ボリビアのウユニ塩湖 第1回

気になること!

世界遺産に登録されていないウユニ塩湖

 ひぇ~っ。
 何を勘違いしたのか、ウユニ湖は世界遺産に登録されているとばかり思っていました。完全な思い込みでした。申し訳ありません。

【追記】
 本館に、2010年1月の最新のウユニ塩湖の記事をシリーズでアップしています。何しろ、管理人はボリビア在住なので。画像総数500枚です。本館へは、「本館へ行く」のバナーで訪問できます(2010.1.10)

 ボリビアと聞くと、アンデス山脈のまっただ中に位置する国で、さぞや山ばかりと思いきや、そうではありません。
 日本人移住地があるサンタ・クルスは標高200メートル程度の低地にあります。また、首都ラパスは4千メートル近いのですが、ラパス市の少し上の飛行場のある場所にはアルチ・プラノという大平原が広がっています。

世界の絶景「ウユニ塩湖」

塩湖 ウユニの全景

ウユニ

湖の中の島から見た風景

ウユニ

採塩の風景

 ラパスの南南西、約300Kmくらいのところに、有名な塩湖ウユニがあります。

 標高は3,760mで、富士山の山頂と同じくらいの標高にある塩湖です。湖は約120km×100kmもある巨大なもので対岸が見えません。
 湖と言っても、表面は塩の層で覆われ、水面は見えません。

 写真の白いところはすべて塩です。塩盤層の下にある塩水は「泥炭」を含んだ臭い水で、「白銀」の地表面とは対照的に地獄の世界です。

 世界に塩湖はたくさんありますが、塩分を多く含んでいるから塩湖といっているのであり、ウユニのように湖の表面を厚い塩の層が完全に覆っていることろは他に知りません。

 塩の厚さは所により異なり、厚いところでは2メートル以上、薄いところで30センチ程度と現地のガイドが言っていました。

 この湖の中央部に小さな島があり、そこまでジープで行くことができます。障害物のない湖上の快適なドライブですが、ところどころ塩の層の薄いところがあり、ガイドなしで行くのは自殺行為です。

 私が現地に行った数年前に、外国人のグループが遭難して全員死亡する事故があったそうです。塩でできた岩盤はすごく固く、徒歩で横断しようとすると足を痛め、歩けなくなる、とガイドが言っていました。

 この陸の孤島のような周囲500メートル程度の島でネコを見つけました。誰かが放したのか不明ですが、飼い猫ではなく、かなり野生化している感じでした。

 ネコ好きの私は早速写真に撮ったのですが、残念ながら画像を保存したパソコンが死んでしまい、お見せできません。白と茶+黒も入っていたような??? それじゃあ三毛猫になってしまうけど、とにかく茶の多い毛色をしていました。
 多分、観光客があげるエサで生きているのだと思います。孤高のネコちゃん、ただ一匹、ウユニの塩湖で暮らす・・・という感じです。

 富士山の山頂と同じくらいの標高で、冬はかなり寒いので、良く生きていけるモノだと感心しました。
 写真で亀の甲羅状に見える部分がありますが、この六角形の一辺は2メートル以上ある巨大なモノです。それが延々と連なっている光景は壮観です。

 いろいろ行った国の中で、ウユニはベスト3に入る美しさです。塩の白銀の世界は幻想的で、別の惑星に来た!、という表現がピッタリです。

 現地の人たちは、ここで採れた塩を売って生活の糧にしていますが、そのまま売るのではなく、「ヨード」を混ぜると、現地ガイドが言っていました。

 魚介類の豊富な日本ではヨード不足になることはないのですが、海を持たない内陸国ではヨード不足は深刻な問題で、政府から添加を義務づけられているようです。

 ところで、塩のホテルというのがあります。上で説明した島まで行く途中にあり、壁も床もすべて塩でできています。ベッドも塩です。屋根はさすがに違いますが・・・・。

 朝起きたら、体から水分が抜けて、若いお嬢さんが老婆になった、というのはジョーク。
 このホテルは、客の屎尿が塩湖を汚染するからと営業停止になったのですが、ガイドブックに載っているところをみると、また、営業を再開したのかもしれませんね。

 泊まるのはよほどの物好きと思いますが、欧米人が好きそうな所です。夜などは、白銀の塩湖が月明かりに照らされて、神秘的な光景になると思います。

<この記事は、本館から移動し、書き直しています。本館の記事は削除しました。>