今日も、絵画の中のオブジェクトを動かすシリーズです。
今回は、絵画の中の小川を動かして、水を流してみたいと思います。
素材となる絵画は、前回と同様、ウィリアム・アドルフ・ブーグロー(William Adolphe Bouguereau)の作品を使います。「ビブリス(biblis)」という題名の作品です。
ビブリスとは、ギリシャ神話に出てくる泉の妖精だそうです。彼女のストーリーはちょっとここでは書けないようなおどろおどろしい内容なので、関心のある方は調べてみてください。
さて、この絵画が気に入ったので、水の部分を川にして、水の流れを入れてみました。ビブリスは泉の妖精なので、この絵の水面は泉なのかもしれませんが、川の方がよいと思います。水がきれいだし。
今回作った作品がこれです。
GIF版
作り方
川の部分の作り方は、以下の通りです。
- 水路の動画を準備する。今回は、以前撮影した用水路の動画を使いました。
- Photoshopに絵画を読み込む。
- Photoshopの[ファイル]⇒[インポート]で[ビデオフレームをレイヤーに読み込む]で水路の動画を読み込む。読み込む長さは10コマ程度でOK
- 読み込んだすべてのレイヤーを選択した状態で、絵画のレイヤーにドロップする
- (すべての水路レイヤーが選択された状態で)変形して、絵画の水面の角度、流れの方向を合わせる。
- 絵画レイヤーの水面の部分を選択する。⇒ 選択範囲を反転させ、範囲を保存
- 水路レイヤーをアクティブにし、範囲を呼び出し、[Ctrl]+[X]で範囲外を削除。この操作を読み込んだすべての水路レイヤーで行う。
- アニメーションを動かしてみて、確認しながら、水路レイヤーの透明度を調整。範囲の部分的削除などを行う。