エクセルのグラフでいくつかの項目を表示する場合、項目の値の大きさによっては、うまくグラフで表示できない時があります。そんな時は、グラフ左側のY軸だけでなく、右側も軸として使用するとスケールの違う項目もうまく表現できる場合があります。さらにこの右側の軸(第2軸)を使って表示されるグラフが、グラフの上から表示されるとわかりやすいグラフになる場合もあります。そこで、今日は、その方法をご紹介します。
下の画像が完成版です。降雨量が上から下向きの棒グラフで表示されています。下は来客数です。雨の影響と曜日の影響による来客数の変化を見るのに良いグラフかと思います。
方法
① 範囲を選択する。
② メニューバーの[挿入]⇒[2D縦棒]
③グラフが表示される。凡例の[雨量]をクリックして選択して、右クリック。[データ系列の書式設定]を選択
④ [データ系列の書式設定]ダイアログで[第2軸(上/右側)]にチェックを入れる。[閉じる]でダイアログを閉じる。
グラフの右側に雨量の軸が表示される。スケールが変わるので、雨量の青色の棒グラフが見やすくなった。
⑤ 右軸をクリック。その後で右クリックし[軸の書式設定]を選択。
⑥ [軸を反転する]にチェック。これで雨量が上から表示される。
「雨量」と「来客数」の棒グラフが重なってしまうので、「雨量」のスケールを変更(下図の②)。 ⇒[閉じる]
⑦ 曜日は不要なので消す。グラフから消すのには、元データを非表示にすればよい。
[B列]を選択肢、右クリックで[非表示]。
⑧ 軸のラベルを入れる。
メニューバーの[レイアウト]⇒[軸ラベル]
⑨ 後は見やすいように凡例を削除。
⑩ 「来客数」の変化を見やすくするため、要素間の間隔の削除。
赤いグラフをクリックしてから右クリックで[データ系列の書式設定]を選択。
⑪ [データ系列の書式設定]ダイアログの[要素間隔]のスライドバーを左端までドラッグ。[閉じる]。
管理人が見たエクセルのグラフの中で不思議なブラフと思ったものがあります。それは、本を開いたような形をしたグラフで、第2軸のさらに右側にもう一つのグラフがくっついているものでした。この右側のグラフは左側のグラフと並んでいるのではなく、角度が付いていて、本を開いたように見えるグラフでした。この不思議なグラフは、後にも先にも一度しか見たことがありません。書籍の中のグラフでは見たことがあると思いますが、エクセルでどうやって作るのかは、未だ不明です。エクセルのシート上で見たので、エクセルで作れることは間違いないのですが・・・。