Windows7が極端に遅くなるトラブル:クリーンインストールしWindows10にアップグレード

PC不具合対策

 今回は久々にノートパソコンのトラブルについての記事です。

問題の状況

 妻が専用に使っているWindows7の起動が遅くなり、さらにすべての操作の反応が極端に遅くなるというトラブルが発生しました。

 原因を調べようにも、あらゆる操作が遅く、タスクマネージャーでさえ起動に20分くらいかかる。これではどうしようもありません。

 問題のパソコンには、ソフトはほとんどインストールしておらず、データもほぼなしの空っぽのようなパソコンです。使っていたのは、ネットの閲覧とメールのチェックくらい。

 このため、不具合の原因として通常考えられるソフトの競合などではないと思います。

 あらゆる操作があまりにも遅いためクリーンインストールすることにしました。この状況では、クリーンインストールが一番早いし確実です。

 しかし、このパソコンのクリーンインストールは今回で4回目です。きっと次も同じトラブルが起きると思うので、方法をメモしておくことにします。

 あまりにも頻発するWindows7のトラブル。もういい加減にして欲しい。そこで、ついでにWindows10にアップグレードもしました。その方法もご紹介します。

PCの仕様
メーカー:NEC (2012年5月購入)
機種:ノートパソコンLaVie L
OS:Windows7 Home Premium
Soft:Office2010 (プレインストール)

Biosの初期化

 最初にBiosを初期化します。NECのHPに手順が詳しく書かれているので、リンクのみとします。

 『BIOSを初期化する(パソコン購入時の状態に戻す)方法

クリーンインストール

 『Windows 7でハードディスク領域を使用してパソコンの再セットアップを行う方法』に書いてあるので、これに従いクリーンインストールします。インストール用のWindowsはハードディスクの中に保存されているので、CD等は必要ありません。

Windowsの初期設定

 次に行うのがWindowsの初期設定です。

 『Windows 7でハードディスク領域を使用してパソコンの再セットアップを行う方法』に従い、Windowsの初期設定を行います。

インターネット接続

 初期設定後、最初に行うのがインターネットの接続設定です。あとでウイルス対策ソフトをダウンロードするので、最初にネット接続環境を回復します。家庭内のLanに接続します。

 必要となるのは、① SSIDと② ルーターのセキュリティキーの二つ。

 タスクバーのインターネットアクセスのアイコンをクリック。自分の使っているSSIDを選択。セキュリティキーを入力してネットに接続します。

 この時点で、Windows再インストール時に自動で設定されているMcAfeeがウイルス対策ソフトとして機能しています。このソフトはポップアップがうざいので、後で削除します。

ウイルス対策ソフトの導入

 次に、ウイルス対策ソフトを導入します。

 今回のパソコンではAVASTを使っていたので、これをダウンロードしてインストール。

 インストールが完了したら、元から入っていた「McAfee」を削除します。

Officeのアクティベート

 次に、Officeをアクティベートします。このパソコンはOfficeのプレインストール版のため、Windowsをクリーンインストールしても、Officeがインストール済みの状態になっています。

 Wordを起動し、使用できるようにアクティベートします。そのとき、プロダクトキーを聞いてくるので、パソコンを購入したときに付いてくるOfficeの袋の中のCDの入っている袋に書いてある25桁のプロダクトキーを入力します。CDは使いません。

 この操作で、Excelなど他のOffice製品も一括してアクティベートできます。個別に設定する必要はありません。

メールの設定

 次はメールです。「Windows liveメール2011」を使っていたので、これにアカウントを作成します。

 JCOMを使っているので、JCOMサポートを参照しながら設定します。

 ここでトラブル発生。毎回発生するトラブルです。正しく設定したはずなのに、送信がエラーになる。

 送信サーバーのポートは、25 ⇒ 465 

 JCOMと契約したときに割り当てられたサーバー名設定値が変更になっている? smtp ⇒ smtpa にするとうまく送信できるようになりました。

 毎回、ここで躓きます。前回はこんな設定ではなかったと思うのですが・・・。

その他ソフトの設定

 このパソコンは最低限のソフトしか必要ないので、画像閲覧のIrfan ViewとキャプチャソフトのSUTUNAだけ入れておきました。

Windows10にアップグレード

 数年前、Windows7からWindows10に無料アップデートというキャンペーンがありました。そのときは、一応やってみたのですが、うまくアップグレードできず失敗に終わりました。忙しくてその後は放置したままで、ずっとWindows7を使っていました(管理人はこのパソコンは使わないので放置していました)。

 今回、4度目のクリーンインストールをすることになったので、Windows10へのアップグレードを試みました。

 結論を書くと、何のトラブルもなく、アップデートが完了しました。この作業は2018年10月23日に行ったものです。

 参考までに、手順を書きます。自分もやってみようと思った方は自己責任でお願いします。

1.認証を確認する。
 コントロールパネルからシステムを開いて、認証されていることを確認します。64ビットオペレーティングシステムであることも確認します。

2.MicrosoftのWindows10ダウンロードページよりWindows10へのアップグレードプログラムをダウンロードする。

 上の画像の「ツールを今すぐダウンロード」をクリックし、セットアッププログラム(MediaCreationTool1803.exe)を保存します。

3.セットアッププログラムを起動。

 「準備ができるまで少しお待ちください」のメッセージが表示されます。準備が完了したら[次へ]ボタンをクリック。

4.「次の作業が必要です」という画面が出ます。

 「ホームネットワークプレーヤーpowered by DiXiM」のアンインストールを求められるので、[アンインストール]をクリック。このアンインストールには40分ちかくかかりました。

 (このプログラムを削除しても特に問題はないようで、インストール完了後、普通にネットにつながりました)

 アンインストールが完了すると下の「InstallShield Wizardの完了」画面が開くので、[いいえ、後でコンピュータを再起動します]にチェックを入れ、アンインストールを終了します。

 次に、「ATOK」がリストにありますが、これは無視して[情報の更新]ボタンをクリック。

6.[インストールする準備ができました]という画面になるので、右下の[インストール]をクリックしてインストールを始めます。

 すると、[Windows10をインストールしています]の画面が表示されます。インストールにかかる時間は1時間ほど。

7.インストールが完了すると下の画面[デバイスのプライバシー設定の選択]が表示されます。

 これを設定すると、後でめんどくさいことになるので、設定しないことにします。

 音声認識は[音声認識を使わない]、位置情報は「いいえ」を選択し、[同意]をクリック。

8.最後に、[Welcome to your Microsoft Edge Start page]の画面が表示されます。

 [日本語]を選択し、[Get started]をクリック。これより先は、特に設定する必要はないので、自動で再起動します。

 再起動すると、Windows10になっています。何のトラブルもなく、無事、アップグレードが完了しました。

 システムを見ると、以下のようになっています。

後記

 不具合の原因はわかりません。前回も原因が分からずクリーンインストールしました。今回で4回目のクリーンインストール。原因を突き止めたいのですが、最初に書いたように、すべての操作がフリーズ状態になるのでは原因究明など無理です。

 パソコンの不具合は必ず起きることですが、自分のパソコンで同じことが起きたらなと考えるとぞっとします。元の状態にするのに一ヶ月はかかるでしょう。

 今回のトラブルを教訓に、管理人が現在使っているパソコンのバックアップをすることにしました。何事も”転ばぬ先の杖”です。

 Microsoft社によると、Windows7の拡張サポートは、2020年1月14日に終了しますが、2023年1月までWindows7拡張セキュリティアップデート(ESU)を提供することを発表しました。

 Windows7に対するサービスがどんどん延長される理由の一つにWindows7のシェアがあります。最近の調査によれば、Windows7のユーザーは世界中で41%のシェアを占めています。これに対しWindows10は38%に過ぎません。

 Windows7のユーザーがWindows10に移行しない理由は、Windowsに振り回されるのはもうこりごりと考えているからでしょう。非常に限定的なユーザーにとっては便利な機能も、圧倒的大多数のユーザーには無用の長物です。パソコンの容量を多く占める”便利な機能”などいらない、ということでしょう。

 Cortanaなどまさに不要なソフトの代表格です。パソコンが遅くなる原因はこのソフトが関与している場合が多々あります。

Office等のプロダクトキーを調べる方法

 自分のパソコンにインストールされているソフトの情報を、パソコン所有者が知ることができないなどあってはならないことです。

 Officeのプロダクトキーの書いてあるCDの袋など紛失してしまったという方も多いのではないでしょうか。これは、無料の専用ソフトを使って簡単に調べることができます。

 NirSoftの『ProduKey v1.93』というソフトを使えば、パソコンにインストールされている様々なソフトのプロダクトキーの一覧が表示されます。ただし、管理人が普段使っているPCでは、「指定されたドライブ、パスまたはファイルにアクセスできません。これらの項目にアクセスするための適切なアクセス許可がない可能性があります」と表示され使えません。今回 Windows10にアップグレードしたパソコンではアップグレード後でも問題なく使えます。どうやら Windowsのバージョンではなくパソコンの設定が影響しているようです。

 もっとたくさんのソフトのプロダクトキー、ライセンスキーを知りたいという方は、『Recover Keys』という有料のソフトがあります。これを使うとパソコン内のほとんどすべてのソフトのプロダクトキー等を表示できます。ただし『Recover Keys』のライセンスキーは表示されません(笑)。

追記です。

 うちの奥様から使い方が分からないと早速クレームが来ました。終了ボタンがない! 変な画面が出るなどいろいろ!

 ただ、スピードはかなり速くなったと実感しているようです。Windows7にクリーンインストールした翌日にWindows10にアップグレードしたのですが、クリーンインストールしたばかりのWindows7よりもWindows10の方が早いそうです。トラブル続きのWindows7からWindows10になり新しくなって喜んでいました。

 そう言えば、自分のパソコンをWindows10にアップグレードしたときのことを思い出しました。覚えるのに一苦労。

追記です。

 エラーが発生。再度Windows10の新規設定することになりました。

 これにより、せっかく入れたソフトやWindows Liveメールが消えてしまい、再度インストール、設定することになりました。

 メールは、Windows10のものは使えないので、人気のメーラー『Thunderbird』を導入しました。不具合発生の原因は不明ですが、いまのところ、正常に動いているようです。