写真の中の人物や日付けを消す方法

画像編

 写真の中の人や日付けを消すには、通常は、レタッチソフトの「スタンプツール(クローンブラシ)」を使うことが多いと思います。ネット上でもこの方法を勧めている記事がたくさんあります。

 ところが、この方法できれいに消し去るのはとても難しい。消した部分がどうしても不自然な感じになります。特に、消し去る部分が多かったり範囲が広かったりすると、きれいに仕上げるにはかなりのテクニックが必要になります。

 そこで、今日は、もっと簡単にきれいに仕上げることができる別の方法を紹介します。

 先ずは、下の写真をご覧下さい。
 一人の男性が石段を登っています。そこに、・・・。

 二人の女性が突然出現します。


  Photo Source: Ⓒ Nekoshi

 もちろん、下の写真の方が元画像で、上の写真は二人の女性を消したものです。スタンプツールでは、このような広範囲の消去はかなり難しいと思います。

 写真はカンクーンに行った時に撮影したものです。登っているのは石段ではなく、ピラミッドです。

 今回は、フリーのレタッチソフト「GIMP」を使っています。使っているプラグインが重要です。

 もう一つ別の方法を紹介します。
 下の写真は、「Microsoft Digital Image」を使って作ったものです。

 どちらも女性がきれいに消えています。
 「Microsoft Digital Image」を使った消去の方法については、以前、「写真の中の人物をあっという間に消し去る方法」という記事で紹介しているので、今回は、GIMPを使った方法を説明します。

写真から簡単に人物を消し去ることのできるGIMPのプラグイン

 このプラグインの性能には驚きます。GIMPがインストールされている前提で説明します。

1.まず、プラグインを入手します。
 このプラグインを見つけるのに結構苦労するので、手順を書きます。

  「GIMP Plugin Registry」へ行き、下の画像の赤枠のリンクをクリックして、プラグインをダウンロードします。

2.ダウンロードしたファイル(Resynthesizer_v1.0-i686.zip)を解凍し、中に入っているファイルを以下の場所にある「plug-ins」というフォルダーに移動します(txtファイルは不要なので削除して下さい)。

 C:\Users\ユーザー名\.gimp-2.8\plug-ins\

 これでプラグインのインストール完了です。

3.GIMPを起動し、お好みの写真を開きます。
  消したい部分を「(なげなわアイコンの)自由選択」ツールなどを使って囲み、範囲指定します。

4.メニューの[フィルタ]⇒[強調]⇒[Heal selection]。

 下の画像のような「python_fu_heal_selection」画面が開くので、そのまま[OK]。

 なお、写真の解像度により[Context sampling width]の最適な値は異なるので、うまく消えなかったり、消した部分の色がおかしいときには、この値をデフォルトの50より大きい、70~400程度の値に変えてみる。

Photoshopを使って、写真から日付けを取り除く方法

【管理人の覚え書きです。】

1.日付けを自動選択ツールで選択

2.[選択範囲] ⇒ [選択範囲の変更] ⇒ [拡張] ⇒ [拡張量]を3pxに設定。⇒ [OK]

3.[Shift]+[F5] ⇒[塗りつぶし]ダイアログが開くので、[内容]を[コンテンツに応じる]を選択 ⇒ [OK]

これで日付けが跡形もなく消える。