今日は金沢城と兼六園に行ってきました。
あまり歩くことが出来ない老人と一緒だったため、金沢城の管理事務所で車椅子をお借りしました。
金沢は観光に力を入れており、観光施設のバリアフリー化を推進しているようです。
しかし、今回、車椅子を押して金沢城や兼六園を見て回って、バリアフリーの難しさを感じました。
下の写真は兼六園の入り口です。
今日は入場料が無料でした。それは良いのですが、問題はその先。入り口から中に入ると登り坂が続きます。すると、道路に細い丸太が埋め込まれています。何これ?
ところが、この小さな段差を車椅子は越えることができないのです。何度も試しましたが超えることができない。
何でこんなものがあるんだ?、と腹立たしくなります。
これは坂道の表面を水が走るのを抑制し、側溝に水を導くためのものですが、明らかに設計ミスです。
この段差を車椅子で乗り越える方法は一つしかありません。それは、逆向きで越えること。
平坦な場所ならこの方法も良いのですが、坂道では車椅子の方向転換するのは大変です。
最初はこの段差に腹がたったのですが、この程度の段差さえ超えることができない車椅子の構造に問題があることに気づきました。
車椅子の前輪はとても小さい。このため、小さな段差でさえ乗り越えることができない。
なぜ改良しないのでしょうか。とても不思議です。
もう一つ問題と感じたのが車椅子の重量です。とても重い。もっと軽くならないのでしょうか。
通常とは逆向きの大きな車輪が前面に付いた種類もあるようですが、操縦が難しいため、作られなくなったようです。
今後、ますます需要が増えると考えられる車椅子。これを改良しようとする企業が待たれます。