Google Earthを使っていて、塗りつぶしたポリゴンが正しく表示されず、まだら状になり、塗りつぶしができずに地面が表示される、という奇妙なトラブルが発生しました。
これと時を同じくして発生したWindowsアップデートによる不具合の影響かと思ったのですが違いました。
塗りつぶしポリゴンがまだらになるトラブルとは
塗りつぶしたポリゴンが下の画像のように虫食い状態に表示されるトラブルです。

数日前まで正常に表示されていたのに困ったことになったと焦ります。そんなときに、運悪く、Windowsアップデート不具合が重なったため、問題解決に長引くことになりました。
解決策
最初に結論を書くと、3Dビューの設定で問題が解決しました。

上の箇所のチェックを外すだけでポリゴンは正常に表示されます。
作業手順としては、メニューバーの[ツール] ⇒ [オプション]で上の画面が開きます。
このチェックを外したくない場合には、ポリゴンの[プロパティ] ⇒ [標高] ⇒ [地面に相対]とし、標高を100mにすれば、一応、塗りつぶしたポリゴンが表示されます。一つ二つのポリゴンならこの方法でも良いでしょう。
なぜ、問題解決に戸惑ったのか
解決してみれば、なぜこんなに時間がかかったのか不思議に思います。この問題解決に三日を費やしました。
実は、Google Earthの挙動がとても重くなったのがそもそもの発端でした。ツールバーのボタンがほとんど反応しない状態になりました。
原因は、重たいレイヤーが増えたことで「myplaces.kml」が極度に肥大化ためのようです。このファイルは、ユーザーがGoogle Earth上で保存した場所、ルート、ポリゴンなどの個人情報を記録したファイルです。等高線情報などポイントが多いkmlを読み込むとGoogle Earthの動きが重くなります。
そして、Google Earthを終了するときに「お気に入りに保存」すると、「myplaces.kml」に書き込まれ、巨大なファイルになります。今回は630MBになっていました。通常は2MB程度なので、肥大振りが分かります。
Google Earthの起動時に「myplaces.kml」を最初に読み込むため、起動にとても時間がかかるようになります。そこで、重いレイヤーは個別にkmlとして出力しておき、Google Earth終了時には、重いレイヤーは非表示にするか削除した後に「お気に入りに保存」します。
この作業の途中で発生したトラブルでした。Google Earthの動きがとても重く、操作ボタンがまともに動かない状態になりました。
その時思ったのは、別に原因があるのではないか、というものでした。この考えに引きずられ、三日間も棒に振ることになりました。Google Earthの再インストールまでやりました。その時に発生したのが文字化け問題。
Google Earthのインストーラーが下のように表示されるのですから、お手上げです。

このため、Google Earthの不具合も文字化け問題、ひいてはWindowsアップデート問題と関連づけて考えてしまいました。問題の切り分けができなかったのが今回の敗因です。