本館にアップしている「羽ばたく翼竜GIF」の作り方のメモです。
翼竜の翼が少ししなった感じになっているのにお気づきでしょうか。
静止画像バージョンです。
GIFアニメバージョン。恐竜はボリビア、スクレの恐竜公園で撮影したものを使いました。
作り方
1.翼竜の素材は、スクレの恐竜公園で撮影したもので、たくさんあります。写真から、翼竜だけ切り取ります。
画像を切り取る方法は色々ありますが、クイック選択ツール(GIMP:ファジー選択)で大まかに切り取り、多角形選択ツールでエッジ部分をシャープに切り取る方法が、効率的な気がします。切り取りは、範囲を選択後に「CTRL + X」を使い、欲張らずに少しずつカットします。
2.翼竜だけのレイヤーを準備します。背景は透明です。翼竜の翼の部分だけ選択ツールで選択します。
3.実は、Photoshop CS4を使っていますが、他の無料ソフト(たとえばPopims Animator)でも同じような効果は出せると思います。以下、Photoshopの操作で説明します。
翼部分を選択し、ツールバーの「編集」>「変形」>「ワープ」と進みます。ワープ画面のグリッドの交点をクリック&ドローして、変形させます。「しなった感じ」に仕上げるには、単に移動するのではなく骨格の動きを考え、変形させます。操作が「変形」ではなく、「ワープ」を使っているのはこのためです。まあ、てきとうですが。
Photoshopのワープは、グリッドが大きいので、微妙な変形をしたいときには、Popims Animatorの方が良いかも(使い方は過去記事参照)。
4.背景は、別のレイヤーに描きます。
「フィルター」>「描画」>「雲模様1」 が、初期設定としては簡単だと思います。ここから、いろいろな効果を加えていきます。
5.画像をjpgで保存します。後は、いつものように『Giam』に画像をドロップして、フレーム時間の調整をし、GIFアニメとして保存するだけです。
ついでですが、Adobe Photoshop CS4では、面白い機能が追加されています。
2Dの消失点を設定できる機能です。
「フィルター」>「Vanishing Point」 と進み、消失点を設定します。消失点の設定ができると、レオナルド・ダビンチの絵画のような遠近感を保ったままでコピーツールを使うことができます。
本館のチチェン・イッツァの遺跡の写真から観光客を消していますが、この機能を使っています。
また、下のような画像処理に使えます。
メキシコのお土産屋で売っていた「ボールゲーム」の壁掛け。高い位置に飾ってあったので、撮影するとこんな写真になります。
この写真をVanishing Point機能を使って修正したのが下の画像です。この二つの画像はクリックすると拡大表示できますので、比較してみてください。
3Dの面の設定もできるのですが、普段は使うことがありませんねぇ。箱物ってありそうでいて、ないです。