宇宙科学博物館コスモアイル羽咋の宇宙人解剖模型に惹かれて行ってきた

ミステリー

 昨日、石川県七尾市にある『和倉昭和博物館とおもちゃ館』を紹介しましたが、引き続き石川県の博物館を紹介します。

 能登半島の羽咋市にある『宇宙科学博物館コスモアイル羽咋』に行ってきました。

 なぜ、石川県にこんな博物館があるのだろう? もう、そんなことは考えないことにします。誰かが造りたいから造ったのでしょう。

 1996年7月、「UFOで町おこし」をテーマに開館したそうです。Wikipediaによれば、「宇宙展示室とコスモシアター(プラネタリウム)という観光施設のほかに、羽咋市立図書館と公共ホールが併設されている。大ホールは900人収容でベーゼンドルファーというコンサートピアノを備えている」そうです。

 まったく、税金を何だと思っているのか、と憤慨している人もいるでしょう。もっと別の企画の方がよかったのではないかとか。そういう文句を言う人に限って、別のアイディアを提示できない。

 ちなみに、羽咋市は昔からUFOの目撃例が多いところで、それがこの施設建設の動機になっている・・らしい。

 ・・と、普通なら絶対行かない博物館なのですが、”宇宙人の解剖”模型があるらしいので行ってきました。

宇宙人の解剖映像

 UFO研究で一世を風靡したロズウエルに墜落した宇宙船から回収した宇宙人の死体を解剖する動画(Alien autopsy film)があります。1947年、エリア51で撮影されたとされています。

 この動画は、とても詳細に撮影されており、メスを使って宇宙人の眼球から水晶体を切り取るシーンも撮影されています。


 Source: Alien Autopsy, he Original Alien Autopsy footage. Filmed in 1947 restored and published for the first time 1995. (c) Orbital Media Ltd

 この動画は短いバージョンがたくさん出回っていますが、上の動画がオリジナルの最も長いバージョンかと思います。

 撮影用に宇宙人の死体なら簡単に作れそうですが、それをメスで切り開き、中の臓器を取り出すことのできる模型を造るのはかなり難しいでしょう。だから、この動画が1995年にイギリスの映像実業家レイ・サンティリ (Ray Santilli) によって公開されたときは、誰もが本物だと信じました。


 Image: Ray Santilli

 ところが、2006年、制作者たちによってフィルムは偽物であると告白されました。その時、カラーのメイキングフィルムも公開されています。カラーで観ると明らかに作り物だと分かるのですが、1947年7月アメリカ合衆国ニューメキシコ州ロズウェルに墜落したUFOの乗組員の解剖フィルムということで、白黒にして画質を落としたため、本物のように見えました。なお、サンティリ氏は元フィルムの劣化が激しく、それを補うため部分的に自分たちでつくったけれど、一部は本物、と往生際の悪い態度のようです。

 イギリス人って信用できない人たちのようです。宇宙人解剖フィルムも嘘、ネッシー写真も嘘、コティングリー妖精写真も嘘。

 メスの宇宙人の解剖画像が以下のものです。


 Ⓒ ネコ師

 この宇宙人の解剖シーンのレプリカがこの博物館にあると聞きつけ、それを観るためだけにこの博物館を訪れました(笑)。展示場の隅っこにひっそりと置かれています。注意しなければ見落とすところでした。

 やっと宇宙人の死体と面会です。

 この模型を造ったのはフジテレビのようです。今ならもっとリアルなものが造れそうですが、当時としてはこんなものでしょう。

 館長席には名誉館長の矢追純一さんが座っていました。あれっ、矢追さんってこんなお顔だったっけ? ずいぶん顔色が悪い。頭も禿げているし。まるで癌治療の後遺症のようです。

宇宙科学博物館コスモアイル羽咋の展示物

 この博物館の特徴は、「本物」の宇宙船が展示されていること。

 管理人は、ワシントンにあるスミソニアンで本物の月着陸船や月の石を観ているので、ここの展示物を観てもそれほど感動はなかったのですが、1961年、世界初の有人宇宙飛行としてボストーク1号で宇宙に出たガガーリンが乗ったカプセルが展示されているのには驚きました。

 どうやって入手したんだろう? 

 アポロの宇宙服もあります。いつも不思議に思うのですが、どうやって宇宙服の気密を保持するのだろう? 服や手袋などはマジックテープのようなもので止めているようですが、・・・。

 帅嘤嘤さんに宇宙服を着て頂きました。宇宙服を着てもかわいいです。

 この博物館のトイレは宇宙人専用です。地球人の皆さんは、博物館に行く前に用足ししておきましょう。