Irfan Viewはフリーのビューアとして有名です。とても使いやすく手放せません。
多機能で、いろいろなことができるのですが、今回は、ブログやHPに画像をアップする場合の画像処理に絞って、このソフトの便利な使い方をご紹介します。この記事で使っている画像処理の方法です。
ブログ等にアップする画像は、なんといってもサイズを小さくする必要があるし、ちょっとした説明などを書き入れたいこともあります。
「そんなの知っているよ」という方も、「こんなこともできるんだぁ」、と思うのではないかと。今まで使い勝手が悪いと思っていたことも、解決するかも知れません。
Irfan Viewのダウンロード
まず、ソフト製作者様のサイトからダウンロードします。
ダウンロードするのは、下の画像の赤枠にある本体ソフト(Irfan View)とプラグイン(Plugins/AddOns)の二つです。一つ一つダウンロードしましょう。日本語にしたい時は、製作者様の左サイドバーにある「Irfan View languages」からダウンロードしてください。ダウンロードした実行ファイルをクリックすると自動で日本語化dllのインストールが行われます。自動インストールに失敗する場合は、ダウンロードした「Japanese.dll」をIrfan View本体フォルダの中にある「Languages」というフォルダに入れて下さい。 Irfan Viewを起動して、メニューバーの[Options]>[Change Language]>[Language]と進み、Japaneseを選択して日本語表示にします。
追記時点のバージョンは、4.32です。
日本語dllは、Irfanviewサイトでは公開されていません。
こちらのサイト様で公開しています。
*** 追記はここまで ***
ダウンロードしたプラグインの中に基本的なものは全て入っていますが、フィルタを使う場合などは別にダウンロードする必要があります。私のPCにはフィルタがたくさん入っていますが、フィルタを使う加工をする時には別のソフトを使うので、実際にはほとんど使いません。
基本設定
デフォルトのままでも良いのですが、一部変更した方が、使い勝手がよいです。
メニューバーの[オプション]>[基本設定] を開き、以下の画像のカ所にチェックを追加します。
このチェックを入れておくと、右クリックした状態で手のひらマークが表示され、画像を移動できます。他のソフトのようにメニューバーにこの手のひらマークの移動があればよいのですが、Irfan Viewにはありません。実は、この設定をしないととても不便に感じます。
ちなみに、下の設定画面で、赤枠の所にチェックが入っていると文字化けします。チェックを外して下さい。
画像を開く
1. 画像をクリックして開くか、デスクトップの「車に轢かれた猫」アイコンにドロップします(猫好きには許せないアイコンですが)。
画像を貼り付ける】
画像加工をする時、画像ファイルを開くのではなく、いろいろな場所からコピーしたものを貼り付けたい時があります。
1. 画面に表示されているものをコピーしたい時は、キーボード右上のプリント・スクリーン[Prt Scr]ボタンを押します。クリップボードにコピーされます。WORDなどに貼り付けてある画像の場合は、画像をいったんクリックしてから右クリックしてコピーします。これでクリップボードにコピーされています。
2. 次に、Irfan Viewを起動し、メニューバーの[編集]>[選択範囲へ貼り付け]で、クリップボードから貼り付けます。
画像を切り取る
1. 左クリックした状態でドローして、切り取る範囲を決めます。設定した範囲の縁にカーソルをあてると、両矢印が表示され、選択範囲の微調整が可能になります。
2. [編集]>[選択範囲を切り出す]で、選択した範囲だけを切り出します。簡単にトリミングができます。
画像のサイズを変更する
1. ブログなどに複数の画像を掲載する時、横の幅がそろっていると見やすくなります。そこで、切り出した画像のサイズをいつも使うサイズに変更します。私のブログでは、幅570pxを使っています。
2. [画像]>[リサイズ/リサンプル]で、「リサイズ/リサンプルの設定画面」を開きます。
3. 「新しい大きさを指定」の「幅」の欄に、指定したい 570 を入力します。高さは自動で変わります(「アスペクト比を保持」にチェックが入っている場合)。
4. これで、いつでも同じ幅の写真をブログにアップすることができます。
画像を保存
1. 元画像を幅570pxにしても画像サイズは結構大きいので、画質を落としてサイズを小さくしてから保存します。
2. ブログにアップするのであれば、50KB程度で十分です。今のデジカメで撮影すると2~3MBなので、そのような巨大な写真を直接アップしてはいけません(笑)。
3. [ファイル]>[web用に保存(プラグイン)]を選択します。RIOTというプラグインが開きます。これは評判のよい優れもののプラグインで、きれいに圧縮してくれます。
4. 左ウインドウに元画像、右に画質を落とした状態のプレビューが表示されます。プレビュー上部には画像サイズが表示されます。
5. スライドバーを動かして、50KB程度になるように調整します。画像の劣化の状態を確認するため、二つのウインドウの間にある「ズームイン」ボタンで拡大してみてもよいでしょう。
6. なお、この時、保存する画像方式をJPG、GIF、PNGの3種類から選ぶことができます(元画像ウインドウ下のボタン)。文字をクッキリ表示したい時で、かつ、色数が少ない時はGIF形式が適しています。画像サイズも小さくなります。色数が多いとJPGの方がサイズが小さくなります。簡単に比較できるので目的に合わせて保存形式を選びます。
7. あとは「Save」ボタンを押して保存します。以前、ここでエラーが出たことがあります。その時は、[File]>[Save as]と進んで保存して下さい。
簡単な加工をする
次に、この説明画像で使っているような、赤い枠線を入れたり、文字を入れたりする方法をご紹介します。
1. [編集]>[ペイントダイアログを表示]を選択します。右側に「ペイントダイアログ」が表示されます。
2. このペイントダイアログはとても便利です。
使い方は、他のペイントソフトと同じです。違う所だけ少しご紹介します。
コピースタンプ:はんこのマークのコピースタンプは、コピー元を右クリックして設定し、コピー先に左クリックでコピーしていきます。表示したくない文字などを周囲の色で消すことができます。
Rectangle:四角いマーク。枠取りなどに使います。[Fill]にチェックを入れると、枠の中が不透明になります。線の太さは「width」で設定します。
こんな落書きもできます。
画像を修正する
簡単な画像の修正ができます。しかし、最も使うのは、画像の縁取りです。
1. [画像]>[縁の追加]を選択。白い縁取りにすると印画紙にプリントしたような画像が直ぐにくれます。
2. フィルターを使って様々な効果を加えることができます。Photoshopのプラグインを使うことができるので、実は、かなりのことができます。
[画像]>[フィルター]
覚えておくと便利な操作
1. 表示している画像のズームイン・アウト
ツールバーにあるズームイン・ズームアウトのボタンは、遠い位置にあるので何かと不便です。 画面下のステータスバー上にカーソルを置き、「CTRL」を押したまま、マウスのジョグダイヤルを回すと、拡大、縮小が簡単にできます。画像上で、「CTRL」を押したままジョグダイヤルを回しても同じことができます。