子どもの頃の話し。岸壁に行くと、大量のサメのヒレが干してありました。
子ども心に、なぜこんなものを干しているのか不思議でした。というのは、干してあるサメのヒレはウジが大量に湧いているからです。その数は数千匹。
実は、これには重宝しました。このウジを使って魚釣りができるからです。でも、海の魚はウジではなかなか釣れないのですが。できればミミズの大きさが必要です。
この時に見たサメのヒレの用途が分かったのは大人になってからです。何のことか分かりますよね。中華料理に使われるフカヒレです。
フカヒレは、確かに珍味なのですが、製造過程を知っていると、大金を払って食べている下手物食いの人間の顔が浮かびます。要は、ハエのウジの食べ残しを食べているという何とも奇妙な構図です。
でも、珍味。管理人は、そんなことは全く気にしないタイプなので、美味しければいい。心の奥すみには、あの大量に湧いたウジの光景が浮かびますが。
一番滑稽なのは、この高級食材がどのように作られているかも知らないで食べているくせに、他の衛生面に文句を言う人たちです。しらぬが仏、という言葉が頭に浮かびました。