Word2010が強制終了する(Ntdll.dllエラー ):解決策

PC不具合対策

**** 追記 ****
 この記事へのアクセスが急増しています。同じ不具合でお困りの方が多いのだと考え、丁寧に説明します。
 このNtdll.dllエラーは、Officeというソフト史上最悪のものではないでしょうか。
Ntdll.dllの最新バージョンを探す方がいますが、それでは解決しません。
**** 追記終わり ****

 先日買ったパソコンのOffice 2010のうち、Word 2010でエラーが発生。またかよ、という感じ。

症状

 Word 2010を起動して、操作をしているうちに、突然、強制終了してしまうエラーが頻発。これでは作業中のデータが失われてしまうので、とても怖くて使えない。強制終了するのは、どのキーを押した場合とか特定の操作ケースではなく、いつの間にか強制終了、という印象。OSはWindows 7。

不具合の原因を絞り込む方法

 ① まず、原因がどこにあるのかを確認する。

 「イベントビューアー」でどこでエラーが発生しているかを確認する。

イベントビューアーで確認する

 スタート>コントロールパネル>管理ツール>イベントログの表示

エラーログ

ログの名前: Application
ソース: Application Error
日付: 2010/08/04 18:12:39
イベント ID: 1000
タスクのカテゴリ: (100)
レベル: エラー
キーワード: クラシック
ユーザー: N/A
コンピューター: xxxxxx
説明:
障害が発生しているアプリケーション名: WINWORD.EXE、バージョン: 14.0.4762.1000、タイム スタンプ: 0x4bae25b7
障害が発生しているモジュール名: ntdll.dll、バージョン: 6.1.7600.16385、タイム スタンプ: 0x4a5bdb3b
例外コード: 0xc0000374
障害オフセット: 0x000cdcbb
障害が発生しているプロセス ID: 0xc14
障害が発生しているアプリケーションの開始時刻: 0x01cb33b16bab8d7a
障害が発生しているアプリケーション パス: C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\Office14\WINWORD.EXE
障害が発生しているモジュール パス: C:\Windows\SysWOW64\ntdll.dll
レポート ID: 6d520d1f-9fa8-11df-808b-0025d3b3d532

 エラーログから、『ntdll.dll』で障害が発生していることが分かる。

原因の特定

 まずは、「マイクロソフト・サポート」でトラブルの原因と対処方法を調べる。

 マイクロソフト・サポートによれば、どうも『Word 2010、Word 2007、Word 2003、または Word 2002 の起動時または使用時に発生する問題のトラブルシューティング方法』関連のエラーらしい。「おいおい、Word2003から2010までのバージョンアップで、この不具合を放置していたという自白か!」

 これが原因らしいので、サポートページの記述に従い修復することにした。

(しかし、このマイクロソフトサポートページの説明記述。いつ見ても不親切で分かりにくいと感じるのは管理人だけだろうか。)

修復方法

「Word の起動時や使用時に発生する問題のトラブルシューティングを手動で行う手順」に従い「Word の Data レジストリ キーを削除する」という方法で修復する。

(1) すべての Office プログラムを終了する。これが大切!

(2) [スタート]>[ファイル名を指定して実行] (Windows 7では、[プログラムとファイルの検索])をクリックし、窓に「regedit」と入力し、[OK] をクリックし、レジストリ・エディタを起動する。

(3) レジストリ サブキーを見つける。

Word 2002 の場合
 HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft \Office\10.0\Word\Data
Word 2003 の場合
 HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\ Office\11.0\Word\Data
Word 2007 の場合
 HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\ Office\12.0\Word\Data
Word 2010 の場合
 HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\14.0\Word\Data

(4) まずは削除するレジストリのバックアップ。 まず、[Data] をクリック。その後で、メニューバーの[ファイル]⇒ [エクスポート] をクリック。

(5) ファイルに Wddata.reg という名前を付け、デスクトップに保存する(実は、付ける名前は何でも良いので適当に自分がわかる名前を付ける)。

(6) (4)で開いた[Data]上で、画面上部の [編集] メニューの [削除] をポイントし、[はい] をクリックして削除する。

(この[Data]キーは、削除しても後で自動で作成されるので問題はない。)

(7) レジストリ エディターを終了し、Word を起動する。

 これでWord が正常に動作するようになった。

 しばらく使ってみて正常に作動するのを確認できたら、さきほどエクスポートした[Wddata.reg]は不要なので削除しても良い(紛らわしいファイルは削除した方が良い)。

 症状が改善されなければ、別の原因なので、その場合には、一応、変更前の状態に戻しておく。それには、[Wddata.reg]をダブルクリックすればよい。

(レジストリをいじるので、操作は慎重に。自己責任でお願いします。)