WordPressが「500 Internal Server Error」で表示できなくなった:解決策

web編

 取り急ぎ、困っている人がいると思うので、解決策を報告します。

 問 題: サイトが「500 Internal Server Error」により表示できない
 解決策: プラグイン「Wordpress Popular Posts」を停止

問題の発生

 2019年7月28日、つまり今日、このサイトを開こうとしたら、エラーが出て開けない。

 あれ、どうしたんだろう? 

 そう思って、スマホでアクセスすると問題なく開けます。

 念のために、普段使っているFirefoxではなく、Chromeでアクセス。無事に開けます。

 きっと、Firefoxの問題だろうとたかをくくっていたのですが、事態は深刻化していきました。

 まず、Firefoxのキャッシュ、Cookieを削除。しかし、やはりアクセスできない。これはおかしい。

 表示されるエラーメッセージがレンタルサーバーのロリポップのものなので、管理画面にアクセスしますがよく分からない。「CGIもしくはSSIが正しく作動していません」という不具合の意味が全く分からない。

 登録してあるメールにロリポップから警告メールが届いています。嫌な予感がします。

 その内容はとても不思議なものです。

【ロリポップ!】サーバーのシステム領域のご利用につきまして

平素よりロリポップ!レンタルサーバーをご利用いただきありがとうございます。

ご利用中のサーバにて、お客様にご利用いただいているアカウントが所有しているファイルが、お客様がご利用いただける領域外のシステム領域『/tmp』に保存されているため、『/tmp』領域を専有している事を確認いたしました。

この『/tmp』領域はシステム領域として利用している場所になり、大容量のファイルが保存されていたり、多数のファイルが保存されているとサーバーが安定して動作することができなくなります。

その為、『/tmp』領域に保存されているお客様のご利用アカウントが所有しているファイルを、お客様にご利用いただいているアカウントの下記サーバー領域に移動しましたので、報告いたします。

ロリポップからのエラーメッセージ

 このメッセージを読んでも何のことか全く分かりません。最近、Wordpressの設定はいじっていないし、「tmp領域」と言われても、そんなものどこにあるのかも知らない。

 たしか、ディスク使用量が増えていたな、と思い出したので確認すると、現在使用している容量が制限値近くになっています。

 これが原因かもと思って、とりあえず、バックアップや画像ファイル削除して空き容量を増やすことにしました。

 この作業をやって、もう一度使用量を確認すると、逆に増えている。「何、これ?」

 かなりの数のファイルを削除したので、だいぶスペースができたと思っていたのに、逆に、使用量が増えている。作業をすればするほど使用量が桁違いに増えていく。

 これは根本的な何かがおかしい。

 とりあえず、バックアップを取ることにします。しかし、50GBのバックアップなど難しい。接続が切断してしまい、ダウンロードが完了できません。以前のバックアップもあるので、さしあたり、バックアップは諦めます。時間がかかりすぎる。

 こんな事をやっているうちに、また、ロリポップから同じ内容の警告が来ました。その後も。計3通の警告メールが届きました。

 ところが、ここで問題の深刻さに気づきます。

 ロリポップのtemp領域から管理人の領域に転送されてくるファイルのために、使用量がうなぎ登りに増加しています。警告メールのたびに管理人の領域に転送されてくるファイルの容量は巨大で、三回にわたる転送により、管理人に与えられた既定の50GBを軽く越えてしまいました。

 これはマズいことになった。とりあえず、転送されてきた巨大なtmpファイルを削除します。三回転送されてきたtmpファイルの中身はほぼ同じもののようで、ファイルのサイズがかなり似ています。

 そこで、最初のものだけ残し、あとで送られてきた2つの巨大ファイルを削除します。これで、使用量に余裕ができました。

原因究明に手間取る

 今回のような不具合は経験したことがありません。WordPressの設定をいじったりしているときに不具合が発生することはありますが、今回はそのようなことはなく、まさに不意打ちでした。

 ネットで調べようにも、このような症状をどう調べてよいのかも分からない。
 
 こんな時に焦るのは厳禁。まずは落ち着きます。そして、考える。

 数日前に、設定を少しだけ変更したことを思い出しました。functions.phpとcssです。バックアップがあるので、これを元に戻します。でも、変化はなし。これが原因ではない。

 次に怪しいのがプラグインの更新です。以前、プラグインの更新をして不具合が発生したことを思い出しました。

 しかし、どのプラグインを更新したのか覚えていない。毎日のようにプラグインの更新の連絡が来るからです。

 そこで、使っている全てのプラグインを停止して確認することにしました。

不具合の原因はプラグインだった

 あまり期待せずに作業を始めます。

 40個くらいのプラグインをアクティブにしています。そこで、これらを三つずつ無効にして、その都度、サイトにアクセスできるかどうかを確認していきました。

 すると、「WordPress Populor Posts」というプラグインを無効にした途端、サイトが表示されました。うれしー!

 念のため、これを有効にすると、再びエラーになります。これで、この問題の原因が分かりました。「WordPress Populor Posts」の更新プログラムのエラーです。

 このプラグインは結構気に入っているので、今後も使いたいのですが、こんなエラーが出ると怖いです。

 そこで、このプラグインの更新を確認します。バージョンは「4.2.2」、最終更新日は「最終更新: 8か月前」となっています。と言うことは、このプラグインの更新プログラムの不具合ではないようです。昨日まで問題なく使えていたのに、今日になってエラーが出る。どうもよく分からない不具合です。

 使っているテーマ「Twenty Twelve」の最終更新日は 2019年5月8日だし、WordPressのバージョンは5.2.2。これをいつ更新したのかは覚えていないがここ数日のことではない。

 原因が分からないと不安です。しかし、原因を調べるほどこのテーマに関心はないので、しばらく様子を見ることにします。 

 今回のような不具合に対してネット情報は無力ですね。プラグインの紹介や使い方についての記事は山のようにあるのに、発生する不具合についての記載はありません。「CGIもしくはSSIが正しく作動していません」という不具合のメッセージから「WordPress Populor Posts」というプラグインが原因だと考える人はいないでしょう。やはり、WordPressは管理人のような素人にはハードルが高い!

不具合の原因

 「WordPress Populor Posts」はこれまで不具合なく使ってきました。このプラグインが最近更新されたわけではなく、また、Wordpress自体や使っているテーマ「Twentytwelve」も更新されていません。

 考えられる不具合の原因は、プラグインの設定ミス。

 設定についての説明をよく読むと、「ログ上限」の項を「無効」にすると、データの保存期間が無期限になる。保存期間を設定しないとサーバーに負担がかかるので、これを設定した方がよいらしい。そこで、「データ保存期間」を90日にして様子を見ることにしました。