ボリビア旅行で犯罪被害に遭わない心得

海外旅行編

ボリビア旅行で犯罪被害に遭う日本人旅行者が急増

 ボリビアを旅行している日本人が多数犯罪の被害に遭っているようなので、注意喚起の意味で書きます。

 在ボリビア日本国大使館から「在ボリビア日本国大使館在留邦人向けメールマガジン」が送られてきます。以前登録していたので、今も送られてきています。

 その内容は、日本人旅行者が犯罪の被害に遭ったケースについて、「事件の概要」を説明し、「当館のコメント」として、注意すべき点が記載されています。

 最近、特に目を引くのは、「危険を予知し、十分注意をしていたにもかかわらず被害に遭ってしまうケース」です。
 犯罪の種類は多岐にわたるので、いちいち書きませんが、注意していれば防げる被害がほとんどです。

 実際に、起きている犯罪のほとんどすべてがボリビアに限ったものではなく、どこの国でも発生しているものです。日本人が犯罪の被害者になると、被害に遭った方はもちろんのこと、後から行く旅行者にも影響を及ぼす恐れがあります。日本人が犯罪のターゲットにされるからです。

 被害に遭う方は、「そもそも論」の部分が欠落しているようです。

 「たまたま運が悪かった」と思っている人が多いように思います。でも、「今まで被害に遭わなかったのは、たまたま運が良かっただけ」、という現実を知るべきです。

 ボリビアのラパスやサンタクルスのような犯罪多発地帯では、細心の注意を払っていても犯罪被害に遭う恐れが多くあります。
 このような国や地域における「そもそも論」とは、

犯罪被害に遭わないための『そもそも論とは』

1.夜間は出歩かない。
2.人通りの少ない場所には行かない。
3.ホテルから呼んだラジオタクシー以外には乗らない。
4.バスには乗らない。
5.見知らぬ外国人が話しかけてきたら、(仲間に囲まれる前に)一目散に逃げる。
6.貴重品はバッグやカバンには入れずに肌身離さず持っている。

 大使館のメールレターに記載されている事件の90%は、上に書いたことで防げるはずです。
 認識を変えることが重要でしょう。

 1.犯罪者は本当に一人ですか。知らぬ間に彼の仲間に取り囲まれていませんか。
 2.タクシーは外界と遮断されたとても怖い乗り物です。どうすれば安全なタクシーに乗れるか考えましょう。
 3.(目に見えない)複数の犯罪者に取り囲まれた状況で、「注意していれば大丈夫」という盲信はどこから来るのですか?
   もし、自信があるのなら、犯罪者が何人までなら大丈夫と言えますか? 勝手に相手は一人か二人と限定していませんか?
 4.「周りの人が助けてくれる」と勘違いしていませんか? 自分がトラブルメーカーなのに!
 (現地の人がやらないことを平気でやって犯罪被害に遭い、誰も助けてくれなかったと言っている人がたくさんいます。)
 5.手品の物質消滅に驚いていませんか? 周りの人には見えていて、驚いているのはあなた一人だけなのに!
 では、残りの10%についてお話しします。

 この残りの10%を占める「注意していても防げない犯罪」は、どうしようもありません。
 被害に遭ったらあきらめましょう。

管理人の経験

 ラパスに数日滞在したとき、最終日前日に乗ったタクシーの運転手から、翌朝空港まで安価で送ると言われましたが断りました。なぜなら、相手に準備期間を与えるから。 

 チチカカ湖近くの道路で検問にあう。パスポートは(なぜか)ホテルに置いてきたので、JALカードを示し日本人だと主張し(とにかくしゃべりまくった)、事なきを得る。タクシーの運転手から「賄賂を支払ったのか」と聞かれた。田舎の警官に賄賂を支払うほどウブじゃないよ。

 ボリビア旅行は、犯罪もさることながら、実は「事故」の方が怖いです。
 毎年、たくさんの人がバスや車の事故で亡くなっています。

 このように書くと、読者の皆さんは、一般論として捉え、「自分のこと」としては考えない。
 ボリビアのバスの事故については、本館で何度も書いているので、ここでは書きませんが、怖いです。

 ボリビアの犯罪被害についての情報は、大使館の「在ボリビア日本大使館領事班の掲示板」で入手できます。

 旅行前に、是非、ボリビアで発生している犯罪のタイプとパターンを学習して下さい。日本人旅行者が同じような犯罪に巻き込まれているのがよく分かります。その後で、もう一度、この記事を読み返して下さい。

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