『「トレンドブログ」で検索汚染』っておかしくない?

こだわってみる

  2019年10月20日 16時0分配信の「NEWSポストセブン」に『「トレンドブログ」で検索汚染 主婦が内職で執筆の実態』という記事が掲載されました。

 そこに書かれている内容は全くその通りだと共感できるのですが、どこか変です。

 何が変なのか考えてみたら、そもそも論の部分に全く触れずに書いている文章だと気づきました。

記事の内容とは

 この記事は、『気になるニュースのキーワードや人物名でネット検索すると、知りたい情報よりも先に「◯◯の経歴は?生い立ちが壮絶!(顔写真あり)」などの煽り気味のタイトルの記事ばかりが検索結果の1ページ目に出てきて、うんざりさせられるのが常だ。』(同記事)という書き出しで始まります。

 管理人も全く同感です。検索の上位に表示される記事が中身のない記事ばかりで本当にうんざりさせられている人もたくさんいるのではないでしょうか。

 以前はこんな事はなかった、ここまでひどくはなかったと思うのですが、最近、本当にひどい状態です。

 このような現象を「NEWSポストセブン」では「検索汚染」として、アフィリエイト収入を目的とした「トレンドブログ」のライターがネットで検索しただけの記事を量産していることを問題視しています。そして、PVをあげるために次第に過激になったり、嘘の情報を発信したりするようになる。さらに、「PVを集めようと過激化すると、罪に問われる可能性もある現状は知っておくべきだろう。」と結んでいます。

 書いてある内容には間違いがないのですが、これって変だと思いませんか。

 管理人は、検索エンジンの方に問題があると思います。「NEWSポストセブン」の記事を書いた方は、検索エンジンの問題点に全く触れていません。何しろ「検索汚染」などという言葉を使うくらいですから、検索エンジンのことを絶対視しているようです。

 この問題は、「トレンドブログ」にあるのではなく、検索エンジンが問題の根源だと思います。その証拠に、検索エンジンがアルゴリズムを変えるだけでこの「トレンドブログ」の問題はなくなります。検索上位にヒットしなければPVも減り、「トレンドブログ」で収入を得ることができず、規模が縮小するからです。当然、外部委託のライターも減る。

 トレンドを検索できるということはとても便利です。しかし、この記事で問題視している「トレンドブログ」による「検索汚染」ではなく、検索エンジンそのものが営利目的で汚染されていることの方が問題なのではないでしょうか。

 たとえば、モンゴル帝国の初代皇帝成吉思汗(チンギス・カン)。

 下のYouTubeをご覧下さい。

 動画のタイトルは「ジンギスカン(1979) 歌詞付き」となっていますね。何のことでしょう? 歌っている外国人は確かに「ジンギスカン(Genghis Khan)」と発音していますよね。

 

 ここでもタイトルは「14 ジンギスカン(Hello!Project 2009 Winter ~革命元年~)」となっています。

 ジンギスカンって何だろう? Googleで調べると・・・・食べ物しかヒットしません(笑)。トップ100件表示にしても、食べ物サイトしかヒットしません。レストランのサイトばかりが表示されます。

 盆踊りで踊った「ジンギスカン」とは何だったのでしょうか。焼肉の歌と踊りだったのでしょうか。どこかのレストランの踊りだったのでしょうか。

 なぜ、こんな事になっているのでしょうか。
 
出典:
「トレンドブログ」で検索汚染 主婦が内職で執筆の実態、NEWSポストセブン / 2019年10月20日 16時0分配信