最近、「観測史上最大の降水量を記録」というニュースをよく見かけるようになりました。
10年に一度とか100年に一度とか1000年に一度とか、何年に一度の降雨という確率雨量の値は直近の観測史上最大というデータが入ることで大きく変わる可能性があります。
雨量の確率計算方法にはいくつかありますが、日本で最も使われているのは岩井法ではないでしょうか。
ちょっと岩井法で計算したかった降雨があったのでネットでフリーソフトを探したら、全く見つからない。
なぜなんだろう。ちょっと計算したいだけなのに見つからない。ソフトを探すために数時間も時間を無駄にしてしまった。とほほ。
こんな時は、自分で作った方が早い。と言う訳で、Excelで作りました。
せっかく作ったので、おすそわけします。と言っても、このような特異分野のニーズがあるかどうかは知りませんが。
一応、市販のソフトの計算結果と同じになることを確認しています。
ここまでできていれば、後の加工は簡単だと思いますので、適宜、見栄えが良くなるよう加工して下さい。Excelのシートロックはかけていないので、プログラムを適宜修正してお使い下さい。
使い方はシートに書きます。
並べ替えだけマクロを使っています。簡単なマクロなので修正も簡単。マクロを使わず、手動で並べ替えをしてもOKです。
降雨データは33年入力可能です。計算する年数がもっと多い場合は、式を適宜修正して下さい。
(なぜ、33年なのか:10年でよかったのですが、たまたまコピーのためにドローした範囲が33年でした(汗)。)
3時間程度で自分用に作ったものなので、Excelの式の構成や全体デザインは汚いです。悪しからず。実用上は何ら支障はありません。m値に対応してデータを抽出する部分は結構原始的な方法を使っています。
問題となる有効数字の処理は、市販ソフトと一致しているのでたぶん問題ないと思います。
(有効数字の処理方法により、確率降雨量が1~3mm程度の誤差が生ずる場合があるため、市販ソフトの結果に合うように処理しました。)
ダウンロードはこちらから。 (このダウンロードサービスは終了しました。バージョンアップ版を新たにアップロードしていますので、そちらをご利用下さい。 追記2014.3.15)
【追記 2014.01.25】
このファイルのダウンロード数が多くて驚いています。そんなにニーズがあるとは思えないので不思議です。
アップしているファイルは、単純な確率雨量計算バージョンですが、この次のステップとして、流出量計算が欲しくなるのは、この道の方にとって常識です。今回は、その部分は手計算で行ったので、ファイルの中には入っていませんが、気が向いたら作ります。実は、これがあるととても便利なのですが、簡単なので手計算したのでプログラムはありません。
【追記(2014.02.12)】
流出解析の計算を追加したExcelブックを新しい記事でアップしました。使い方についても少し加えました。初心者でも簡単に使える・・・という訳にはいきませんが、少しかじったことのある人には、使い勝手がよいと思います。管理人にとっては、様々な試算ができるので、とても便利です。
ファイルのエラーについてのお詫びと訂正(2017/11/30)
送付しましたファイルのマクロにエラーがありました。申し訳ありません。
修正方法を書きますので、当方から送付したファイルをお持ちの方は、次のように修正をお願いします。
1.メニューの[開発] ⇒ [Visual Basic] Visual Basicウィンドウが開くので、[標準モジュール]⇒[Module1]
下の図の右側の赤枠部分、3ヶ所の値(文字列)を変更して下さい。下の画面は変更後です。
変更前: マクロ付き
変更後: 1.確率雨量計算
[マクロ付き] という文字列を [1.確率雨量計算] に置き換えます。
置き換えが終わったら、画面右上の[X]をクリックして、画面を閉じて下さい。
ファイルを更新保存して下さい。これで、マクロが正常に動くと思います。
やりかたが分からない方には、修正後のファイルを再度送りますのでコメントして下さい。
ご迷惑をおかけしました。