食物アレルギーに対する世間の認識が低すぎるように感じます

生活編

アレルギーに対する知識のない人が多すぎる!

 SNSを閲覧していると、食物アレルギーに対する知識がほとんどない人たちがたくさんいることに気づきます。

 自分は問題ないのだから、他の人も問題ないはず、という発想なのでしょう。困るのは、このような発想の人は、アレルギーを持っている人を攻撃する習性を持っていることです。自分は正常で、お前がおかしい、という一種の優越感なのではないでしょうか。

 優越感に浸っているから、思考は攻撃的で、一方的。もしかしたら、という可能性さえ考えようとしません。自分は正常、という優越感がそうさせているのでしょう。

 この視点でTwitterなどを読むと、管理人の言いたいことが分かるはずです。

 Twitterに書き込んでいる人は、何の違和感もなく記載しているのでしょう。食物アレルギーなどあるはずもない、という考え方が根底にあると思います。そして、その根拠としているのが、そんなアレルギーがあるのなら、人間はとうの昔に絶滅している、という考え方です。

 結局、アレルギーに対して、何の知識もないのです。自分は大丈夫だから他の人も問題ない、という単純な発想をする人なのでしょう。

 問題となるのは、こんなやつが料理人だったら恐ろしいことになる、ということです。自分は、アレルギーについての知識が皆無で、お客を殺してしまいました、と法廷で悔やむ姿が目に浮かびます。

 管理人は、食べ物に対してはアレルギーはないと思うのですが、たぶん、牛乳に対しては少しアレルギーがありそうです。牛乳を飲むと、必ず下痢をします。冷たくても暖めても同じです。しかし、乳製品に対しては全くアレルギー症状は感じません。

 食物アレルギーで劇症型反応を引き起こすのが、蕎麦アレルギーと甲殻類アレルギーの方です。少し食べただけで死に至るアナフィラキシー反応を引き起こします。

 この恐ろしさを管理人は知っています。管理人は、散瞳薬に対してアナフィラキシー反応を引き起こします。目薬をたった一滴さしただけなのに、顔全体がパンパンに腫れ上がり、目の前がまっ白。目の内部は出血して、角膜にたまった血液がたぽんたぽん、としています。

 これが快癒するのに1ヶ月かかります。繰り返しますが、たった1滴の目薬をさしただけなのにこんな状況になるのです。

この記事を書いたきっかけ 

 この記事を書いたきっかけは、化学調味料とラーメンに関するTwitterまとめ記事を読んだことによります。

 投稿者のほぼすべてがアレルギーに関する知識が皆無。そして、化学式を示し、アミノ酸の一種だから問題視するのはおかしいという主張です。

 味の素は、石油から作られていましたが、現在は別の方法で作られており、石油とは無縁です。そして、石油から作られた味の素も安全性が確認されています、と主張しています。

 それほど自信があるのなら、石油から作った味の素を再度販売してみたら、と思ってしまいます。

 当時、合成洗剤のCMで野菜を洗剤で洗うというシーンが放映されていました。野菜についた虫を取り除くのに推奨する内容だったと思います。その後、残留農薬や残留洗剤が問題視され、こんなCMはなくなりました。

 味の素の成分は、ほぼグルタミン酸ナトリュウムの結晶なのですが、製造方法により生じる副産物をどれだけ含有しているのかが問題視すべき点でしょう。

 味の素が問題ないとそれほど自信を持っているのなら、石油から作っても良いわけです。でも、作りませんね。副産物が怖いからです。成分表には表示されない微量な副産物。その安全性を検証しきれない。

 マーガリンを買うとき気づくのは、「トランス脂肪酸の低減に努めています」という記述です。こんなこと説明不要なので書きませんが、こんなことさえも知らない人がいたとしたら、自分で調べてください。なぜ、問題視されているのかが分かると思います。

 味の素は、ほんとうに単結晶素材のみで作られているのか。不純物、別の言い方をすれば微量な副産物が混入していないのか、が気になるところです。

 前述したように、管理人は、「たった1滴の目薬」で劇症型のアレルギー反応が起きます。1滴の中身の大部分は水分で、それ以外に有効成分、防腐剤などが入っています。ほんとうに微量な副産物が混入したことによりアレルギー反応を引き起こす可能性を排除できないのです。

 味の素が石油から作らない本当の理由はこれでしょう。副産物の影響を科学的に証明できない。まさか、人体実験するわけにも行かないので、副産物の影響を調べるのは現実的には無理でしょう。

実は、うちの奥様が化学調味料にアレルギー反応を示す 

 Twitterに書かれている内容は、化学調味料を入れたらどうとか、入れなかったらどうとかなど、管理人としては関心のないこと。そもそも、人間、皆、味覚が違うので、化学調味料の有無で議論しても議論にならない気がします。

 化学調味料にアレルギーを起こす人はいない、と主張したい化学に疎い人がいるようなのでこの記事を書きました。

 わざわざ化学式まで引用して主張している記事も見かけましたが、まったくピント外れです。

 管理人が散瞳薬のどの成分でアレルギーを引き起こすのかは、二回の渡るパッチテストでも分からないのです。この詳細は過去記事でご覧下さい。目薬製造メーカーは、当然、成分の化学式などわかりきったことです。でも、アレルギーを起こすかどうかは、化学式を見ても分からないのです。

 化学調味料は、グルタミン酸ナトリウムが95%以上を占め、その他にイノシン酸ナトリウムとグアニル酸ナトリウムが入っています。これらは安全性が確認される、というより、人間の身体の中にあるものなので、問題ではありません。問題とすべきは、商品成分表に記載されない微量成分です。

 メーカーは、この点については一切説明していません。主要成分の安全性を強調することで、商品が安全だと主張しています。

 管理人は、よく料理をするのですが、うちの奥様には化学調味料の対するアレルギーがあるようで、たまに、作った料理に対してクレームを受けます。「身体がかゆくなったけど、化学調味料を使わなかった?」というクレームです。

 これを聞いて、内心、「ギクッ」と思うこともしばしば。今時、化学調味料を使わない加工食材はほとんどありません。スーパーで買うときも、化学調味料無添加という表示を見て買うのですが、それだけでは料理を作れない場合もあります。たまたま使った化学調味料入りの食材に反応したうちの奥様のアレルギー反応。

 以前は、こんなことはなかったのですが、年とともに反応が強度に表れているようです。

化学調味料アレルギー反応は後で現れる

 アレルギー反応は生まれたときから持っているものと、その後に現れるものの二種類があると思います。

 管理人の場合、目の定期診断で度々散瞳剤が使われていました。しかし、アレルギー反応を示したことはなかった・・・。と言いたいのですが、実は、通常の目の検診を受けるたびに目の調子が悪いと感じていました。そして、ある日突然、アナフィラキシーショックを発症する。

 化学調味料の成分にアレルギー反応を示す人はほんとうに少数の方だと思います。しかし、そのアレルギー反応が突然起きる。

 うちの奥様のケースは、まさにこれに該当します。これまで、何の問題もなく摂取していた化学調味料(のうちの特定の成分)に対してアレルギー反応を示す。

 化学調味料の主要3成分に対するアレルギーは考えにくいので、成分表に表示されないそれ以外の微量成分が原因物質ではないかと思います。

 今回の記事では「味の素」に敬意を表して、すべて「味の素」と表記していますが、食材に含まれる食品添加物のメーカーを我々は知ることはできません。味の素の発酵法以外の方法を使っているメーカーの食品添加物が使われている可能性もあります。

最後に書きたいこと

 この記事を読んだ方は、管理人が食品添加物危険論者だと誤解したと思いますが、そうではありません。

 食品添加物の危険性を書物で発表している人たちは、結局は他人事の議論をしています。「自分が」という部分がないのです。彼らの主張は、一切、信頼性がありません。お前が書くのではなく、食品添加物に反応する本人が本を書けよ、ということです。

 憶測、ねつ造、勘違い、本の販売目的でセンセーショナルに構成された書物は、迷惑書物です。それを信じる人がいるからとても困ります。

 管理人が言えることは、食品添加物に記載されている主要成分以外の微量成分にアレルギー反応を示す人が確実にいると言うことだけです。その意味で、メーカーの言う安全性は確認されています、という記述は嘘だと分かります。

 どの成分がアレロゲンなのかは分からない。たぶん、調べてもはっきりしたことは分からないと思います。単体の成分なのか、それとも複合したときにアレルギー反応が生じるのかは分からないのです。

 アレルギーは大昔からありました。今に始まったことではありません。ただ、気になるのが、以前は何ともなかったのに、急にアレルギー反応を示すようになったというケースです。

 免疫系の閾値を超えたと思われますが、どうなのでしょうか。