今日、郵便物をポストに投函するために出かけたら、ポストのところにある文房具店の貼り紙が目を引いた。
「筆鉛筆あります」
筆ペンは聞いたことがあるけれど、筆鉛筆は聞いたことがない。
早速、文房具店に足を踏み入れた。
「玄関の貼り紙に書かれている筆鉛筆ってありますか。」
文房具店の主人が、目の前の品物を指さした。
歯ブラシのようにたくさんぶら下がっている。
「濃く、なめらかな書き味。」「とめ」「はらい」「はね」「硬筆書写の技法を鮮やかに表現」
こんな宣伝文句が目に飛び込んできた。
「これください。」
買ってしまった! 値段は400円。普通の鉛筆なら何本買えるのだろうか。
それに、2Bや3Bではなく、10Bというところが何とも怪しい響きを醸し出している。
「この鉛筆のことは全然聞いたことがないのですが、最近発売されたのですか?」という管理人の問いに店主は、「確か、去年だったと思いますけど、まだ1年経っていないと思います。」との返事。
帰宅して、早速使ってみることにした。しかし、問題が・・・。管理人は鉛筆を削れない。鉛筆を削るのは大の苦手。そこで、鉛筆削りが大好きなうちの奥様に削ってもらった。
使ってみた感想は、確かに書きやすい。芯が柔らかくとても滑らか。筆圧が弱い人でもさらさらとクッキリとした文字が書ける。
ただ、筆とは全く異なる。書き味は、やはり鉛筆だ。
硬筆の練習には最適化も。でも、絵を描くときのチョークよりも使いやすいので、デッサン画に向いていると思う。やはり、10Bは柔らかい。
メーカーは老舗の三菱鉛筆株式会社。なぜ、今までこのような鉛筆がなかったのか不思議。たぶん、10Bの鉛筆を作るためには高度な技術が必要だったのでしょう。柔らかくても折れない鉛筆。
この鉛筆を買って良かったか?
それは、「買い」です。気に入りました。
普段、パソコンしか使わないので、自分で文字を書く機会がめっきり減りました。そんな時、固い鉛筆を使うと文字がうまく書けません。この筆鉛筆の柔らかさはとても魅力的です。