PCを新規購入し、Officeを認証させて使えるようになったのですが、Excelのアドインが使えないことに気づきました。
不思議なことに、ネットで探しても解決策が見つからない。見つかるのはストアからインストールするアドインのことばかり。
アドインは所定の場所に入れているし、なぜ、表示されないのか分からない。セキュリティの設定でマクロも有効にしているのにアドインを表示させるボタンが表示されない。
解決策
原因は、いつものように、セキュリティ関係の設定にありました。
最近のOffice製品は、ネットを使ったさまざまなやりとりが可能になったため、セキュリティがとても強化されたようです。
まず、管理人が使っているOfficeのバージョンは、「Microsoft Office Home and Business 2019」です。このバージョンの確認は、ホームタブの[ファイル] ⇒ [その他] ⇒ [アカウント]で可能です。
次に、セキュリティ設定を変更します。管理人の使用環境は、個人用でOffice製品からネットにアクセスしない、という前提です。会社のPCなどの場合、セキュリティ設定を勝手に変更すると大問題に発展する可能性もあるので、そのような方はやらないでください。
ホームタブの[ファイル] ⇒ [その他] ⇒ [オプション]。
「Excelのオプション」画面が開くので、[トラストセンター] ⇒ [トラストセンターの設定]。
「トラストセンター」のウインドウが開くので、①[信頼できる場所] ⇒ ②[新しい場所の追加]で、アドインを入れたフォルダを登録します。
通常、自分のアドインは、 C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\AddIns に入れる必要があるので、このフォルダを登録します。
次に、[信頼済みドキュメント]で、[ネットワーク上のドキュメントを信頼することを許可する]にチェックを入れます。
次に、[信頼できるアドインカタログ] と [アドイン] はすべてのチェックを外します。
次に、[ActiveXの設定] は、[確認メッセージを表示せずに、すべてのコントロールを制限なしに有効にする] にチェックを入れます。
次に、[マクロの設定]は、下図のように設定。
次に、[ファイル制御機能の設定] のすべてのチェックを外します。下の方にある [選択した形式のファイルは開かない] にチェックが入っていることを確認してから、[OK]をクリックして、トラストセンターを閉じ、さらに[OK]をクリックして[Excelのオプション]画面を閉じます。
[開発] ボタンの表示
メニューに [開発] タブを表示させます。
リボン上で右クリック ⇒ [リボンのユーザー設定]と進み、[Excelのオプション] 画面を表示します。
右側の [リボンのユーザー設定] で、[開発] にチェックを入れ、[OK]。
もし、[開発] がない場合は、左側のリストから探して追加します。
以上の作業が完了すると、メニューバーには、[開発]と[アドイン]タブが表示されます。拡張子が「*.xlam」、「*.xla」のアドインがこれまで通り使えるようになります。
今回の設定は、セキュリティ上問題があると思いますが、セキュリティ上の何がどのように問題なのかを答えられる人はいないでしょう。
これまで使っていたアドインを使いたいのであれば、やむを得ない。「Microsoft 365」でクラウドサービスを使うことを前提としない限り、この設定で問題ないと思うのですが、心配な人は、アドインの使用は諦めてデフォルトの設定を使いましょう。