本サイトで「明治維新の女子留学生」としておなじみの「津田梅子」が5000円札になることが決まりました。
過去記事の中で、5人の女子留学生についていろいろ書いていますが、津田梅子についてはほとんど書いていません。その理由は、資料が山ほどあり、ワザワザ書く必要がないからです。
管理人の頭の中での津田梅子は、やはり、米国留学中が大きなウエイトを占めています。帰国後は、父親津田仙との確執、大学設立・運営のための資金集めに奔走しアメリカまで行って資金集め、というイメージです。
世が世なら、お姫様として暮らしていたかも知れません。何しろ、徳川宗家を継いだ徳川家達とはいとこ同士の関係なのですから。
不思議なことに、徳川宗家に資金の援助を頼んだという文献は見たことがありません。やはり、プライドが邪魔したのでしょうか。帰国後、父の仙につれられ徳川宗家を訪れ、ほぼ同時期に帰国したばかりの家達と面会しています。英語での会話は弾んだのでしょう。しかし、日本のことを何も知らない、覚えていない自分と将軍になったかも知れない、日本のことをよく知っている家達との違いに、大きなショックを受けたのではないでしょうか。
また、梅子は家達より一歳年下。家達はとてもハンサム。一目会って恋に落ちたのかも・・。しかし、家達は翌年、結婚してしまいます。天璋院篤姫様がご健在でした。篤姫は、アメリカ帰りの日本語も話せない梅子を嫌ったと思います。
手塩にかけて育てた家達がやっと帰国し、あとは、事前に用意した家達の許嫁と結婚させれば肩の荷が下りる。篤姫から見れば、外国帰りで意気投合している家達と梅子は許せない存在だったでしょう。彼らが話している言葉が分からないから余計に腹立たしい。梅子の徳川宗家訪問は、管理人が知る限りこの時だけ。たぶん、何かあったのでしょうね。
さて、今日の本題は、新5000円札に梅子の肖像が使われることが決まったこと。
紙幣に使われる肖像が左右反転していると話題になりましたが、管理人としてはどちらでもよい気がします。着物姿の写真を左右反転すると着物のあわせが死に装束になるのですが、それはレタッチで修正しているようです。
それよりも気になるのは、なぜこの写真が使われたのかということです。
5歳の頃から彼女を知っている管理人としては、美しく成長した梅子ちゃんの写真を使って欲しかった。
津田梅子の写真はそれほど多くはないのですが、管理人が気に入っている写真があったので、これで新5000円札の画像をつくってみました。念のため子供銀行にしています。
ところで、現時点で新5000円札のニセ札を作ったら罪に問われるのでしょうか。紙幣として正式に発行される前なので、通貨偽造罪は適用されないはずです。でも、法律を総動員して犯人は逮捕されるでしょうね。その時の罪状は何なのか。著作権法では罪が軽すぎるし・・・。
キャッシュレス決済が広まっても日本人が大好きなのは紙幣です。
日本はキャッシュレス決済が遅れている、という煽り記事をよく見かけますが、じゃぁ進んでいる国は? というと、個人情報など無視の国々という感じです。政府が個人資産の把握にキャッシュレス決済を推進している国々です。少し考えれば分かりますが、怪しい雰囲気がぷんぷんと漂ってきます。
キャッシュレス決済ということは、個人情報は運営会社に渡っているということです。そして、その会社はいつ無くなるか分からない。個人情報と共に消えるかも知れません。最初から個人情報の収集が目的の会社かも知れません。
津田梅子の5000円札が発行されたなら、津田梅子紙幣コレクションを始める。これがお薦めです。このコレクションは価値が変動しません。
日本経済の「失われた30年」などと言いますが、庶民にとっては、貨幣価値が変化しない黄金の世紀とも言えます。30年前と同じ値段の商品はたくさんあります。
津田梅子紙幣コレクションは、インフレになり預金金利が上昇したら銀行に預けるのがよいでしょう。残念ですが、ピン札の5000円札を残して・・。
ちなみに、このコレクションは独身女性にはお勧めできません。何となく、独身女性が5000円札を財布に入れていると婚期が遠のく、という都市伝説が生まれる気がします。生涯独身を通した梅子の「○○○○」を気にする人もいるでしょう。
これを避けるには、津田塾大にある津田梅子のお墓参りが重要です。その作法は、津田塾大卒業生だけが知っている・・?。
ちなみに、梅子の父母のお墓は青山霊園にあります。とても分かりにくい場所で、管理人は30分くらい探してやっと見つけました。梅子がここに葬られることを拒んだ曰く付きのお墓です(笑)。