「謎の日本人サトシ〜世界が熱狂した人探しゲーム〜」が実社会では「桐島聡」が見つかる

ミステリー

 NHKが制作した「謎の日本人サトシ〜世界が熱狂した人探しゲーム〜」という番組が放映されました。この番組の初回放送は2022年1月21日、再放送が2月11日。再々放送が2023年11月21日にありました。

 録画したもののずっと観ずに放置していたのですが、やっと視聴しました。

  番組の内容について、NHKのHPには次のように書かれています。

サトシという名の“謎の日本人”をたった1枚の写真を手がかりに探すというゲームがネット上で大ヒット。世界中で何十万もの人々が彼を探したが、14年もの間、見つけることができなかった。はじまりは、英国で作られた256問のクイズゲーム。ほかのすべての問題が解かれたのに「サトシの正体」だけがわからず、“伝説の難問”になった。サトシは何者なのか?誰もが簡単につながれる時代に、なぜ、14年も見つからなかったのか?世界が熱狂した壮大な人探しゲームの全貌を明らかにする。

NHK HP

 NHK-HPの説明は分かりにくいのですが、かいつまんで説明すると、2006年にイギリスで作られたゲームの中で最後まで解けなかった「日本人サトシを探す」という課題が、14年後の2020年末に解決した、その解決に至るまでのドキュメンタリーです。

 14年間も世界中の誰も解けなかった「日本人サトシを探す」という課題。これがなぜ解けたのかというとインターネットとAI技術の発達にその理由がありました。

 たった1枚の写真から「日本人サトシ」を探し出すなど不可能と思えるのですが、彼らは探し出したのです。

 管理人の関心は、そのときに使われた顔認識システムにありました。番組では、ネット上のwebサービスを利用して「サトシ」を見つけ出すシーンがありました。

では、そのWebサービスは何?

「サトシ」探しに使われた顔認証システムとは

ここが管理人のお馬鹿なところです。録画した番組を消してしまいました。このため、どのサービスを使ったのか分からない。

ということで、この番組をネットで探すことにしました。『「謎の日本人サトシ〜世界が熱狂した人探しゲーム〜」という番組を探す!』という、あまりにもお馬鹿なことになってしまった。

NHKではすでに閲覧できません。では、どうやって見つけるか。いろいろ調べた結果、英語版なら番組が閲覧できることが分かりました。管理人の関心は、サトシを見つけた顔認証webサービスのシーンを閲覧したいだけなので何語でも問題ありません。

その結果、彼らがサトシを見つけ出すのに使ったのは「PimEyes」というサイトだと分かりました。

「PimEyes」とは

 PimEyesは、インターネット上で指定された顔が写っている画像を検索するオンライン顔検索エンジンです。

 PimEyesは基本的に有料サービスで、5,097円/月から50,993円/月までのいくつかのオプションが用意されています。

 無料で使えるのは機能の一部で、検索結果のリンク先を表示することはできません。

 そこで、リンク先を調べる方法をご紹介します。

 調べたい画像を右クリックして「画像を新しいタブで開く」をクリック。新しいタブが開いたら、そのurlをコピー。

Google レンズを開き、先ほどコピーしたurlを貼り付けます。

 検索結果がアダルト関連の画像の場合にはボカシが入るので、事前にGoogleアカウントでログインしておいた方が良いでしょう。

 これで見つからない場合は、「yandex」の画像検索を使います。やり方はGoogleレンズと同じです。

「サトシ」は14年、「聡」は50年

 期せずして話題になったのは、「桐島聡」。Wikipediaによれば、「2024年1月25日、桐島聡と見られる男が入院している旨の情報提供が警視庁になされ、警視庁公安部による男の特定作業が開始され、翌日、男が神奈川県鎌倉市の病院に偽名で入院しているところを警視庁公安部により身柄確保された。男は事情聴取に対して、事件の関係者しか知り得ない当時の状況などについて話したため、警視庁公安部は男が桐島である可能性が高いとしてDNA型鑑定を進めた。」とあります。

 重要指名手配犯人が名乗り出ているのに、DNA鑑定しなければ本人かどうかがわからないなど、指紋照合すらできなかったのですから、警察の失態といえます。また、Wikipediaの記述は、正確ではありません。まるで警察に忖度した書き方になっていて事実と違います。

 「情報提供」の部分がおかしいのです。これは、入院患者が自分は「桐島聡」だと名乗ったから判明したもので、情報提供という用語を使うことは読者をミスリードします。病院が患者が「桐島聡」だと名乗っていると警察に通報したのであり、情報提供ではありません。

 管理人が気になったのは、「サトシ」を見つけた「PimEyes」なら、「桐島聡」をもっと早く見つけることができたのではないか、ということでした。

 ということで、試してみます。 

 「PimEyes」を無料で使う範囲では、「桐島聡」の指名手配画像しかヒットしません。アプリを購入するほどの必要性を感じないので、確認はこれで終了します。

 管理人が気になったのは、「PimEyes」が収集している画像はFacebookなどのSNSが中心だということ。指名手配犯がSNSに顔写真をアップするとは考えにくいので、「PimEyes」を使って指名手配犯を見つけ出すという手法は難しいと感じました。

 14年探してやっと見つけた「サトシ」。50年潜伏して最後には自首した「桐島聡」。もしかしたら、彼はNHKの番組を観たのかもしれません。

 「私はサトシ」、「私はサトシ」、「私もサトシ」。番組をご覧になった方はこの記述の意味が分かると思います。

次の「サトシ」は「サトシ・ナカモト」

 「サトシ」つながりで注目されるのが、ビットコインの生みの親「サトシ・ナカモト」です。

 彼のID、パスワードを見つけ出せれば、桁違いの史上最大の埋蔵金発見となります。他人のお金なので、見つけても自分のものにはなりませんが。

 NHKが2023年11月26日に放映した「謎の天才「サトシ・ナカモト」完全版」で詳しく紹介されていました。これも録画してみたのですが、とても奥深い番組でした。

 番組HPには以下のように書かれています。

話題の番組、「完全版」!ひが社会を揺り動かした出来事の真相に迫る新ドキュメント▼今世紀最大級の技術革新、ブロックチェーン(事実上、改ざん不可能な分散記録システム)を世に放ったビットコインの生みの親「サトシ・ナカモト」。2008年、世界金融危機の中、突如現れ、忽然と姿を消した存在は何者か?未放送内容を大幅に加え、“現代社会、最大のミステリー”とされる謎めいた存在の光と影に迫る。

NHK, HP

  ビットコインの開発者は、Winny事件の金子勇氏である可能性が高いと思われる。その根拠として、2013年7月6日18時55分頃、急性心筋梗塞のため43歳で死去した金子氏。

 Wikipediaによれば、2013年時点でサトシ・ナカモトの保有するビットコインの量は約100万BTCだと推測されています。

2013年、ナカモトが保有するビットコインの量は約100万BTCだという推測がビットコイン開発者セルジオ・デミアン・ラーナー(Sergio Demian Lerner)によってなされた。

Wikipedia, サトシ・ナカモト

それ以降の取引は一切行われていない。サトシ・ナカモトが亡くなったのがその理由。金子勇氏の突然死と重なっています。関心のある方は、NHKオンデマンドで視聴可能です。

 ビットコインは私が作ったと名乗る嘘つきが何人かいるようですが、皆、偽物です。本物だったら、サトシ・ナカモトの口座からビットコインを動かしてみろよ、ということです。