各種ブラウザのアドオンは便利なのですが、一つ問題があります。それは、ブラウザが重くなること。
普段は「無効」にしておき、必要なときに「有効」にするという使い方もあり、多くの人がそのような使い方をしていると思います。
ところが、ここでも問題があります。ブラウザの不具合やアドオン自体が古い、ウイルス対策、あるいはブラウザの大幅な変更などにより、アドオンが全て削除されてしまうこともあります。すると、どんなアドオンを入れていたのか覚えていないので、また、ゼロからアドオンを探すことになります。
できれば、アドオンは使わないに越したことはない。
今日は、Firefoxのスクリーンショット機能をご紹介します。Firefox本体に標準装備されている機能なので、オドオンの心配をする必要がありません。
Firefoxのスクリーンショット機能
「Firefoxのスクリーンショット機能」は二種類あります。一つは、以前からあるもので、もう一つは、Ver.55(2017/8/8)で追加された機能です。
まずは、以前からある機能を見てみましょう。
このスクリーンショット機能は、開いているページ全体をスクリーンショットとしてクリップボードにコピーするという単純機能です。範囲の選択などはできません。
管理人は、開いた画面をコピーしたいときは、「SETUNA」を使います。「Setuna」はとても使いやすく、便利なのですが、画面上に見える範囲しかキャプチャできないという問題があります。表示画面を縮小すると、キャプチャできる画面が小さくなるため、文字がぼやけてしまうこともあります。htmlで書かれた縦長の表などは、画面に入る大きさに縮小表示すると文字が読めなくなったりします。
そこで、Firefoxのスクリーンショット機能を使います。
Firefoxのデフォルトでは表示されていないので、これを表示します。
- [F12]をクリックして[開発ツール]を表示
- [開発ツール]画面の右上の[ギア]アイコン(開発ツールのオプション)をクリック。
- 開いた画面左下の[利用可能なツールボックスのボタン]で、[ページ全体のスクリーンショットを撮ります]にチェックを入れる。
- その右側にある[スクリーンショットの動作]内の二つの項目にもチェックを入れる。
- 画面右上の[ ✕ ] をクリックして、画面を閉じる。
これで、[開発ツール]に[カメラのアイコン]が表示されます。
使い方
スクリーンショットを撮りたいwebページを開き、[F12]をクリック。[開発ツール]画面が開きます。
画面右上の[カメラ]アイコンをクリックすると、「カシャッ」という音がして、スクリーンショットがクリップボードにコピーされます。
あとは、IrfanViewなどの画像編集ソフトを開き、[Ctrl] + [V] で貼り付け。
必要な部分を切り取れば完成です。
注意したい点は、スクリーンショットなので、画面に表示されたままの表示状態でコピーされると言うこと。画面表示が100%になっていればきれいにコピーできます。表などをもっときれいにキャプチャしたいときは、画面を拡大表示すると良いでしょう。
なお、このスクリーンショット機能は、とても長い記事では使えません。利用可能なのは、クリップボードに転送できる容量の範囲内ということです。それがいくらなのかは、・・関心がない。
昨年2017年8月8日にリリースされたFirefox ver.55からベータ版として追加されたスクリーンショット機能は、範囲を指定してスクリーンショットを撮ることが可能です。
使い方は、画面の指示通りにやるだけなので、特に説明は不要でしょう。
使用するには、アドレスバーのurl表示窓のすぐ右にある[三つの点]アイコン ⇒ [スクリーンショットを撮る]をクリックします。
後は、表示される画面のメッセージに従うだけです。やってみれば分かることなので、説明は省略します。
もし分からない場合は、Firefoxのヘルプ「Firefox Screenshots」に詳しく書いてあるので、そちらをご覧ください。
開発ツール画面はとても便利
スクリーンショットはアドオンを使うからFirefoxのこの機能は使わないよ、という方でも、[開発ツール]の他の便利機能を知っておくと、何かと役立ちます。
webページを開いたとき、ページの上部や下部、あるいは左右に表示される広告やメッセージが邪魔で、見たい内容がよく見えないことがあります。記事のスペースが極端に小さくなり、スクロールしてやっと閲覧できるような不愉快な設定をしているサイトもあります。サイト運営者はそのつもりはなくても、広告が勝手に表示される場合もあるでしょう。
このように不要なものは消してしまうと、ストレスなく閲覧できます。この不要なフレームの削除(一時的非表示)が、開発ツールからできます。
この方法は過去記事で書いたので、関心のある方はご覧ください。