、すり込む。オーブンを220℃に余熱する。
2.パウンドケーキ用バットにバターを細かく切ったものを入れ、手羽元を並べ、余熱が終わったオーブンに入れ、30分焼く。
 (この時に使うのがキュレットという鉄鍋ですが、ないので、パウンドケーキ用バットで代用)
3.(一人分ずつ作ります。) ニンニクひと玉をみじん切りにする。(1片ではなく、ひと玉丸ごとです。)
4.小さなフライパンに牛乳200ccを入れ、加熱。途中で、ニンニクを入れ、ふつふつと沸騰してきたら火を弱め、サワークリーム大さじ2を投入。
5.ここに、焼き上がった手羽元とバットに溜まった油を加え、味見しながら、塩コショウで味付けします。少し煮て完成。
6.とろみが欲しい人は、水溶き片栗粉で少しとろみを付けてもよいでしょう。

 美味しく仕上げるコツは、肉をしっかり焼くことと、ニンニクをたくさん使うこと。

家族に大好評

 レシピを見れば分かる通り、チーズは使っていません。チーズを使うとシチューのようになり、「シュクメルリ」とは別料理になります。しかし、味は、濃厚なスープでやみつきになりそう。

 家族から好評でした。

 まず、味ですが、これまで経験したことのない不思議な味になっています。これはサワークリームが影響しています。また、ニンニクを大量に使うことで、風味がよくなります。

 今回は、付け合わせとして、ニンジン、ジャガイモ、タマネギを茹でて、別皿に盛りました。温野菜にソースを付けて食べるというスタイルです。

 うちの奥様の感想は、顔を見れば分かります。笑顔がこぼれています。かなり美味しかったようです。

 息子の感想は、肉の表面がカリカリで、中はジューシー。手羽元の肉が骨から直ぐにほぐれ、とても美味しいとこれまた好評でした。

作るのは簡単だけど、お財布には優しくない

 今回の食材で、中沢サワークリームが270円くらい、青森県産ニンニクが1玉100円程度(2個使用)なので、これだけで470円です。さらに、手羽元が300円。計770円。

 残りの材料は冷蔵庫に入っているので気にはなりませんが、なかなか豪華・高価な食事になります。

 海外にいると、サワークリームはたまに使うのですが、日本にいるとまず使うことはありません。たぶん、今回、日本で初めて買ったように思います。それにしても値段が高い。外国では大きなパックに入っているのですが、中沢サワークリームのパックは90mlと小さなサイズです。これで、ちょうど大さじ4くらいになります。余っても使い道が分からないので、このサイズでよいでしょう。

 ニンニクは青森県産のものを使っているので、どうしてもコストがかさみます。

 この料理は、本来、キュレットという鉄鍋を使って作り、鍋のまま食卓に。熱々を頂く料理のようです。しかし、キュレットを持っている家庭は少ないと思います。

 調理器具が増えるのは嫌いですが、キュレットは一つくらい買っておいてもよいかも。100円ショップで売っていないかなぁ? 

 上の文章を読んで不思議なことに気づきませんか? 材料は二人分。奥様と息子が食べました。管理人は?

 管理人は鶏肉が苦手なので、鳥料理は食べません。作るだけです。しかし、二人分でも高額な料理なので、4人分作ったら家計に響きます。

 しかし、このような料理のレシピを知っていると、誰かが来たときにさっと出せて、感動させることができます。

使う鶏肉は最低でも国産にしましょう

 悪名高きブラジル産鶏肉が大量に日本国内に流通するようになりました。

 管理人はそもそも鶏肉を口にすることはないのですが、家族が好きなので鶏肉料理を作ります。

 ブラジル産鶏肉は多くの国で輸入規制されているものです。なぜか日本だけが買っている。鶏肉で注意しなければならないのは成長ホルモンと抗生物質が餌に使われていることです。劣悪な飼育環境で大量飼育するため、どうしても抗生物質が欠かせません。

 管理人がブラジル産鶏肉を絶対に食べない理由は、その餌にあります。成長ホルモン剤と抗生物質だけではありません。餌に鶏を混ぜて共食いさせています。

 この餌となる鶏の部位は「頭」です。肉にする過程で頭が切り落とされますが、この頭が粉砕され、餌に混ぜられます。

 本来、共食いする動物ではない家畜に共食いをさせ、それを人間が食べる。ひとつの命をありがたく無駄なく頂く、という発想とは違うと感じます。

 人間が共食いをするとプリオン病の一種であるクールーという病気を発症する可能性があるようです。鶏は共食いしても問題ないのでしょうか。そもそもそのような研究成果が存在するのでしょうか。

 外食産業で使われている鶏肉は、ほぼブラジルとタイから輸入したものです。

 日本は、食肉の安全性に関しては無頓着な国のようです。

 来日外国人は、日本は食の安全が図られていると勘違いしているようですが、食の安全に関心のある日本人は、そもそも外食などせず、自分で作ります。