大きなバスタオルって本当に必要なの?目から鱗の発想転換

役立つ知識

 毎日入るお風呂。一日の疲れを癒やしてくれる至極の時間。お風呂をこよなく愛する方も多いと思います。そして、温泉巡りを楽しみにしている方もたくさんいるでしょう。

 ところで、お風呂から上がると使うのがバスタオルです。高級ホテルなどに宿泊すると大判でふかふかのバスタオルが用意されており、とてもリッチな気分を味わうことができます。

 一般の家庭でも大きなバスタオルを使っているのではないでしょうか。

 ここで困るのが大きなバスタオルの取り扱いです。お風呂で身体をきれいに洗い、身体に付いた水滴をバスタオルで拭き取っているだけなので、乾燥させて数日間は同じバスタオルを使うという家庭が多いのではないでしょうか。

 ここで困るのがバスタオルの臭い。梅雨時などは風呂場にかけておいたバスタオルはなかなか乾かず、嫌な臭いを発生することがあります。特に、大型のバスタオルはとても乾きにくい。お風呂でせっかくきれいにした頭や身体を臭いのするバスタオルで拭くのはとても嫌なものです。

 そこで、濡れたバスタオルは天日干しにするか、乾燥機にかける必要が出てきます。でも、これはめんどくさい。大判のバスタオルは、洗濯するにも乾かすにも場所を取ります。そして、とても乾きにくい。

 ネットで次の記事を見かけました。

 ECナビの「まいにちニュース」に『バスタオルは使わない!?思い込みやめたら暮らしも気持ちもラクに!実例8選』という記事がありました。

 内容は、毎日の家事をシンプルにすることで心も体もラクになりますよ、というものです。バスタオルについては、『かさばるバスタオルはやめ、小さめのタオルにシフト。「ミニタオルに換えたら子どもが自分で体を拭けるようになりました。たたまずに、かごに収納するから、取り出すのもラク』という内容だけです。

 確かにそうなのですが、それは小さな子供のいるご家庭の話でしょうね。一般的な家庭ではちょっと違う気がします。”大きなバスタオルに包まれた至福感”は捨てがたい!

 管理人が日頃からやっている方法を使えば、大きなバスタオルでも問題なく使い続けることができます。今日はこの方法をご紹介します。

身体はバスタオルで拭かない!

 バスタオルは風呂上がりの濡れた身体を拭くもの、という先入観があると思いますが、管理人はバスタオルを使いません。

 えっ、じゃぁ、何で拭くの? と思われるでしょう。

 実は、身体を拭くのは自分の手のひらです。

 手のひらで濡れたからだを撫で、手を振って水気を落とし、また撫でる。めんどくさそうに思えるかも知れませんが、とても簡単です。そして、この方法で、風呂上がりの濡れた身体の水気のほとんどを拭き取ることができます。

 あとは清潔なバスタオルで身体を軽く包むように拭いてオシマイ! このため、バスタオルはほとんど濡れません。濡れるのは髪の毛に付いた水分を拭くときだけです。しかし、これも手のひらでしっかり拭いておくとかなりの水分を事前に取り除くことが可能です。

 お風呂に入る人それぞれがこの方法を使うと、家族で同じバスタオルを使っても最後にそれを使う人が不快な思いをすることもなくなります。

 文章では分かりにくいと思ったのでGifを作ってみました。
 

 上から下に向けて順に手のひらでからだを拭いていきます。その時点で身体はほとんど乾いています。

あまり聞かない手のひらをバスタオルの代わりに使う方法

 管理人がこの方法に気づいたのは、手に乳液を付けているときです。冬場は手が乾燥するので、尿素配合の乳液を使っています。

 かなりベッタリ付けた乳液なのに、1分もしないうちにどこかに消えてしまいます。こんな短い時間で蒸発したとは考えられません。すると、皮膚から吸収されていると考えるしかありません。つまり、肌には一定の吸水・保水作用があるらしい。

 ふと、あるテレビ番組を思い出しました。ディスカバリーチャンネル でやっていたベア・グリルスの『サバイバルゲーム』。この番組で、イギリス海軍特殊部隊出身で、エベレストにも登頂した経験を持つベア・グリルスが、厳寒の雪山の湖に落ち、全身ずぶ濡れになります。

 その時にベア・グリルスがとった行動とは?!

 なんと彼は着ていた服をすべて脱ぎ捨て、全裸になり、雪面を転げ回ります。

 氷点下20度の極寒の中で全裸になるなど頭がおかしくなったのではないかと思えるような行動ですが、これはもちろん生き残るためのサバイバル術だったのです。

 厳寒の雪山で、全身ずぶ濡れの状態では、急速に体温が失われ低体温症となり死に到ります。そこで、ベア・グリルスは、濡れた衣服をすべて脱ぎ捨て、雪の中で転げ回ることで、身体に付着した水気を取っていたのです。雪がバスタオルの役割を果たしました。

 その後で、バーピージャンプ等をして身体を温め、乾いた衣類に着替え、九死に一生を得ます。まさに、究極のサバイバルです。

 管理人が思い出したシーンは、この「雪をバスタオル代わりにする」というところです。濡れた身体を早く乾燥させるには裸で雪の中を転げ回るのが一番! 

 この二つの経験を基に、お風呂上がりに手のひらを使って身体を撫で、手を激しく振って水気を切り、再び手のひらで拭くという方法を試してみました。すると、驚くほどの水分がとれ、肌はほとんど乾燥状態になります。手を振ったときに飛び散る水しぶきの量がこの方法の有効性を如実に示しています。

 この後でバスタオルを使って身体を拭いたとしても、バスタオルはほとんど湿っていません。