ジャパネットたかたで「電子レンジで焼き目がつく!直火のように焼ける調理器」を買ったけど、お手入れ方法がさっぱり分からない

ネットショップ等商品の評価

 テレビを観ていたら、ジャパネットたかたのTVショッピングで「株式会社MUK レンジメートエブリ レッド」という商品が気に入ったので買いました。

 この調理器具は、電子レンジ専用で、魚も肉も焼けるというものです。何より管理人が注目した機能が、冷めた揚げ物を温め直すと、カリッと仕上がるという機能です。

 電子レンジで通常はこのような温めは不可能です。べちゃっとした衣になります。ところが、この器具を使うと、冷めた揚げ物の衣がパリパリになるらしい。

 オススメポイントとして、商品説明欄には次の三点が挙げられています。

  1. 電子レンジで焼き目がつく!直火のように焼ける調理器
  2. この1台で8役に!毎日の料理に大活躍
  3. とにかくお手入れラクチン!

 昨夜、商品が届いたので、説明書を読んでいたら、意味不明な部分を発見。それが、オススメポイントとして挙げられていた「とにかくお手入れラクチン!」に関する部分です。この商品、どうやってお手入れすればいいの?

どうやって洗えばよいのか分からない

 届いた箱に入っていたのが下の「禁止事項」の紙です。「ご使用前に必ずお読みください」と書かれています。

  管理人が目を疑ったのが、下の水色の枠で囲んだ部分です。

 製品の底に穴があるので、「洗うときは底を水に浸すこと・つけ置き洗いをしないでください。」と書かれています。底の穴に水が入らないように洗え! ということのようですが、どうやって洗えばよいのでしょうか。

 底に穴があるのに、穴に水が入らないように洗え、ということなのでしょうか。

 さらに、「本体が水没し、本体底部の穴から水が浸水した場合、調理ができなくなり製品破損の原因となります。」と書かれています。

 ところが、説明書には「丸洗いできます」と書かれているから訳が分からない。 


この難題をどう解釈すればよいのか? 自分なりの解釈では保証対象外と言われる恐れがあり怖い

 この製品の洗い方が分かりますか? 丸洗いできるのに、底を水に浸すとダメ!

 もし、手元が狂い、洗い桶の水にこの商品を落として水没させたら、一巻の終わり

 たぶんですが、水をかけ流す程度なら穴から水が入ることはないが、長時間、水に浸けると、穴から水が浸透し故障の原因になる、ということなのかなぁ、と思います。

 しかし、そのようなことは、説明書のどこにも書かれていません。穴から水が入って故障した場合、保証は受けられない恐れもあります。素人考えは控えた方がよいでしょう。

どうすればよいのか?消費生活センターに相談する?

 まずは、販売元のジャパネットたかたに聞こうと思ったのですが、どこを探してもメールでの質問受付が見つかりません。リンクをぐるぐる循環するだけです。どうやら電話受付しかないようです。この手の電話受付はつながるまで数十分待たされるからイヤ。

 商品到着後、レビューを書く欄がアクティブにならず使えません。

 やはり、消費生活センターに相談するのが一番なのでしょうか。

 「お手入れラクチン!」がオススメポイントな筈なのに、その楽ちんな筈のお手入れ方法が分からないという不思議。

 水が入り、爆発するかも? どのように、なぜ、破損するかもその理由が書かれていないので、購入者にはさっぱり分かりません。

 お手入れ、というより、普通の洗ってお片付けするという方法が分からないのですから、困ります。

 この商品を売っている人は、この問題を知っていて隠しているのでしょうか。製品欠陥を隠蔽し、責任を回避するため、「注意事項」の紙を同封したのでしょうか。

 管理人の理解では、たった一言、「長時間の浸水」と書けばよいだけのように感じるのですが、そんなことはどこにも書かれていないので、分かりません。破損したとき、「それはあなたの理解でしょ」と言われても困ります。 

 余談ですが、同様の商品は、別のTVショッピングでも売っています。この製品は特許製品のようなので、すべて同じメーカーなのでしょう。

 管理人がジャパネットたかたで購入した理由は、製品の塗装にありました。別のショップのものとは塗装が違いセラミック塗装になっています。製品は韓国製になっています。韓国人なら、説明書で理解できるのでしょうか。

使ってみた

 最初によく洗い、水気を拭きとります。

 温めたのは、お総菜のトンカツ。容器に入れ、蓋をして、電子レンジで2分(600W)、食材を裏返してさらに1分加熱します。

 容器の縁の部分も蓋も全然熱くない。蓋を開けるとカリカリのトンカツが・・・。

 んーん? 期待したほどではないのですが、ガッカリするほどでもない。ほどほどにカリカリになっています。下の鉄板がとても高温になっており、ジュージュー音がします。

 まあ、想定内の性能と言うことでしょうか。

材質を見て、商品の怖さを知る

 この商品にケチを付けるつもりは毛頭ありません。純粋に商品評価をします。

 この商品は、外側や蓋の取っ手がSPS(シンジオタクチックポリスチレン)という素材でできています。これは、融点270℃の結晶性ポリスチレンなのだそう。

気になるのが、蓋の素材です。蓋および発熱体本体はアルミメッキ鋼板が使われています。

電子レンジで鉄製品は使えません。火事になります。この商品がレンジで使える仕組みは、鋼板をセラミックコーティングすることで、セラミックコーティングのフタが、電子レンジのマイクロ波が直接食材に伝わるのを阻止しするそうです。また、マイクロ波は食材の水分ではなく、本体の内部に使用している特殊なセラミックに反応して発熱し、鉄板部分を発熱させて調理します。 フタをして電子レンジで500Wで加熱した場合、3分で約200℃、6分で約300℃、鉄板の部分だけが発熱。

つまり、本来、電子レンジで厳禁の鋼板製の蓋が使える理由は、このセラミックコーティングにあります。別の言い方をすると、このコーティングが傷ついた場合は、電子レンジでは使えないと言うことです。地金が露出していると火花が出ます。

すでにお気づきのように、この蓋は、絶対に落としたりぶつけたりしてはいけないという、とてもデリケートなものということになります。どこかの角にぶつかって、ちょっと塗装が傷ついた。ほんの少し。でも、その蓋は使うことができません。ピンホールのような傷でも、地金に達していれば、おしまい、ということです。

こんな取り扱いが難しい商品だとは、知らなかった。

お手入れラクチン、という説明はどう見ても怪しい。こんなデリケートな商品だとは、販売者は一切説明せずに販売しています。