パソコンが操作不能なほど重い
2018年10月にWindows7から10にアップグレードしました。その時は順調に動いていたのですが、2019年10月頃から動きが極端に重くなり、12月頃にはとても使えないほど重くなりました。起動も遅いし、起動後の操作もワンクリックしただけで1分くらいフリーズする状態です。まさに「瀕死の重体」と呼ぶにふさわしい状況です。
考えられることは全て試しました。そもそも解決策を一つ試すのに数時間かかる状況では、回復など夢のまた夢。結局、回復せず諦めることにしました。
修復を諦めパソコンを新規購入しようとしたが・・
そこで新しいパソコンを購入しようと、NECダイレクトに注文しました。ところが待てど暮らせど連絡が来ない。いつ届くのか全く分からない。何の連絡も来ないのにしびれを切らし、電話で確認しました。すると、注文を受けてからの生産なので、納期は2月末から3月になるとのこと(注文したのは1月の初めです)。
そんなことは購入手続きの過程のどこにも書かれていません。遅れるといっても1、2週間程度と思っていたのにこんなに納期がかかるのでは話にならない。納期を明示しない契約などありえない。頭にきたので、契約を解除しました。NECに瞞された、という気持ちで一杯です。時間を無駄にしたのが悔しい。
そこで、動かないパソコンの修復を再び始めました。
このやり取りで一つの記事が書けるのですが、書くのも馬鹿らしいので書きません。NECの殿様商法にはムカつきます。1週間無駄にしました。
ネット情報が使えない
この問題のパソコンの修復に二ヵ月以上を費やしましたが、全く改善しません。ネット上にある情報ではダメかも。近年、Google検索で上位にランクインするサイトの記事は、全く役立たずです。他人の記事を綺麗にまとめただけの中身のないサイトがうじゃうじゃ。結局、他人の記事をパクっているだけなので当事者意識もなく、問題意識もない。情報がなく困っている人にとってまったくの迷惑サイトばかり満ちあふれています。
クリーンインストールさえできないのですからどうしようもありません。 10時間以上かけてクリーンインストールしても、最後にエラーが出て失敗する。3回やりましたが結果は同じでした。そこであきらめて新しくパソコンを買おうとしたのですが、結果は上で書いた通りです。
管理人がやり残した方法が一つだけありました。それは、ユーザーアカウントの新規作成です。
ところがパソコンがまともに動かない状態で新規ユーザーアカウントを作成する作業には膨大な時間が必要です。そこでこの作業はやらなかったのです。
結果的には、新規ユーザーアカウントを作成することで、激重のパソコンが激速パソコンに生まれ変わりました。
また同じ問題が発生するかも知れないので、覚え書きとして修復手順を書き残すことにします。
まずは、少しだけ動きを改善するところから。これをやらないとアカウントの作成などできない状態だったのです。
結局、頼りになったのは、ネット情報ではなく自分の知識でした(笑)。
少しだけ動きを改善する
実は、我が家にはたくさんのパソコンがあるのですが、問題のパソコンが激重のため、以前使っていたモバイルパソコンを復活させることにしました。このパソコンも激重になってしまい、ずっと放置していたのですが、仕方なくこれを復活することにしました。
このパソコンの場合、「Runtimebroker.exe」というWindowsのソフトが原因でした。そこで、「With feeling like it」というサイトの「Windows10 Runtimebroker.exeで困ったら試してほしいこと」という記事に従い、レジストリの変更を行いました。
これは、TimeBrokerSvcの [Start] の値のデータを3から4に変更することで RuntimeBroker.exe を無効にするというものです。詳しくはリンク先をご覧下さい。
このパソコンの問題はこれで解決できました。
問題のパソコンにも同じように変更を加えます。すると、ほんの少し改善が見られました。何とか辛抱できる程度に動きが改善しました。
次に、スタートボタンの修復です。これは一見関係なさそうですが、これにより、動きがある程度改善されました。
スタートメニューの修復
(今にして思えば)今回のトラブル発生と同じ頃にスタートボタンをクリックしてもスタートメニューが開かなくなりました。このため、スタートボタンを右クリックしてパソコンをシャットダウンしていました。
そもそも、スタートボタンがクリックできないこと自体、大きな問題だと思うので、先にこれを修復します。
方法は、Windows FAQに書いてあります。
Windows FAQ 「Windows10でスタートボタンをクリックしても反応しません【2020年最新版】
最初、「Windows PowerShell」が起動できなかったのですが、そのうち起動できるようになり、パソコンの動きもかなり速くなり、フリーズする回数が減りました。
最後が問題のパソコンの新規ユーザーアカウントの作成です。実はこの作業は、上の作業の続きに『STEP3 : 新規ユーザーアカウントを作成する』として書かれています。
新規ユーザーアカウント作成による問題の解決
新規ユーザーアカウントを作成することで今回のような問題が解決する可能性があることは、以前から認識していました。
新規に作成したユーザーアカウントを使うことで激重になったパソコンが嘘のように快適に使える、という方法があること自体は知っていました。以前、このサイトでも紹介したことのある方法です。
知っていながら、なぜやらなかったのか。それはやりたくてもできなかったからです。激重の中でのキー操作となるため、複雑な作業が必要な新規ユーザーアカウント作成などできる状況ではなかったのです。
しかし、上のレジストリの変更で、少しだけ動きが改善したので、やっとこの作業に取りかかれます。
この作業は、前述のように、上の作業の続きとして出てくるので、それに従って作業します。
作業が完了して、再起動。どうなるか心配だったのですが、無事に復旧しました。かなり高速なパソコン、といった感じです。あの激重パソコン、瀕死の重症患者のようなパソコンが嘘のようにマラソンランナーとして復活しました。うれしい! これで新しいパソコンを買わずにすみます。
最後の手段であるクリーンインストールでさえエラーが出てできない状態のパソコン。一時は諦めた修復でしたが、無事に復活できてホットしました。
あとがき
最後に一点だけ付け加えます。修復作業の最初に、Windowsのアップデートをやりました。アップデートの失敗が原因というネット上の記事を見かけたので。でも、これをやっても激重のままでしたが。もしかしたら、何かの役に立ったのかも知れないので追記しました。
冒頭の作業は修復に関係ないように見えますが、実際には、CPU使用率100%が続いていたものが解消し、その次の作業により、ディスク使用率100%が解消しています。よく分からないのですが、ユーザーアカウントの設定に関係するファイルが壊れたためのトラブルのように感じます。
NECダイレクトがものすごい勢いで売り込みを行っています。商品の手配もできないのに売り込みだけは過剰とも思えるほどやっています。毎日のようにメールが届くし、広告もバンバン掲載しています。それなのに、購入契約すると、その後は何の連絡もなく、なしのつぶて。出荷日は後で連絡すると書いてあるのに、何の連絡もなし。アマゾンなど通販を利用していると、商品の配送予定日をすぐに連絡してくるのが常識と思っていた管理人は、NECの殿様商法が無性にムカつきました。
今回、改めてGoogle検索の劣化を思い知りました。検索の上位にヒットするサイトは中身のないものばかりです。本当に「クソの役にも立たない」ゴミサイトばかりです。記事を書くのは勝手ですが、それが検索の上位に表示されると、閲覧者は「時間の無駄」という深刻な被害を被ります。何とかならないものでしょうか。
【その他の参考】
マイクロソフト コミュニティ「RuntimeBroker.exeがWindows10を勝手に再起動する」