昨日アップした地震の震源地画像で、複数の同心円を描いたものを使いました。
今日は、この描き方をご紹介します。
上の図を見ると、12個の同心円が等間隔で並んでいるのが分かると思います。
円を描くのは簡単ですが、複数の円を同心円に配置するのはとても難しい。さらに、12個もの円を等間隔に描くことも、それを配置するのもかなり難しい、と思います。
でも、これを簡単に作成する方法をご紹介します。
同心円を描く
同心円はエクセルで描きます。
まず、エクセルファイル『円の描画1.xls』をダウンロードします。
このエクセルファイルの使い方は、過去記事『Excel:図形デザイン作成支援マクロ』をご覧下さい。
過去記事で、複数の同心円を描く手順を説明しています。以下で、その続きを説明します。
描いた同心円を背景が透明なPNG形式で保存します。いくつかやり方があるのですが、最も簡単な方法をご紹介します。
1.描いた円を全て選択します。
① [ホーム]⇒ 編集グループの[検索と選択]
② [オブジェクトの選択と表示]ウインドウが開くので、[Ctrl]キーを押したままで、[円/楕円1]、[円/楕円2]、[円/楕円3]・・・・、とひとつずつクリックして全てを選択します。
③ 図の上で右クリック。[グループ化] ⇒ [グループ化]をクリックしてグループ化します。
④ これをコピーして、適当な場所に貼り付けます。
⑤ シートにセルの枠線が表示されていたら、メニューバーの[表示] ⇒ [枠線]のチェックを外します。
2.背景透明で保存する
⑥ 次に、保存します。 [ファイル] ⇒ [名前を付けて保存]。ファイル名を、たとえば「AAA」と付けます。ファイルの種類を[Webページ(*.htm,*.html)]を選択し、デスクトップに保存。
すると、デスクトップに[AAA.files]というフォルダが作成されます。それを開くと、お目当ての画像ファイルがpng形式で保存されています。必要なファイルを適当な場所に移動します。残りは不要なので、このフォルダとデスクトップ上にある[AAA.htm]というファイルを削除します。
この方法ですと、pngファイルは透明処理されているので、背景が透明の線だけの同心円ファイルになっています。
3.Photoshopなどで、背景画像の上に重ねて表示する。
後は、Photoshopなどで背景となる画像を読み込み、その上に、同心円ファイルを重ねて表示すれば完成です。
エクセルで作っているので、線の太さや色も自在に変更できます。さらに、一部の線を太くしたりすることも可能です。また、形状を変形するのも簡単です。アイディア次第で、いろいろな使い方ができると思います。