情熱大陸で井手上漠の存在を知ったらNHKの「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ」という番組が頭をよぎった

こだわってみる

2024年2月11日放映の『情熱大陸「井手上漠(モデル・タレント)」』を観て、一瞬で井手上獏のファンになりました。この子、凄い!

番組を観て思い出したのがNHKの「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ」という番組でした。

この世の中には、「男と女しかいない」は、嘘なのだそうです。外性器の形から「男」か「女」かを見分けられるほど人間は単純な生き物ではない。限りなく女性に近い男性もいれば、その逆もいる。

例えば、右利きの人と左利きの人、という二者択一という考え方自体、「両方利き」の存在を無視しています。

男か女かの違いは外生殖器の形で見分けるのが普通でしょうが、その考え方自体が間違っているのかも知れません。

井手上漠さんが凄いと感じたのは、「自然体」の姿勢にあります。自分を中心に、そして、それが最も大切なものだと位置づけ、ありのままを受け入れる姿勢。「生きづらさ」を感じている人にとって、井手上漠さんの言葉は心に響きます。

ジェンダー論者のヒステリックな論調には辟易しますが、井手上漠さんの自然体な考え方には多くの人が共感を覚え、勇気づけられると思います。

人間は「男」と「女」しかいない、という戦前の教育レベルではなく、「男」と「女」の違いはボーダレス、シームレスだと認識することが重要なのかも。

 下の画像を見れば理解しやすいと思います。

 例えば、音量MINが「男」、音量MAXが「女」とします。二極分化の考え方では男か女、MINかMAXしか存在しません。では、その中間の音量は男なの?、女なの?

 人間は男と女しかいない、という考え方は、MINからMAXに至る膨大なプロセス、あるいは遷移を無視した考え方だと分かると思います。現実には、これが人間の心と体の本質なのでしょう。そして、それには、進化の過程で獲得したノーハウが詰まっているのかも知れません。

 外性器や内性器の存在だけでは判別できない複雑な「人間」という生き物。

 井手上漠さんの言葉はとても心に響きます。ジェンダーを唱える学者や評論家の言葉には反発しか浮かばないのに、井手上漠さんの言葉は人々の心に届きます。そして、生きづらいと感じている人たちの心を癒やしてくれます。

 先日、録画した番組が溜まってしまったので、消すためにずっと録画を観ていたら、井手上漠さんがバラエティやCMにたくさん出ているのに驚きました。情熱大陸を観ていなかったら分からなかったでしょう。

 今回の情熱大陸はとても良い作品だと思います。この番組を観て、たくさんの人が心の重みを軽減できたのではないでしょうか。情熱大陸は毎日放送が放映していますが、番組は外注しているのでしょう。どこの制作会社が作ったのか気になります。

   NHKの番組から、少し補足します。

 ヒトの場合、染色体は1つの細胞に46本あり、そのうち44本は常染色体、残りの2本は男女の性別を決定づける性染色体です。受精したときに、生殖遺伝子胎児のお腹の中に「生殖腺」と呼ばれる精巣あるいは卵巣になるための元の器官が発生してくる。

 この頃の生殖腺は精巣にも卵巣にもどちらにもなれる。

 性染色体がXXでもXYでもこの時点で性決定とは言わない。

 XYの受精卵の場合は、Y染色体に、SRY遺伝子(sex determining region Y:Y染色体にある性を決める遺伝子領域)という性を決める遺伝子が存在していて、SRY遺伝子のスイッチが入ると、生殖腺が精巣になっていく。精巣になるとそこから 男性ホルモンの総称である アンドロゲンが急激に分泌される。その男性ホルモンの急激な増加のことをアンドロゲン シャワー と呼ぶ。

 SRY遺伝子のお陰で精巣はできるがアンドロゲンが分泌されないと精巣以外の生殖器官ができない。

 このシステムは哺乳類共通。

 男性が体内でアンドロゲンシャワーをどれだけ浴びたかによって人差し指と薬指の長さが違ってくるのではないかという研究がある。

 薬指に比べて人差し指の方がより短い、その差が大きいほど 胎児の時アンドロゲンシャワーをより多く浴びたと言われている。つまり、薬指が人差し指よりも長い人がより男性ホルモンをたくさん浴びている。

 指の長さについてはたくさんの論文が報告されていて、指の長さの違いが大きいほど優秀なスポーツ選手になるとか、顔の左右のバランスが整っているイケメンになるとか、といった研究報告があるようです。 

 井手上漠さんの手を見ると、人差し指と薬指の長さがほぼ同じと感じます。