海外旅行は怖い? 知らないと怖いことになりますよ

海外旅行編

 海外旅行にはさまざまなトラブルが付きもの。その時、役に立つ情報を知っているかがものをいいます。
 管理人の経験から、トラブルに見舞われた時の解決方法や、トラブルを回避する方法を書きます。

 海外なんか何度も行っているよ。何を今更、と思うかも知れませんが、備えあれば憂いなし。知っておいて損はありません。管理人は何十回も行っていますので(笑)。

 また、様々なトラブルが怖いので、いつもパック旅行にしている、という方もいると思います。
 今日は、それらの悩みを解消したいと思います。 
 この記事は、どの旅行ガイドにも書かれていない情報だと思います。

海外旅行の三種の神器

 海外旅行の三種の神器というものをご存じでしょうか。
 まあ、三種の神器というよりも、それがなくては海外旅行ができない、というもの。
 それは、
  1.パスポート
  2.ビザ
  3.チケット
 
 の3つです。

 えっ、お金は? と思った人もいるかも知れませんが、出国税を払った後無一文でも、上の1~3があればとりあえず、出国はできます。

 ここで注意しなければならない点をまとめて書きます。
 国によって入国に必要な条件が色々異なるため、その国の大使館のHPなどで確認が必要ですが、特に、開発途上国では、いろいろ制限が多いように思います。

 また、米国のセキュリティは本当に良く変わります。

 2009年1月12日から入国審査制度が大きく変わりました。観光など90日以内の短期滞在を目的としてビザを取らずにアメリカへ行く人は、事前にインターネットを通じて電子渡航認証システム「ESTA(エスタ)」に申請し、認証を受けることになりました。

 一般的な話しに戻しますと、まず、『パスポート』の有効期限。パスポートの有効期限が半年以上あることが条件の国があります。インドネシアがそうだったような。

 次に、『ビザ』。Visaカードではありません(笑)。1ヶ月未満の観光旅行ではビザを必要としない国がほとんどですが、どんな場合でも必要な国があります。ブラジルがそうです。ブラジルには何度か行きましたが、毎回、ビザをとりました。

 ビザも、小さめのスタンプを押す国からブラジルのようにパスポートの1ページ分にシールを貼る国まで様々です。ビザの有効期限にも注意が必要です

 管理人は一時期、海外出張が重なり、パスポートのページを増補してもらいました。これは1回しかできないため、たとえパスポートの有効期限が残っていても、スタンプを押すページがなくなった場合にはパスポート自体を再発行してもらう必要があります。

 残りの空欄ページが2ページのところで転勤になったため、何とか再発行をせずに済みましたが、本当にぎりぎりでした。こんな時、1ページにドドーンとビザのスタンプを押されると泣けてきます。

 入国の時など、ページの隙間を見つけて、「ここにスタンプを押してください」とお願いしていました。そうしないと空白のページに押されてしまいます。スタンプは重ねて押すことはできないようです。

 最後に、『チケット』。最近はチケットを発行しないノン・チケットの航空会社が増えましたが、やはり、チケットが今でも基本でしょう。

 このチケット、皆さんはどこをチェックしていますか。

 管理人は必ず、チケットの内容を全てチェックします。チケットの記載データに誤りがあると旅行できません。

 まず、間違うのが氏名。日本発券の場合はあまり間違いないのですが、外国で発券したときは良く間違いがあります。チケットに記載してある名前とパスポートの名前が一致していないと飛行機に絶対乗せてくれません。空港のカウンターで泣きべそをかくことになります。

 人のミスのせいにしても無駄で、貴重な時間が失われてしまいます。くれぐれも名前のチェックはして下さい。
 飛行機の便名が予定表と違いことも結構あります。時間が違うこともあります。特に注意しなければならないのは、夏時間を採用している国。

 夏時間の算定が複雑で、いつから替わるのか周知徹底していない国があります。これは、怖いです。

 このようなときは、決して人(旅行会社や航空会社のカウンターの人間)を信用せず、予定より1時間前に出かける方が良いでしょう。けっこういい加減なことをいいます。

 乗り遅れて「カウンターの人にこういわれた」と言っても、結局困るのは自分です。人は絶対信用しない、これが鉄則です。

海外旅行とクレジットカード

 海外旅行でクレジットカードは必需品です。上で三種の神器と書きましたが、実はクレジットカードを入れて四種の神器と言いたいところです。

 クレジットカードがないと、ホテルのチェックインの時にデポジットとして100~150ドルくらいを現金で預けることが求められる場合があります。

 ホテル代をクレジットカードで支払うか否かは別として、クレジットカードの提示を求められ、持っていない場合には、現金を補償金として預ける必要があります。

 これは、結構、トラブルの原因になります。チェックアウトのとき、現金で支払おうとしたらデポジットの金額がホテル側のコンピュータの関係で確認できないとか、不測の事態が発生します。

 管理人は、ここでいつもトラブルので、クレジットカードを作りました。必需品です。

 ちなみに、無職の人はカードの審査が厳しいようです。失業するおそれのある人は、絶対に作っておくべきです。

クレジットカードの注意点

 クレジットカードは最低2枚持っていく必要があります。

 それはなぜか? カードの磁気が読めないトラブルが発生したとき、あなたならどうします?  
 これは意外に起こります。

 実際は、カードばかりのせいではなく、読み取り機の性能にもよるものでしょうが、こちらは読み取り機を選べません。

 「このクレジットカードは使えません」と言われたときは真っ青になります。手持ちの現金を多く持ち歩く人はそれほどいないのではないでしょうか。

 クレジットカードにかなり依存しています。クレジットカードが使えなくなったら、旅行は中止せざるを得ません。
 クレジットカードの磁気が読めなくなるトラブルが発生することを考慮して、最低2枚は持って行くべきです。

 次に注意すべき点は、クレジットカードの会社の種類。管理人は通常、VISAを使いますが、一度だけ使えなかったときがありました。アジアのどこかの国。いっぱい行っているので覚えていないのですが、スリランカかラオスだったと思います。

 アメックスが良いという話を聞きますが、VISAは無敵です。逆にアメックスが使えないケースは結構ありました。VASAが使えなかったのは1回きりです。

 また、クレジットカードの期限の問題が発生したことがありました。旅行期間中にカードの有効期限が切れたのです。
 この時は、使わなかったので問題はなかったのですが、実態上も、問題はないようです。

 カード記載の有効期限が過ぎても、そのクレジットカードは使えるようです(管理人の知り合いが日本に来た時、この状況になりましたが、クレジットカードは使えました。データに問題なければOKのようです)。

クレジットカードの留意点(補足)

 日本はまだまだクレジットカード社会ではないので、クレジットカードの怖さを知らないように思います。そこで、少し追記することにしました。

 まず、クレジットカードの信用情報は利用者にとってとても恐ろしいものだということを知っておく必要があります。一度でも決済できないと記録が残り、その記録を消すことはできません。この不名誉な記録は後々まで響いてきます。だから、米国などでは、カード利用者は、絶対に決済できるように注意しています。

 ところが、管理人の上司は、預金残高が足りず決済できなかったのですが、人ごとのように言い訳をしていました。「おいおい。海外の仕事をしているのに、そんな感覚かよ」と呆れました。信用調査に言い訳は通用しません。決して消えない世界レベルの前科になるので、注意した方が良いでしょう。新たなカードの発行などで面倒なことにもなります。信用調査を受ける取引や就職などでも不利益を被ります。知らないのは本人だけですが。

なぜか旅行ガイドブックに書いていない!

 これから書くことは、不思議なことに、どのガイドブックにも載っていないことばかりだと思います。

 本当になぜ載っていないのか不思議ですが、だからこそ海外旅行をする人は必読の価値があると思います。

 管理人は、田舎のフライトが多かったため、旅行会社が選択した通常のフライトでは飛べないことがよくありました。信じられないようなトラブルにも遭いました。

 そんなとき、どーする? 
 実はどのガイドブックにも書いていません。すべてはツアーコンダクター任せです。

 または、地球の歩き方ですか? 突拍子もないまったく参考にならないことばかり書いています。○○の街角で出会った△△がすてきだった。それがどうした、と言いたい。再現性がなければガイドブックとして意味がない。情報の垂れ流し。だから、管理人はガイドブックを読みません。

 旅行中に遭遇する問題の解決は決して難しいことではありません。トラブルのほとんどは旅行開始前に避けることができます。
 管理人は、家族で私的な海外旅行(海外? もともと海外に住んでいる場合も海外?)をする場合、日程を決めないで旅立ちます。決まっているのは出発日と帰国日だけ。旅行中の動きはすべてフリーです。

 なぜ、こんなスタイルを採るかというと、長期間の旅行では体調が悪くなったり、その場所が気に入ってもっと滞在したくなったりすることがあるからです。

 そんな管理人でも、初日のホテルは必ず予約します。

 行ったことのない土地でホテル探しをするのは大変です。でも、それは最初だけで、すぐにその土地のコツを覚えます。だから、初日の宿だけ確保します。これを怠るとひどい目に遭います。観光地で、かつシーズンによっては、まったくホテルがとれないこともあります。

 何度も行ったことのある土地でさえ、季節によっては予約がとれないことがあります。ましてや、初めての土地(国)ではなおさらです。

 土地勘のない人間にとって、初めての国でホテル探しをするのは時間の無駄です。だから、初日の宿泊先だけは必ず予約するようにしています。

どこで両替するのがお得かと考えたばかりに時間を無駄にしました

 いろいろな国に旅をする場合、現地通貨に換金する必要があります。この時、迷うのが換金額と換金する場所。

 まず、換金額ですが、一般的には換金額は最小額にすべきです。もし余ると、再度換金しなければならず、手数料と通貨の売り買い価格差で損をします。
 ・・・・、という説明が一般的です。

 しかし、それは旅の目的次第です。クレジットカードが使えるので現金はほとんど不要、と言いきる人がいますが、その人の頭の中はアメリカやフランスなど先進国のことしか考えていないように思います。

 例えば、ボリビアで、タクシーを一日借り上げて旅行します。100ドル以上必要です。ボリビアはドルが使えるので便利です。
 ところが、アルゼンチンではそうはいきません。日本と同じような感じです。タクシーに乗っても、ドルは受け取ってもらえません。

 アルゼンチンに旅行した時、空港で換金すればよかったのに、少しでも換金レートのよい街の換金ショップで換金しようとしてひどい目に遭いました。現地通貨がないためどこにも行けない。ホテルでも換金してくれない。街の換金ショップの場所がホテルからかなり遠い、などの理由で、大変な時間をロスしました。

 本当にわずかばかりの換金レートの差にこだわったことが招いたトラブルでした。

 ドルはキャッシュディスペンサーから引き出したのですが、引き出せる機械を設置している場所が限られている上、一日の引き出し額も上限があり、何度も足を運ぶことになりました。

 わずかばかりの換金レートで時間を失っては何のために高い滞在費を払って旅行しているのか分からなくなります。このような失敗があってから、換金できる時に換金することにしました。また、換金額も少し多めにします。せっかくの旅行なので、そんなことでケチっても仕方がないように思います。

 ******** 経験談 **********
 南米に住んでいたとき、最初にイタリアへ行き、次にスペインへ行く旅行を計画しました。イタリアの初日はホテルを予約してあったので問題はありません。しかし、次の国、スペインは何の予約もしていません。予約していたのはフライトだけ。

 マドリッドに着いて、すぐに地中海側のマラガに向かいました。マラガに着いて観光案内所に行ったら長蛇の列。1時間くらい並んで、市内のホテルのリストをもらいました(旅行案内所ではホテルの斡旋はしてくれなかった)。

 そこで、駅にある電話から、リストの上から順に(でも高いホテルは除いて)電話をかけまくりました。

 大体は、「(たぶん昼食時だったので時間帯の関係で)電話に出ない」、「予約がいっぱい」、という回答で、だんだんあせってきました。でも、リストの上から10軒目くらいのホテルでOKをもらい、住所を聞いて、タクシーでホテルまで行きました。
 この時は、「やはり最初のホテルだけは予約すべきだった」とつくづく思いました。

 マラガに着いてからホテルに到着するまで3時間くらいロスしました。家族は長旅の疲れもあり「ブーブー」の状態で、ホテルに落ち着いたときはホッとしました。

フライトキャンセル

 旅行中の移動先がたくさんあると、旅行途中でフライトがキャンセルされる場面に出くわすことがあります。

 この時は、注意が必要です。しっかり手続きをしないと、そこから先の旅行スケジュールがすべてキャンセルされてしまいます。

 例えば、成田-シンガポール-インド-香港-成田、という日程で旅をするとします。ところがシンガポールまで行ったとき、インド向けの飛行機が機体の不調でキャンセルになったとします。

 日本の旅行代理店の人は同行していないとします。
 あなたならどうしますか。

 まず、その航空会社の空港カウンターに行って、別の便を探してもらいます。どうしてもその日に行く必要がある場合には、別の航空会社の便も調べてもらいます。

 この日の便がない場合は、その航空会社にホテルを用意するよう言います(もちろん、料金は航空会社負担)。

 なんとか別の航空会社の便の空席が見つかった場合、フライトキャンセルになった旅行会社の空港カウンターの人と一緒に別の空港会社カウンターに行き、チケットに裏書き(エンドース)してもらいます。

 これで、それ以降の旅行日程がつながります。この手続きをしないと、それ以降の旅程のフライトがすべてキャンセルされてしまいます。これは恐ろしいことです。

 フライトがキャンセルになったとき、自分で勝手に別の航空会社の手続きをして、当初の目的地に着いたとしても、そこから先のフライトは全てキャンセルされています。

 数週間前から予定していたスケジュールが一端キャンセルされてしまうと、新しくスケジュールを組み直すことになりますが、空席があるという保障はありません。あなたの旅行はめちゃくちゃになります。

 フライトがキャンセルになるとカウンターが混み合い、交渉するのが大変ですが、先方は、一人一人の乗客の要望をきちんと処理していきますので、後ろにどんなに人が並んでいても遠慮せずに自分の条件を言うことが大切です。旅行者それぞれ条件が異なりますから。

 フライトがキャンセルになる理由には気象条件があります。旅行会社の規定では気象条件は保障の対象にならないと書いてありますが、実際には便宜を図ってくれます。

 フライトキャンセルが発表されるとカウンターは乗客が殺到しますが、1時間もすれば皆それぞれの解決方法を見出し、いなくなります。

 この時がチャンスです。ここで、いろいろ自分の主張をまくし立てて、ゴネます。そうすると、空港会社はホテルを用意してくれます。

 ゴネないと自分で負担することになります。混んでいるときに言ってもだめです。規定を盾に、ホテルの用意はしてくれません。航空会社は、自社の負担にならないように、天候や飛行場のせいにしたがります。

ホテルの枕銭をいれるのは日本人だけ?

 チップは日本ではなじみのない制度です。

 外国暮らしが長いと、チップを渡すのにも慣れてきて、チップも計算に入れて食事の料金を考えるようになります。
 チップに慣れていない日本人の間違った情報は、「食事価格の10%」という情報でしょう。

 個人ならそれでよいのでしょうが、団体で、例えば5万円分の飲食をしたら5千円のチップを支払うことになります。これを払うのは日本人だけでしょう。

 実際は2千円も払えば十分です。考えても見て下さい。一つのテーブルの食事を2時間程度サーブするだけで5千円になる職業があったなら異常です。ウエイターはいくらもらっても同じ対応です。多くチップを払う日本人を単なるお金持ちとしか見ていません。

 多く払っても少なく払っても同じです。逆に、多く払うことは、そこの相場を壊します。日本人の多く行くグアムやハワイは最たる例で、日本人観光客はウエイターになめられています。

 さらに、それが当たり前というような顔をした日系人にはうんざりです。

 以前から、「ホテルの枕の下にお金を置くのが海外の常識」ということを良く聞きました。でも、これは不思議なことだと思っていました。なぜなら、この習慣はいかにも日本の旅館を連想させるからです。

 旅行ガイドやフライトアテンダントの体験談にお金を置くように書いてありますが、実際に外国人は置いているのでしょうか。…… 置いていません。

 これを確かめるため、国際機関に働いている人に聞いてみました。でも、彼は「そんなことはしたことがない」と言っていました。逆になぜ支払うのか聞かれてしまいました。

 チップに対する考え方が違っているようでした。チップは特別なサービスを受けたからその対価として支払うものであって、それ以外は料金に含まれるのだから支払う必要がない、という当たり前の論理です。

 チップはパーセントではなく、自分が受けた「特別なサービスの対価」として支払いましょう。気分の悪いウエイターには1円も支払う必要はありません。

 不愉快な態度をするウエイターを野放しにしてはいけません。チップは?と聞かれたなら、サービスを受けていないと怒って応えて下さい。繰り返しますが、日系人の多い、ハワイとかロスとかグアムでは特に気を付けましょう。

 ウエイターの賃金が安いとかいう話は店の経営者が考えることで、客の考えることでは決してありません。客はサービスの対価を払っているのですから。「枕銭の日本人」から脱却して欲しいです。教育が行き届いたホテルでは、「枕銭」は絶対に受け取りません。枕の下にそのまま残っています(笑)。

 日本人の国際化が進んでいると数十年前から言われていても、この点はなぜか誰も指摘しないことが不思議です。

 ちなみに、海外から帰国したとき帝国ホテルに宿泊したのですが、ホテルスタッフはチップを受け取らなかったです。ホテルの入口から英語で話しかけられ戸惑いました。海外生活が長いと顔つきも日本人離れするようです。

旅行中はあちこち動かない

 我が家の旅行プランの立て方は、多分、他の人とはちょっと変わっています。

 一カ所に長期滞在型の計画を立てます。駆け足で何カ所も移動する旅行は、家族旅行、特に小さな子どもがいるときは不適です。

 フランスに行った時は、「豪華、パリ9泊の旅」をしました。フランス旅行9泊とか、旅程が9泊10日なのではなく、パリのど真ん中に9泊しました。

 さすがに9日もパリにいると行くところがなくなってしまいます。

 市内はみんな見てしまった。(実は見ていないところもたくさんあるけれども、体力が持たない!)。

 だから、二度とパリに行きたいとは思いません。心残りがない、と言う感じです。(本当はルーブルにまた行きたいけれど、美術館めぐりは体力が必要なので、・・・)

 実際、市内でも行くところが無くなって、しかたなく、海峡を電車で渡って、ロンドンまで日帰り旅行しました。

 パリは家族で行くとお金がむちゃくちゃかかります。ほとんどのホテルはダブルの部屋しかなく、4人家族の場合、2部屋とる必要があります。

 フロリダのオーランドに行ったときも「豪華、オーランド9泊の旅」をしました。
 これもオーランドだけに9泊。

 これは普通の人は絶対に計画しないと思います。遊ぶのには体力がいるということをつくづく感じるプランです。

 実際、9泊のうち、2日間はホテルでぐたぐた過ごしました。とても毎日ディズニーワールドまで遊びに行く気力が湧きません。

 子ども達もさすがにグロッキーぎみで、休息をとってホテルに留まっていました。

 なにしろ、オーランドにはディズニーワールドの他に、ユニバーサル・スタジオやいろいろ面白いものがあり、飽きない。でも、遊んでばかりいるとそうとう疲れる。

 この時のオーランドへは二度目の訪問。最初の時は、エプコットセンターで家族とはぐれてしまい、2時間探し回ることになりました。

 この反省から、2回目の時は、迷子にならないように綿密に打ち合わせをしました。
 オーランドの施設はどれも巨大で、一度迷子になると大変な時間をロスすることになります。

自分の車はどれ?管理人の失敗談

 オーランドに行ったときのこと。
 空港でレンタカーを借りてホテルへ。

 米国では日本の運転免許証で車を貸してくれます。国際免許証は不要。というよりも、国際免許証を出すと、めんどくさいことになります。

 なにしろ、国際免許証の作りが悪い。ボール紙の表紙で、中に写真が入った証明書類のような体裁のため、とても運転免許証には見えません。

 だから、レンタカー会社の人にいろいろ聞かれることになります。挙げ句の果てには「日本の免許証は持ってないのか」と聞かれる始末。

 レンタカー会社の窓口の人は、申込用紙にフォームに従い、運転免許番号を書きたいらしいのですが、国際免許証には該当するような番号がないため困っていました。

 オーランドに着いた翌日、そのレンタカーでディズニーワールドへ行きました。

 ディズニーワールドで楽しんだ後、帰ろうとしたら、自分の車がどれか分からない。これを探すのに1時間以上かかってしまいました。

 レンタカーのため、車の特徴をほとんど覚えておらず、わずかに覚えているのは、車内に残した子どもの服だけという状態でした。

 巨大な駐車場の中から、自分の乗ってきた車(特徴をほとんど何も覚えていない)を見つけだすのは相当ムズカイことだと思いました。

 その時は、駐車場に着いたときの記憶を遡り、入口ゲートまでどのくらいの距離があったか。駐車した車から見て、入口ゲートはどの方向に見えたか、など少しずつ記憶をたぐり寄せながら、探す範囲を絞り込んでいきました。

 車に残した子どもの服が見つかったときには、正直ほっとしました。もし、この服がなければ、皆が帰る夜11時過ぎまで探すことになったと思いました。何しろ、「こんな車だったっけ?」と思ったくらいですから。それ以降、巨大駐車場を使うときは注意しています。が、また、やってしまいました。

 次に駐車場で迷子になったのは、日本のディズニーランドでした。その時は、船橋に住んでいて、ディズニーランドまで車で30分くらいだった、という油断があったのでしょう。オーランドの失敗を活かせず、同じことになりました(汗)。

 この時は、さすがに同じ失敗を繰り返す自分に腹が立ちましたが、家族の不評も厳しいものでした。
 それ以降は、駐車場の停車位置を番号だけではなく、周囲の風景から確認しています。

入国審査

 入国審査は、その国の顔。その時、審査を受ける側がどんな気持ちになるかによって、その国の印象が変わります。
 ヨーロッパは、入国審査ってあったっけ?というくらい、日本人なら問題なく通れます。

 困るのが米国。

 なんでこんなやつが入国審査官をやっているんだ、と思うような変な人がいます。

 白人系の人はまじめなのですが、そうでない人に当たるといろいろめんどくさい質問をしてきます。彼らの興味というより、コンプレックスのようですが。

 管理人は入国審査でトラブったことはないのですが、審査官の態度にむかついたことは幾度となくあります。米国の入国審査の時です。米国は、国の末端まで神経が通っていない「末梢神経肥大症」のような国という印象を、入国の時に味わいます。
 他の国はというと、極めて事務的です。日本も同じ。

 違うのは、税関の審査官。ボリビアでは賄賂を要求してきます。

盗難注意

 盗難については、旅行者は常に注意しています。しかし、その注意がゆるむ時があります。それは、空港内。特に、荷物をターンテーブルで待っている時。一瞬の間に、手荷物やカメラを持ち去られることがあるので、くれぐれもご用心を。

 これは管理人が経験した実際にあったことです。ターンテーブルで荷物を受け取り、税関審査までの僅かな間にカメラを盗難に遭った人がいました。手荷物からは目を離さないのが原則ですが、どうしても「スキ」ができてしまうのはやむを得ません。四六時中、緊張していろと言う方が無理があります。

 「手荷物から目を離さないように」という警告は、結局、役に立たないのです。そんなことができるのならやって見せろよ。
 人間、どうしても緊張が緩む瞬間があります。

 これを逆手にとって、最初から緊張しなければ、周囲の異変に早く気づきます。そのためには、荷物は、「見ている」のではなく、「触っている」状態にします。

 足の上に荷物を置いておくだけで、荷物を「監視している」必要がなくなります。
 ばらばらのものは、紐で一つにくくります。たったこれだけのことで、盗難の抑止力になります。

 ただし、長距離バスのように、熟練の窃盗グループがいる場合には、この方法は無力です。
 この場合は、荷物を抱え込むのが一番。相手は一人ではないので、いくら注意していても置いておいた荷物から貴重品は抜き取られます。

パスポートの保管場所

 旅行中のパスポートの保管場所はどこにしたらよいのでしょうか。ホテルのセーフティボックスでしょうか。フロントに預けるのが良いのでしょうか。それとも、トランクに入れて鍵をかけると安心なのでしょうか。

 この答えは、肌身離さず持っていること。パスポートは、海外旅行する際に最も重要な持ち物です。肌身離さず持っているようにしましょう。腹巻きタイプか首から提げるタイプが良いと思います。

 なぜ、他の方法ではだめなのか、疑問を持つ人がいるようです。親でも親友でもない他人を信じることがどれほど危険かを考えれば分かることです。

 どんなに忠告しても耳を貸さずに盗難に遭う人がいます。このような人には、旅行先で知り合いになったとしても、なるべく近づかないようにしましょう。せっかくの旅行を台無しにされます。

 このような人に限って、他人が問題を解決してくれると確信しています。言葉ができる人は、自分を助けるのが当然というような態度を採ります。ツアーコンダクタって大変な仕事なのだとつくづく思います。

 セーフティボックスが安全と勘違いしている人がたくさんいるようですが、数十秒で開けられてしまいます。ウソだと思うのなら、YouTubeで見てください。下のYouTubeへのリンク先でセーフティボックスをいとも簡単に開けてしまうビデオがいくつか公開されています。盗られたとホテルに訴えても相手をしてくれません。

 ホテルに預けないのは、当然、ホテルのスタッフを信用できないからです。何を根拠に預けて安心だというのか、管理人には理解できません。トラブルが起きた時の処理をやった経験者がコメントして欲しいものです。たまたま問題なかった、というレベルの体験談は皆をミスリードします。

 麻薬犯罪や政治的な問題で治安の悪い国では、道路検問にあうこともしばしば。こんな時、パスポートを所持していないととても面倒なことになります。特に、国境地域に出かける時は要注意です。

 パスポートを所持しない方が良い場合もあります。お酒を飲んで酔っぱらう恐れのある場合と危険な地区やお店に行く場合です。こんな時は、パスポートの心配よりも命をとられないように注意しましょう。

経験談

 ホテルでよく荷物を抜かれるので、どうやって抜くのか研究しました。その結果、普通のトランクならば1分程度で鍵を開けることができるようになりました(笑)。

 コツは書けませんが、キー錠前2個とダイヤル錠1個の計3個なら、ナイフだけで簡単に開けることができます。特殊錠でなければ簡単に開けることができるので、トランクの鍵はあてにしないことが重要です。

 このテクニックが役立ったのは1回だけ。一緒に出張した人のトランクが開かないので、開けてあげました。
 ところで、ジッパー式のスーケースは鍵が何の役にも立たないことをご存じでしょうか。

 簡単に開けられてしまい、その痕跡も残りません。くれぐれも貴重品などは入れないように。

道路の検問などで警官に尋問されたとき

 これには二つの解決策があります。一つは、まったく言葉が分からない振りをして、「日本語だけしか話さない」という方法です。「まったく」というのがコツです。もう一つは、とにかくしゃべり続けて相手を説得するという方法です。

 賄賂を要求しようとしているのが見え見えの警官に対しては、前者が有効です。
 その国の言葉を結構話せるのなら後者が有効かも。

 一番良くないのは、中途半端にしか話せないのに、がんばること。悪徳警官の餌食になります。詐欺や窃盗の被害に遭うのもこのタイプの人が多いのではないでしょうか。

おまけ(旅行中におにぎりをつくる)

 最後に、食事のことを書きたいと思います。

 同じ場所に長期滞在すると、食費がバカにならない。ちょっとした食事でも、家族4人だと1食が数十ドルかかります。それに、ファーストフードばかりだと飽きてしまう。こんな時は、おにぎりを作ります。日本食食材店を探して、米と塩と海苔、そして、アルミホイールを購入。ホテルで、ご飯を鍋で炊きます。結構美味しくできます。この時重要なのが水加減。米の1.2倍の量の水を入れるのですが、それは、ホテルに備え付けのコーヒーカップをメジャー代わりに使います。つまり、米と、その1.2倍の水を入れた時の鍋の水位をあらかじめ測っておきます。それから、米を研ぎます。鍋を使ったご飯の炊き方は、ネットで探して下さい(笑)。

 おにぎりがあると、元気が出ます。簡単に作ることができるので、長期滞在型の旅行を計画されている人は、是非、試してみて下さい。

 ネコ師一家は、おにぎりセットを持って旅に出る時もあります。その時は、米を2合づつ小分けしてビニール袋に詰めます。なぜ、2合なのか。袋のまま、簡単に二等分でき、3合にすることも容易です。また、水の分量の計測が楽です。海苔と塩と梅干しも忘れずに持って行きましょう。自分で作ったおにぎりは、鍋で炊いても、とてもおいしいです。
 
 ここで、ネコ師の秘伝、「おにぎりを美味しく握る方法」を伝授します。

 おにぎりを握るときに使う”手水”は、必ず「温水」を使います。ご飯が熱いからといって「冷水」を使ってはいけません。これだけのことですが、おにぎりの味は全く違います。これは、温度による塩の回り方が違うために生ずる味の違いのようです。試してみて下さい。たぶん、子供の方が大人よりもその味の違いが分かると思います。

 長い記事を最後までお読み頂きありがとうございます。

 ついでに、この記事、「海外旅行でのトラブル(失敗経験)」もお読み頂くと、万全です(笑)。

 これで、かなりのトラブルを回避できるのではないかと思います。

追記 2012.3.11

 本館の記事です。よろしかったらご覧下さい。

空港のセキュリティ・チェックで何を聞かれるか