ネットを見ていたら、セブンイレブンが練馬区限定でスィーツの試験販売を開始したという情報をゲットしました。
突っ込みどころ満載の企画のように思えたので、俄然興味が湧きました。
そう言えば、先日アップした『帅嘤嘤さんが美味しそうに食べていたコンビニの食べ物』という記事で、帅嘤嘤さんが美味しそうに食べているセブンの「大きなタピオカみたいな大福(ミルティー)」』を紹介しました。また、セブンイレブンの記事を書くことになろうとは夢にも思わなかった。
「なぜ練馬区限定なのか」
練馬区と言えば、「おしん」の小林綾子さんの出身地で、現在も住まわれている土地です。そういえば、先日行った「ちひろ美術館・東京」も練馬区ですね。
この謎は後ほど考えるとして、まずは「イタリアンプリン」を入手することにします。
商品陳列棚が空っぽ!
練馬まで自転車でひとっ飛び! 練馬区に入って最初に見つけたセブンイレブンに入りました。
早速、スイーツのコーナーへ。
すると、なんと言うことでしょう。こんな状態でした。
ひとつもない!
えっ、これを買いに来たのに一つもないの? 全て売り切れ? 客を舐めんじゃねーよ。店長を呼べ!
・・・などと、お行儀の悪いことはしません。
管理人: 「これ、売り切れですか?」
店 員: 「今、ちょうど入荷したところです。たくさんありますよ。」
そして、運搬ケースのフタを外し中を見せてくれました。確かにたくさんある。
ネットで紹介されたことで、飛ぶように売れているそうです。管理人は、店に入荷したてのまだ湯気の出ていそうな商品を三個買いました。値段は230円(税込み248円)です。
棚が空っぽの状態を見たときには唖然としましたが、とにかく、買えてよかった。
買ったのはいいけれど、これどーする。「要冷蔵」の食べ物なので、すぐに冷蔵庫に入れた方が良さそうです。結局、そのまま家に戻ることになりました。プリンを買うためだけにわざわざ練馬まで行ったことになります。トホホ・・。
「イタリアンプリン」を実食
へっへっへ。わざわざ練馬まで行って買ってきた「イタリアンプリン」。どんだけ美味しいのだろう? 期待が膨らみます。
「イタリアンプリン」の入れ物には、「濃厚クリーム仕立ての、新食感プリン」と書かれています。さらに期待ではち切れそう。
いざ実食!
一口食べて、・・・あっ、こりゃ、うまいわ!
甘さ控えめで、とにかく濃厚。しっとり、どっしりしていて小さいのに食べ応えがある。一般のプリンとは全く別物の食べ物です。
どこがプリンだ? こりゃ、チーズケーキじゃん。まさに、濃厚チーズケーキの味です。酸味はないけどね。
プリンっぽいのは表面に薄くかかっているカルメラのみ。プリンのようなプヨプヨした弾力はなく、本体の味、食感はチーズケーキそのものです。
チーズケーキをよく作る管理人は、成分表をすぐにチェックします。この成分表は使用量(重量)の多い材料順に書かれています。
原材料名:乳等を主要原料とする食品、卵、チーズ、砂糖、クリーム(乳製品)、加糖練乳、カラメルソース、ゼラチン、・・・・、
やはりこれはチーズケーキだ。プリンじゃない。
こりゃ、売れるよ。この値段でこの味。
ちなみに、コンビニで売っているものはほぼ口にしない我が家の奥様に食べてもらいました。食べてもらうのも一苦労。延々と説明してやっと食べて頂きました。
その結果は、「くやしいけど、美味しい」
これって、彼女としては最大の褒め言葉です。値段を聞いて驚いたようです。これは安い。
なぜ、練馬区限定なのだろう?
この商品が間違いなく売れることは、開発者なら分かるはずです。何しろ、うちの奥さんが美味しいと言っているのですから。
では、なぜ、練馬区だけで販売しているのでしょうか。調べてもさっぱり分からない。だから興味が湧くのですが。
確かに、西武新宿線上石神井駅周辺は都内でもコンビニ激戦区のようです。
これは試験販売であり、評判がよければ全国展開する、という方針なのは聞かなくても分かること。問題は、「なぜ練馬区なのか」ということです。
うちの奥様も、「なんで練馬なの?」と言っていました。誰もが感じる疑問です。
そこで、ちょっと気になったので調べてみました。
そもそも東京のコンビニはどのくらいの数があるのか。ネットで探しても出典を示していない情報しか見つからないので使えません。
そこで、今回はNAVITIMEの「東京都のコンビニ 一覧」を使うことにします。地図サービスを提供する会社の情報なので、最も信頼できそうです。コンビニは閉店したり新たに出店したりが激しいように思います。この点、地図データ提供会社の情報は信頼できます。
ちなみに、アパマンショップの「東京都市区町村別 コンビニの数ランキング」でも同様のものを公表していますが、数値は違います。「弊社が独自に集計した、東京都のコンビニの数に関するランキングです。」と書かれていますが、いつの時点のデータなのか明示されていないので、とても使い物になりません。三年前かも知れないし、十年前かも知れない。役に立たない情報とはこういうものを言います、という典型的な見本のようなものです。
NAVITIMEのデータを表にまとめてみました。
この表によると、東京都には、7689件のコンビニがあることが分かりました。
問題の練馬区は、273件で第10位にランクインしています。コンビニ総数7689の半分が3844.5。コンビニ数の多い区から順に足していく(積算)と、12位の板橋区がこの値と最も近い。10位の練馬も近い値と言えそうです。
都内のコンビニ全体のデータではなくセブンの店舗数のみで計算すると一致するのかも。管理人はそこまで手間のかかる試算はしませんが。
今回のようなプリンの売れ筋を評価するためのコンビニ立地条件としては、いわゆる「激戦区」などの条件は無意味です。激戦区で売れたからといって、一般のセブンで売れなければしょうがない。むしろ、一般的な地域で売れるかどうかが重要な指標になりそうです。
このため、あまりメジャーとは言えない店舗数が中央値に近い練馬区がテスト販売の地に選ばれた?
真相は分かりません。なぜ練馬区なのか。不思議です。セブンイレブン本社に聞いても理由は教えてくれないそうです。
ちなみに、練馬区の全てのセブンにこのスイーツが置いてあるわけではないようです。現在の所、買えたらラッキーということでしょう。
なお、東京都のコンビニシェア(件数)は、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンの順になっているようです。
なぜ練馬区なのか。管理人が考えた理由は次のようなことです。
全国展開を図る商品の試験販売であれば、特定の年齢層に偏った地域、たとえば大学が密集し学生が多いとか、そういった地域は除外されます。次に職種。練馬区は東京23区の中で最も農地の広いところ。住民の職種バランスを考慮すればやはり練馬でしょうね。
さらに、住民の所得。港区のような高所得者が多く住む地域はモニターにならない。東京23ランキングが13位の練馬区がほどほどの位置にいます。
このような様々な要素を加味すると、やはり練馬区というのが妥当な判断・・・、という気もします。
【参照】
Rocket News24、『【なぜか練馬区限定】セブンの「イタリアンプリン」が激ウマすぎた! 今すぐ練馬区に住民票を移したいレベル!!』
【関連過去記事】
『“おしん”がアシリパに見えるのだけれど 【ゴールデンカムイ】』
『練馬の「ちひろ美術館・東京」の楽しみ方』