パソコンを変えてから3TBの外付けハードディスク(HDD)が認識されないというトラブルが頻発するようになりました。
問題は二つあります。一つは、外付けハードディスクをUSB接続してもパソコンが認識しないこと。二つ目は、仮に認識された場合でも、短時間で再び認識されなくなる、という不具合です。
このタイプの解決策をネット上で見つけるのは難しい。ドライバーの更新やハードの故障を疑えなどピント外れの書き込みしかありません。はたまた、よく分からないアプリを宣伝する典型的なライター記事。
以前のパソコンではこのような問題は発生しなかったので、ハードディスク本体の問題ではなく、パソコンの機種を変更したことによる設定の違いが原因だろうと考えました。
では、どの設定なのか。
上の二つ目の問題は、節電設定関係が影響しているのだろうと思います。そして、最初の問題は、ドライバーが原因か?
当然、ドライバーの更新については最初に調べており、最新のドライバーがインストールされ、正常に作動していることは確認しています。では、ドライバーが原因ではないのか。でも、やはり、ドライバー関連が怪しいと思いました。
解決策
いきなり解決策を書きます。
外付けHDDを認識させる方法
まず、ハードディスクを認識させる方法です。ノートパソコンでの説明となります。OSはWindows11です。
1. 外付けHDDは外しておきます。再起動する必要があるので、開いているアプリは全て閉じます。マウスが一時的に使えなくなるので、タッチパッドを使える状態にしておきます。
2. [コントロールパネル] ⇒ [デバイス マネージャー]
3. [デバイス マネージャー]のツリーから[ユニバーサル シリアル バス コントローラー]を探します。
4. すぐ下にある[Intel(R)USB 3.10 eXtensible Host Controller – 1.20(Microsoft)]を右クリック ⇒ [デバイスのアンインストール]をクリック。
5. [デバイスのアンインストール]ウインドウが開くので、もう一度、開いているソフトがないことを確認してから、[アンインストール]ボタンをクリックします。この時点でUSB接続マウスが使えなくなります。
6. [再起動]のボタンが出るので、それをタッチパッドからクリックして再起動します。
なぜ、開いているソフトがないことを確認するのかというと、それが再起動の妨げになるからです。マウスが使えない状況では、開いているソフトを閉じる作業もママなりません。そんな状況で再起動をするのはとても面倒です。だからこの点を強調しています。
再起動すると、USB接続外付けHDDを認識します。
使っている途中で外付けHDDが認識されなくなる問題の解消
次に、使っている途中で認識されなくなる問題を解消します。
これは、節電関係の不具合だと考えました。すると、対処は簡単です。
1. 先ほどの[Intel(R)USB 3.10 eXtensible Host Controller – 1.20(Microsoft)]を右クリック ⇒ [プロパティ]
2. 下のウインドウが開くので、[電源の管理]タブ ⇒ [電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする]のチェックを外す。 ⇒ [OK]
このチェックは元に戻ってしまう場合があるので、使っているうちにHDDの接続が切れる場合は、この部分を確認してください。
管理人のパソコンには、 [Intel(R)USB 3.10 eXtensible Host Controller – 1.20(Microsoft)]と[Intel(R)USB 3.20 eXtensible Host Controller – 1.20(Microsoft)]の二つがあります。そしてUSBポートも二つ。USBポートが3つあるパソコンは、この部分が増えると思います。
なぜ、[Intel(R)USB 3.20 eXtensible Host Controller – 1.20(Microsoft)]の方も同じ操作をしないのか。その理由は、「余計なことはやらない」からです。たぶん、[Intel(R)USB 3.10・・・」は、パソコンの左側のポートだと思います。右側が[Intel(R)USB 3.20・・・」でしょう。
普段は左側のポートを使っているので、[Intel(R)USB 3.10・・・」だけ修復しました。
一時的に解決できたと思っていたら、再び認識しないという問題が発生。どうやら、通常の方法では解決しないようです。
やっと見つけ出した原因
原因が分かりました。それは、「SUPERAntiSpyware」というフリーソフトとの競合でした。
このソフトをアンインストールすると、あれだけ認識されなかった外付けHDDが認識されるようになりました。
この不具合が発生して約1年。現在使っているゲーミングノートPCを購入してから発生していた問題です。「SUPERAntiSpyware」は、ネット接続したことによるログや、クッキーなどの中から危険なものを見つけ出して削除するソフトなのですが、数年前から使っていたので、まさかこのソフトが原因とは夢にも思いませんでした。
何らかの競合が発生しているのが原因のようです。やっと問題が解決しました。うれしー♥
どうして「SUPERAntiSpyware」が怪しいと考えたのか。それは、詳しく覚えていないのですが、あるとき、あるプログラムが足りないというエラーが出ました。そのプログラムを調べると「SUPERAntiSpyware」のものでした。
「SUPERAntiSpyware」はとても役立つソフトなので、必要になったらインストールし、使った後でアンインストールするという使い方にしたいと思います。
あとがき
説明は簡単ですが、この結論に至るまでに1年近くかかりました。ネットで探しても役立つ情報は何も書かれていない。書かれているのは、ドライバーを更新しろ? えっ? いつの時代の記事だよ。ドライバーは自動更新になっていて、古いドライバーなどお目にかかったことがない。
「デバイスマネージャーを使用してハードウェアの変更をスキャンする。」?? もう、100回以上やっているよ。
「USBケーブルの供給電力不足」?? この記述に騙されて、多くの時間を費やしました。
「外付けHHDをフォーマットする」?? おいおい、冗談はやめて。3TBのデータはどうするの?
「修理を依頼する」 依頼したくないからネットで情報を探している。
「高速スタートアップを無効にする」 ⇒ 最も役に立たない書き込みの一つ。
「Windowsを更新」 ⇒ 記事の文字数を増やすことが目的なのでは、と疑うような記述。更新していない人も世の中にはいるのでしょうが、何の役にも立たない記述だと思います。
ハードディスクって何ですか? というレベルのライターが情報をかき集めて、何の問題意識もなく書いた情報が検索の上位にヒットするから困ります。多くの時間を無駄に費やしました。
そもそも論に立ち返ると、Windowsのドライバーの状態を示す表示が問題を検知していない、ということが問題だと感じました。ドライバーが最新で正常に動いているという表示は誤りであることが、デバイスをアンインストールすることで問題が解消することから分かります。
結局、問題の所在は、Windowsが正しい状態評価をできなかった、ということです。Windows11になっても何ら改善しない問題です。
未だにWindows xpを使っているユーザーが一定数いるようです。管理人も、できることならxpを使いたい。今回のようなバカげたトラブルは、xpでは起きなかったと思います。xpはとても高速で、軽く、トラブルの少ないOSでした。