Instagramにはとてもきれいな画像がたくさんアップされています。これを見ていると、どうやってこのようなきれいな写真を撮影するのだろうかと不思議に思っていました。
最初は、高いカメラを使っているらしいので、自分ではそのようなきれいな写真は無理と思っていたのですが、どうもそうではないらしい。
今日は、Instagramにアップロードされているような美しい画像に加工する方法をご紹介します。
Instagramを見ていて気づいたのは、あるソフトを使っているという記事。
そこで、自分でもやってみました。
オリジナル写真が下の画像です。山寺で撮影したものです。
全体的に白っぽく、実際の光景とはほど遠い画像です。
通常は、コントラストや彩度を調整するのですが、その方法だと樹木の部分の苔の色が再現できません。ガンマ値を調整すると全体的に白っぽくなります。
まずは、今回加工した写真をご覧下さい。
オリジナル写真と比較してみて下さい。画像を加工したことで、細部まできれいに発色していることが分かると思います。特に、右側の樹木の根元に生えている苔がきれいに表示されていることに注目!
この違いは、ヒストグラムを見るとよく分かります。
【オリジナルのヒストグラム】
【加工画像のヒストグラム】
この加工は、『Photomatix Pro』というレタッチソフトを使っています。このソフトはHDR合成できるという優れものです。
HDR合成(ハイダイナミックレンジ合成)はスマホのカメラにも採用されています。ダイナミックレンジというのは、レンズの撮像素子に入ってくる光のうちもっとも明るいと暗い部分の差のことで、その明度差を広く取るよう処理する技術がHDRです。
通常は、レンジの違う複数の画像を合成するのですが、手持ちの写真は1枚しかない!
そこで、明度や彩度の違う画像を用意し、『Photomatix Pro』で合成します。このソフトはかなり微調整ができるので、思ったような仕上がりに作ることができます。