写真撮影で、人物にピントを合わせ、背景をぼかすことで人物を浮き立たせる方法があります。絞りを調整して被写界深度を浅くします。
しかし、デジカメで撮影するのに被写界深度を調整している人は少ないのではないでしょうか。
そもそも、絞りをどれだけ絞れば良いのか分かりません。
下の2枚の写真をご覧下さい。
上の写真は、絞りが違う? いえいえそんなことはありません。
下がオリジナル写真です。
このオリジナル写真では、全体に焦点が合っているため、見る側の焦点が正面の女性に定まりません。しかし、最初の2枚の写真は背景がぼけているため、正面の女性に焦点があたります。
最初の2枚は、背景のぼけ方が異なります。どの程度ぼけるのが良いかは、その色合いによっても違うと思います。今回のサンプルでは、背景にもたくさんの同じ衣装の踊り子たちがいるため、このような場合には強めにぼかした方が良いようです。
さて、上の二枚の写真は、三枚目のオリジナル写真を加工して作ったものです。焦点をあてたい対象物だけを切り取りレイヤーにして、その後、背景をぼかしています。
このような加工ができると、それまでパソコンの中で眠っていた見向きもされなかった写真が、有用なオリジナル素材として蘇ります。