以前から気になっていた網戸の動き。
とてもきつくて動きくい。家中の網戸がどれもこれも動きにくくて、網戸を開けるのが嫌になる。
網戸の戸車を交換した方が良いかも、と思って、ネットで調べても情報が見つからない!
見つかるのは同じような内容の何の役にも立たない情報ばかり。同じ人が複数のサイトで書いているのでしょうね。
網戸の戸車はネットで買えますが、問題は、どの戸車を買えばよいのか全く分からないこと。戸車販売サイトは本当に不親切。
網戸の戸車が買えない!
通常、商品の型番が分かれば、それに使われている部品を見つけることは簡単にできると思います。ところが、網戸ではこれが分からない。
テレビ、洗濯機やパソコンの取扱説明書を持っている人でも網戸の説明書は持っていないと思います。このため、戸車の型番が分からない。
たとえば、うちの網戸の上部に貼られているシールを見ると次のように書かれています。網戸は、大きな網戸や出窓用の網戸などいろいろあります。
- 居室A 新日軽 テクト純正網戸 小 SNC 1718
- 居室A出窓 新日軽 テクト純正網戸 明 SEA6N 1712
- 居室B 新日軽 テクト純正網戸 小 SNC 1708
- 居間 新日軽 テクト純正網戸 小 SNC 1718
この型番で調べても、戸車の型式が分からない。
網戸はたくさんのメーカーが製造しており、それに使われる戸車の形状は千差万別です。ほんとうにたくさんあります。
網戸の製造メーカー、新日軽のホームページで調べましたが、結局、網戸の製品番号から戸車の型式を調べることができません。そこでしかたなく、戸車の形状を調べることにしました。
戸車の形状を調べる
網戸を取り外し、戸車を外します。
ところが、外れない(涙)。
戸車は、1本のネジで固定されているだけなので、ネジを外せば簡単に取り外しできるとおもったのですが、外れない!
新日軽の戸車は、フックやバネのようなものはなく、本当にネジだけで固定されているのですが、ネジを外しても戸車はびくとも動かない。細いドライバーをねじ込んで何とか外しましたが、どうやら外し方にこつがあるようです。一度外れると結構ゆるゆるになり、付けたり取り外したりが苦もなくできます。なぜこんなに外れにくかったのか全く分かりません。
取り外しのコツとは、ネジを外したネジ穴にドライバーを押し込んで戸車を押し出す、というもの。これを知らないと、戸車を痛めてしまいます。
戸車の形状が分かったので、次に、外した戸車の寸法を測ります。
後は、これと同じものをネット上で探します。
やっと見つけました。『新日軽 網戸戸車 066 テクト窓用』という呼称のようです。しかし、値段がめちゃくちゃ高い! 何なんだ、この値段は! 最安値を検索しても、だいたいこの価格が最安値のようです。参考価格とし4,400円/個と記載しているサイトもあります。
古いタイプの網戸なので、既に同じ型番は製造中止。部品が手に入らなくなると困るので、少し多めに注文することにしました。
網戸の動きが悪いときの処置
網戸の動きがとても悪い。スムーズに開かない。
実は、この原因は三つあります。
一つは、戸車が破損している場合。
管理人が家中の網戸を調べた結果、破損していた戸車が1個見つかりました。これではうまく動かない分けです。そこで、これは新品と交換することにします。
二つ目は、戸車がレールから外れている場合。
いつもは適当にレールにはめ込んでいたのですが、今回、網戸とレールの位置をじっくり確認しながらはめ込みました。うまくはめ込んだつもりでも、実際にはズレており、戸車がうまくレールに乗っていない。
そこで、レールの位置が網戸の中央に来るように時間をかけて調整しました。すると、うそのようにスムーズに動きます。何年間もレールから外れた状態で使っていたのです。目から鱗という感じでした。
三つ目は、レールの破損。これは最悪です。戸車がレールから外れた状態なのに無理矢理動かしたりするとレールが破損します。激しい破損でなくても、レールのゆがみや部分的なすり減り、曲がりが起きます。
これは、サッシを交換するしか方法がないので、こうならないように注意しましょう。幸い、我が家のレールにはひどい損傷のものはなかったので安心しました。
掃除をする
網戸の戸車が正しくレールに乗っていると、それほど力を入れなくても網戸を開閉できます。それでも、きしみ音がしたり、動きにくいと感じたら、掃除する必要があります。
サッシの掃除はたまにするのですが、網戸のレールの掃除は意識してやったという記憶がありません。
網戸のレールは窓の一番外側に付いているので、最も汚れやすい部分です。
これを掃除し、シリコンスプレーを吹きかけて滑りをよくします。
最初に、レールに溜まった砂埃をティッシュなどで取り除きます。
次に、濡らしたティッシュで拭き、きれいにします。
最後に、「シリコンスプレー」を吹きかけ、ティッシュで拭き上げます。スプレーした後が濡れた状態だと、そこにゴミが付着しやすくなります。ティッシュで完全に拭き取りましょう。
使うスプレーは、KUREの「シリコン ルブ スプレー」。ホームセンターで300円で買えます。
シリコン・スプレーは100均でも買えるようですが、このような製品は、メーカー品を選ぶのは当たり前のこと。名前は同じでも、中身は同じものではありません。
シリコン・スプレーは、戸車に軽く吹き付け、ティッシュで拭き取ります。レールも同様です。きれいに拭き取らないとほこりが付着しやすくなります。
戸車はホームセンターで買えない
ホームセンターで戸車を買えるか?
その答えは、「買えません」。
ホームセンターにも網戸用の戸車は売っています。しかし、型式が合わない。多くのメーカーがたくさんの種類の網戸をつくっており、戸車の種類は100種類くらいあるのではないでしょうか。さらに、古いタイプの網戸の戸車は売っていない。
最近の製品のものならあるいは見つかるかも知れませんが、最近の商品の戸車はそもそも交換する必要もないはず。結局、ホームセンターで戸車を探すのはあきらめた方が良いでしょう。
どのメーカーでも使えるっぽい商品もありますが、実際には使えない。戸車のサイズや車輪の出っ張りなどは本当に微妙な違いでも使えない。
ホームセンターで探そうと思うなら、網戸の溝の内幅と溝の深さを測っておきます。規格に合わないものは使えません。代替はできない。
やはり、ネットで買うのが一番簡単です。
家中の網戸のレールを掃除し、シリコン・スプレーを吹き付けました。ほぼすべての網戸が軽くなり、スムーズに開閉できるようになりました。うれし~!
ただ、戸車が破損していた網戸の修理は、部品が到着してからになります。
網戸ってなかなか修理しようと思わないのですが、今回、家中の網戸を一気に掃除しました。基本的に、レールの掃除とシリコン・スプレーの吹きつけ、そして、戸車をきっちりレールに乗せることで動きは改善できます。
キッキッ、と音がする
やっと網戸の問題が解決したと喜んでいたら、うちの奥様から「網戸を開けるとキッ、キッと音がする」という突っ込みが入りました。
翌日、確認してみると、確かに音がする。音が出ているのはどこだ? 耳を澄ますと、音が出ているのは網戸の上部だと判明しました。こすれて音が出ています。
この部分にシリコン・スプレーを吹きかけると音は出なくなりました。
シリコン・スプレーの威力は凄い!
ついでに書くと、今回、シリコン・スプレーを10枚の網戸に吹きかけたので、かなり減ってしまいました。残量は、あと四分の一くらいでしょう。でも、先にガスの方がなくなりそうです。
シリコンスプレーを使うときは、長時間噴射せず、短時間の噴射に留め、良く振ってから使うのがおすすめです。
やはり価格に疑問が残る
ネットで注文した戸車が到着しました。
早速、交換しました。やはり新品はいい。網戸の開閉がスムーズになりました。
それはそれで良かったのですが、送られてきた納品書をちらりと見て、あることに気づきました。
それは、「送り主にも”様”がついている」ということ。なんだこれ?
よく見ると、二つの代理店を通して購入している形になっていました。図にすると、こんな感じ。
管理人はAmazonで買いましたが、商品の発送者は販売代理店Aでした。
製造メーカー ⇒ 販売代理店A ⇒ 販売代理店B ⇒ AMAZON ⇒ 管理人
これでは、中間マージンが凄いことになりますね。
一つ勉強になりました。
そこで、商品の送り主である「販売代理店A」のサイトを覗いてみると、同じような網戸戸車が300円くらいで売っています。サイズを確認するとピッタリ同じ。つまり、この300円のもので良かったと言うことです。
次回からは、これをヒントに最安値のショップから購入します。
ちなみに、楽天市場の「上田パーツショップ」にある「新日軽 テクト 純正網戸 戸車 中桟付き用 S8LC1058(ネコポス可)」が管理人が欲しかったものと同じサイズです。ただ、外見がちょっと違うので購入しなかったのですが、・・・。
戸車の難しいところは、「中桟付き用 」とか「ネコポス可」とか書かれても、素人にはさっぱり分からないこと。そもそも「網戸の中桟」って、下の画像のようなものなので、これと戸車との関係が分からない。
「ネコポス」はヤマトの配送方式のようで、「ネコポス」で安価に発送できますよ、ということらしい。