石畳を敷設する機械があったんだ!

おもしろ動画

 この動画を見て、目から鱗といった感じがしました。
 世の中には不思議な機械があるものです。道路の石畳を敷設する機械です。石畳と言っても煉瓦のようですが。

  source: Youtube “Costruire una strada in pochi minuti”

 日本では石畳の道路はほとんど見かけませんが、外国ではよく見かけます。きっと、ニーズがあるから開発された機械なのでしょう。

 ふと、インカの石組みも、同じような機械で作れたら良いのにと思いました。しかし、石の形状が一つ一つ違う場合には使えません。

 ローマ時代に造られたローマ街道は石畳です。自然石を加工して使っているのですが、そのうち車の轍(わだち)の部分が沈下してしまいます。そのとき、石を取り外して路盤を作り直し、再び石を敷くのですが、石の形状が複雑なため、一度取り外した石を敷き直すのはまるでパズルをはめるように困難な作業になります。そこで考え出されたのが、石と石の接触面に印を付けておくという方法。この印を頼りに石を元の位置に置いていきます。

 日本のお城の石垣の修復でも同じ方法が採られているでしょう。江戸時代には、お寺を移設するという工事も行われていたようです。このときも、各部材の位置が分かるように印が付けられています。

 ところで、この舗装機械はどこの国のものでしょうか。機械の車体に”TÉGLAKÓ TÉRBURKOLÓ ÉS FALAZÓELEM”という文字が見えます。これは舗装ブロックという意味のハンガリー語のようです。

 この機械は、ハンガリーの首都ブダペストの南西100Kmに位置する HELÉP’KER KFT.という町にある建設機械サプライヤーが販売しているようです。

 よく考えてみたら、確かに日本では石畳の路面はほとんど見かけないけれど、ブロック貼りの歩道はかなりあります。日本でもそのうちこのような光景を見かけるかも知れません。