怪我をして病院に行っても傷口を消毒しない不思議

こだわってみる

 ちょっとした切り傷は、ばい菌が入らないようにオキシドールで消毒して、マキロンを塗って、カットバンを貼っておく。これが管理人にとっての常識でした。しかし、現代は違うらしい。

 傷口からばい菌が入り化膿する。特に破傷風に罹らないように、傷を負ったらすぐに傷口を消毒する。このように教わってきたのですが、・・・。

 先日、転んで怪我をしたので、病院に行って3針縫いました。その時の病院の対応に驚きました。傷口の消毒をしないのです。

 実は、最初に行った病院では外科の医師が不在ということで、傷口にカットバンを貼るだけの応急処置だけでした。ここでの傷口の消毒は一切なし。流れ出る血をガーゼで拭いてカットバンを貼っただけです。

 次に行った総合病院の緊急外来でも同じ。麻酔をして傷口をゴシゴシ洗い、土を洗い流し、その後、縫いました。身体のあちこちに切り傷があったのですが、それは一切治療しない。

 何で消毒しないのだろうと思っていたら、先生から、消毒すると感染を防ぐ菌まで殺してしまうので消毒はしないという主旨のことを言われました。水道水で洗い流すのが一番なのだそうです。

 さらに、傷口の保護についても説明がありました。

 傷口は、かさぶたができると治りが遅くなるため、常にじゅくじゅくしている状態を保つ方がよいそうです。このため、傷口に化膿止めの軟膏を塗り、その上をカットバンで覆い、乾燥させないようにする。カットバンは毎日交換し、傷口は水道水で毎回洗う。そして、同じように保護する。

 管理人の知識では、傷口を早く乾燥させた方がよい、と思っていたので、この違いに驚きました。

 治療法がいつ変わったのだろう?

 カットバンを毎日交換、と言われても、傷口にガーゼがくっつくと、剥がすときに出血するので怖いし痛い。

 そこでアルミガーゼのカットバンにしました。傷口が大きいので、実際には、カットバンのサイズでは収まらないのですが、アルミガーゼを絆創膏で貼り、はみ出たところはカットバンという感じです。

 アルミガーゼは傷口にくっつかないのでとても便利です。

 家に帰って、テレビの録画を見ていたら、まさに傷口の消毒についての話があり、現代では消毒薬による傷口の消毒はしないことが分かりました。水道水で傷口を洗うのが基本のようです。もし、自分が疑問に思わなければ見逃していたコメントでした。

 抜糸は6日後か7日後。これより前だと傷口がくっついていないし、これより後だと、糸から細菌が増殖して感染症にかかる恐れがあるそうです。

 滅多に怪我をしない管理人ですが、今回の怪我はトラウマになりそうで怖い。傷口のケアの知識など使う機会がないのが一番です。

傷の対処法新常識
1. 傷口を水道水で洗う
2. 傷口に白色ワセリンを塗る
3. 傷口をラップフィルムで覆う

乾燥させてしまうと治りが悪くなる。
傷口は乾燥させず湿った状態に保つ。
傷口は乾燥させず、じゅくじゅくさせておかなければならない。
じゅくじゅくした浸出液が皮膚の代わりをしてくれる。

出典
「偉人たちの健康診断・選 現代医学で読み解く “忠臣蔵”」
2019年12月5日 NHK BSプレミアム午後8時