Officeの「テキストボックス」は便利な機能です。
さて、ワードで、テキストボックスをたくさん使って図表の説明などを書きたいときがあります。通常は、このような作業はExcelを使うのですが、ワードを使う場合も意外と多くあります。
テキストボックスの規定値は、「枠線あり、文字は左上揃え、ボックスのマージンは左右2.06mm、上下0.25mm」に初期設定されています。
しかし、図表の説明などを書くとき、この設定では困ることがしばしば発生します。まず、縁が邪魔だし、マージンのためにテキストボックスに入力した文字の一部が表示されなかったり、背景色を消したり、センタリングする必要があったり、といろいろな不都合があり困ります。
このため、枠線を消したり、文字列を上下左右中央揃えにしたり、ボックスのマージンを調整して文字が全て表示できるようにしたりと、かなり手間がかかります。
こんな時、枠線・背景色がなく、テキストが上下左右センタリングされているテキストボックスが最初から描けると作業がはかどります。
今日は、このように設定したテキストボックスを登録、呼び出しする方法を紹介します。
1.テキストボックスの作成
① テキストボックスの描画は、[挿入]タブ ⇒ [テキスト]グループの[テキストボックス]ですが、[テキストボックス]をアクセスツールバーに登録しておくと、もっと簡単に描くことができます。
② テキストボックスを描きます。その状態で、テキストボックスの枠線上で右クリック ⇒ [図形の書式設定]
③[塗りつぶし]⇒塗りつぶしなし、[線の色]⇒線なし、[テキストボックス]で、[テキストのレイアウト]⇒上下中央、[内部の余白]⇒上下左右のマージンを全て0(ゼロ)にします。
④ [ホーム]タブ ⇒ [段落]グループで、中央揃えを選択して、水平方向も中央揃えにします。
(下の画像では、テキストボックスの場所が分かるように、「あ」という文字を入れています。)
これで、汎用性の高いテキストボックスのひな形の完成です。
2.テキストボックスの登録
[挿入]タブ ⇒ [テキスト]グループ ⇒ [テキストボックス]⇒「選択範囲をテキストボックスギャラリーに保存」
登録するテキストボックスに名前を付ける。
保存先 [Normal.dotm]を選択
[OK]をクリック。
これで、[挿入]タブ ⇒ [テキスト]グループ ⇒ [テキストボックス]で、登録したテキストボックス(上の例では「あ」)が表示されます。
3.呼び出しの設定
アクセスツールバーに登録して、簡単に呼び出せるようにしますします。
[挿入]タブ ⇒ [テキスト]グループ ⇒ [テキストボックス]で右クリック。
[クイックアクセスツールバーに追加]をクリックして追加します。
注:[クイックアクセスツールバーに追加]がアクティブでなくクリックできない時は、[クイックアクセスツールバーのユーザー設定]で登録します。
4.その他
最後に、テキストボックスのコピーの方法を紹介します。
コピーは簡単で、テキストボックスを選択した状態で[CTRL]キーを押したままドラッグします。
下のGIFアニメの様に、次々とコピーできます。
[WORDのマクロで作る]
この機能をWordのマクロで作ってみました。実は、上で書いた方法を知らなかったので作ってしまったというのが本当のところです。WordのマクロはExcelとは違う部分があるようなので、苦労しました。
上の方法で問題ないので、このマクロは管理人だけが使うことにします。