消えたデジカメの写真や開けない画像を回復する方法

画像編

 今日は、デジカメのメモリから消えてしまった画像を回復したり、エラーが出て開けなくなった画像ファイルを開く方法をご紹介します。

 知り合いが、「デジカメに入っている画像が全て消えてしまった」と、カメラを持ってきました。

 メモリを取りだして調べてみると、確かにほとんどなにも入っていない。

 メモリは4GBで、たくさん入っていたそうです。どんな操作をしたのか分かりませんが、完全に消えています。

 そこで、回復ソフトで、消えた画像の回復をしてみました。最初は順調に回復しているように見えたのですが、本当は、もっとたくさん入っていたのだそうです。

 ところが、問題発生。回復した画像を開こうとしたら、開けないファイルが続出。

 ファイルをIrfanViewで開こうとすると「ヘッダが読み取れません!  未対応のファイル形式かファイルが見つかりません!」というエラーメッセージが出ます。

 ファイル名を変えたり、いろいろやったのですが、ファイルを開くことができません。

ヘッダが読めない、エラーメッセージ

 回復ソフトで抜き出したファイルは1,000枚くらいですが、実際に開くことができたのは300枚程度。残りは開くことができません。

 回復できたと思った写真を見ると、実は完全に回復できていません。画像が重なって表示されたり、線が入ったりしています。それでも250枚くらいは回復したので、これで良しとしようと思ったのですが、気になるのは大量にある開けない画像ファイル。ものは試し。専用の画像回復ソフトで試してみました。

 そうしたら、驚いたことに、次々と回復していきます。これにはびっくり。
 というわけで、今日はこのソフトをご紹介します。

 残念ながら有料です。39ドルなので、まあまあの値段です。これがあると便利なので、早速購入しました。

 ソフトの名前は、「Stellar Phoenix Photo Recovery」。画像だけではなくビデオの回復もできるようです。
 有料ソフトなので、操作方法は説明しません。メーカーがすべきことなので。

 類似の有料ソフト(お試し版)も試しましたが、全然回復しない。その点、「Stellar Phoenix Photo Recovery」は優れものです。

 画像ファイルは一度失われると二度と回復できません。カメラのメモリはどんどん上書きするので、まさに、二度と回復できません。こんなソフトを持っていると、いざというときに役立ちそうです。このソフトを使うと、開けないファイルのほとんどを開くことができるようになります。 ただし、小回りの利かないソフトで、使い勝っては良いとは言えません。

 このソフトをダウンロードして、回復できるか試してみることができます。ただし、モニター表示で回復できるように見えても、その通りに回復できるとは限りません。二重写しの問題は解消できないようです。

 下の画像のように、実際に回復するには、ソフトを購入する必要があります。

 画像はお金では買えないので、迷わず買ってしまいました(笑)。これまでに、たくさんの画像を失っているので、画像の大切さを身に染みて感じています。

 よろしかったら、関連する過去記事もご覧下さい。

 「画像ファイルが開けません(Irfanview):解決策」

 なお、このソフトでも、二重写しになったものや線が入った画像は回復できません。消えた画像ファイルを復元し、開けるようにするソフトということでしょう。

メモリーから画像が消えたり二重写しや線が入る問題

 せっかくなので、二重写しになったり、横線がはいったりした画像は、使える部分だけ切り取り、トリミングしました。もともと、3~5MBもある画像なので、結構きれいに仕上がります。

 不思議だったのが、なぜ、このようなトラブルが発生したのかということ。デジカメは、「Sony Cyber-shot DSC-W320」。カメラは新しいので、こんなエラーがなぜ起きるのか不思議です。

 このソフトの使い勝っての悪い所は、ドライブ単位でしか設定できないこと。このため、開けないファイルをスティックメモリに移し、そのドライブを選定するという作業が必要になります。このソフトで、開けないファイルは、100%開くことができました。