大手ニュースサイトが訪問者を極度に不快にさせる禁じ手を使用している

気になること!

 ネットの世界では、訪問者が快適に閲覧できるように、様々なルールがあります。

 例えば、①表示までの時間を短くする、②閲覧者が誤って公告を踏まないようにする、③フラッシュはあまり使わない、④情報を探しに来た訪問者に対して最短クリックで必要な情報を提供する、⑤曲を流さない、などなど。

 このようなことは、閲覧者に対するユーザビリティに関する全く当たり前のことで、取り立てて述べるようなことではありません。

 ところが、大手ニュースサイトがこのような基本的なルールを無視し、公告収入重視のサイト作りが始まったように感じています。

 たとえば、MSN。以前、ホームとして使っていたのですが、あまりにも限度を超えた広告攻勢がいやになり、ホームとして使うことをやめました。とてつもなく、ひどい状態だと思います。ページを開くと、禁じ手のフラッシュが大きく開いたり、ページの縁を誤ってクリックすると広告サイトが開くようなページ作りになりました。

 ネット上の情報を無作為にそのサイトの管理者の許諾なしに収集し表示できるという公益特権を商用に悪用しているように感じます。特に、オンマウスで巨大な広告フラッシュが開くページづくりは、余りにもユーザーを馬鹿にしています。

 特権を与えられているメディアがこのように何でもやりたい放題では、法規制を求める声が強まるのは当たり前。こうやって、自らの首を締めていくという構図でしょうか。

 通常は、メディアが集まり「自主規制」として、ルール化を図っていくと思うのですが、そのような考えはどのメディアもないようです。

 その国の法律がなければ、米国など別の国で規制されていることでも平気で行うマルチメディアに対抗して、日本のメディアは独自性を打ち出しても良いと思うのですが、悲しいかな、です。

 「法規制」を声高に主張する人がいますが、そのようなことを言う人は、「パフォーマンス」人間でしょう。「法規制」など、最後の手段です。「法規制」をして良いことなど何もありません。

 「法規制」という蜜を吸いたい人の発言のように感じます。「法規制」すると、それを管理する公務員の数を増やす必要があります。何ら生産性のない裁判が増加します。そのための社会コストが増加します。「法規制」で一儲けしようとする人たちが暗躍します。なにより、「法規制」を主張した人たちが勢いを増し、さらなる「法規制」を生きがいとして動き出します。これらは、「法規制」という蜜を吸いたい人以外のほとんどの人たちに無益です。何の役にも立たないばかりか、上述したようなさまざまな問題を引き起こします。

 ネットのようにグローバルなツールであるからこそ、各国・地域で自主規制べきで、法律に頼るべきではありません。法律に規制を委ねるということは、ネットに政府の介入を容認するということです。

 このネットにおける「自主規制」という考えは、新たな世界観を創り出すことになると思います。