フィリピンで人魚が見つかったらしい

おもしろ動画

 フィリピンを旅していたアメリカ人観光客テッド(TED)が、ある日、浜辺を歩いていると、”本物の人魚”を発見したそうです。YouTubeにこの人魚の写真を載せた動画がアップロードされていました。今年のことです。

  YouTube, “REAL MERMAID FOUND IN THE PHILIPPINES 2015 HD ”
 
 この動画を見て、どう思いますか?
 たいていの人の反応は予想できます。あなたは、以下のいづれかの「あなた」にあてはまると思います。

 1.フェイクに決まっている、と画像のあら探しをするあなた
 2.胸肉や胴体の肉付きのあたりを集中的に見ているあなた
 3.人魚の顔を見て、「好みじゃねぇ」と粋がるあなた
 4.お腹あたりの肉の付き方が不自然なのに直ぐ気づき、病気の診断をするあなた
 5.手羽先にヒレがないことから、さかなクンに相談しようと電話するあなた
 6.「あまり良い育ちの子じゃないねぇ」と人(人魚)の品定めをしているあなた
 7.「可愛いのは若いうちだけよ」と思ってしまったあなた
 8.「オスはどこ?」と心の声が出かかったあなた

 日本人は、海洋国に住んでいるにもかかわらず人魚のことをあまり知りません。だから、人魚の写真を見ても、考えることは上で挙げたことでほぼ網羅していると思います。

 ところが、世界には、全く別のことを考える人たちがいます。

 彼らは、こう考えます。

 「殺して、喰おう!」

 写真だと実感が湧かないので、少し動かしてみました。新鮮でうまそうです(笑)。人間に見つかってしまった恐怖からか、呼吸が激しい。

 
 中南米で仕事をしていると、人魚(Sirena)の話が時々出てきます。彼らの関心は、人魚の肉(carne de sirena)です。

 我々日本人は、普段、人魚の話をすることはほとんどないと思います。マグロの肉の話はよくしますが。
 
 もし、人魚が見つかったら、あなたならどの部位を食べますか? トロか赤身か。

 日本人は、人魚を食べるという発想はそもそもないように思います。しかし、外国には人魚伝説を信じている長生きしたい大金持ちがいます。「人魚発見=喰う」。

 もし、人魚が見つかったら、人魚を喰おうとしない日本人が真剣に保護すべきでしょうね。

 もし、保護した人魚が死んでしまったら、どうしましょう。後でいざこざが起こらないように、死骸の処分方法を事前に決めておくのが賢明です。

 では、どうするか。

 猫に食べさせます。すると、「100万回生きたねこ」が現実のものとなります。

 でも、これだと、999,999回死んでいるので、「100万回生きたねこ」は人魚伝説の伝承に反してしまいます。これは困ったことになった。良いオチだと思ったのに!
 
 でも、もしかしたら、人魚は死なないのかも。料理されて骨だけになっても水槽で泳ぐアジのように。
 カトリックの人たちが人魚の肉に強い関心を持っているというのが、実はこの記事の”オチ”です。

 段々不気味な話になってきたので、今日はこの辺で。