下の画像を見たことのある方も多いと思います。
筋肉ムキムキの少女。筋肉増強剤でも使わないとこんな身体にはならない。
手にサポーターを付けているので鉄棒をする体操選手のようです。
これはいくら何でもフェイク画像だ! と思います。こんな筋肉モリモリの女子体操選手がいたらもっと話題になっているはずです。
早速調べてみます。
筋肉モリモリの女子体操選手は誰?
調べた結果、この女の子は、Miriam Offersgaard というデンマークの女子体操選手だった人です。
彼女は1990年生まれなので、現在、28歳くらいです。浅田真央さんと同じ年齢です。
問題の画像は、2006年、彼女が16歳の時に出場した「 世界体操競技選手権2006(the 2006 Artistic Gymnastics World Championships)」で撮影されたもの。
この時撮影された画像をPhotoshopを使って修正したものです。
管理人がこの画像に着目した理由
問題の画像がフェイクであることは上で示したとおりです。
そもそも、女性の筋肉は鍛えてもフェイク画像のような筋肉モリモリにはならないようです。そうなるのは、もともとが男性で性転換したケースだけ。
この画像を見てすぐにおかしいと気づきます。でも、管理人の関心は、どうやってPhotoshopで修正したのかという点でした。
最初は、筋肉モリモリの男性の写真を合成したのかと思いましたが、違いました。単純に、膨張処理をしただけのようです。
周囲に変形の痕跡がないなど、ど素人のコメントも見かけますが、このような処理は人物だけを切り取り、それを加工するので背景の変形はありません。この作業の工程数に手間をかけるのがプロ。とてもめんどくさいので、管理人はあまりやりません。一次処理程度です。
管理人が確認した限りでは、最初にこのフェイク画像がネット上に登場したのは、2009年5月12日のこと。当時のPhotoshopでこの加工ができたのですから、なかなかうまいと思います。
個人的には、自作した “出るところが出ている” 下の画像の方が好きですが。
オリジナル画像はどこにあるのか
管理人は、Google検索が劣化したと度々書いています。それが実感だからです。
Googleの類似画像検索も、もはや使い物になりません。なぜ、これほどまでに劣化してしまったのかと驚いてしまいます。
太鼓持ちライターは決して書かない内容ですが、Google検索の劣化があまりにもひどすぎる。
オリジナル画像の検索には、別の検索エンジンを使います。
ところで、この画像のオリジナルはどこにあるのでしょうか。
それは、『flickr』にあります。画像サイズは、2336x3504px、502kb。
『flickr』で体操選手たちの写真を超高画質で見ていると、局部にシミのある画像が目に付きます。
女子体操競技は、下腹部を鉄棒に打ち付けるという身体的に過酷な競技で、このようなことが起きるのかも知れません。フェイク画像にうんざりしている方にはこちらの画像はインパクトがあるかも。
どうでも良いことですが、画像に写っている手のサポーター。
管理人も昔、鉄棒をやっていたのでこれを使いました。
これを付けないと、手の皮がベロリと剥(む)けます。練習するにつれ、手のひらの皮が厚くなるのですが、その分、剥けるときは深く剥けてしまいます。これはとても痛い!
このため、日頃の手入れが大切。厚くなった手のひらの皮をカッターで削っていました。
手のひらも剥けると痛いのですが、問題は、親指の付け根の部分。ここにはサポーターがないので、ここが剥けると鉄棒を握れない。
手の皮が厚く剥けたという経験のある方は少ないと思います。たぶん、剣道くらいかも。
体操競技はとても過酷。女子の段違い平行棒など拷問のような競技ではないでしょうか。だれがこんなへんてこりんの競技を考えたのか。
管理人は体操部ではなかったのですが、友達が体操部だったのでよく体育館に遊びに行きました。その時にあった段違い平行棒を試していて感じたのは、骨盤前部を強打するということでした。管理人はやせていたので、骨盤前部がバーに直撃してとても痛い!
お腹の皮下脂肪が蓄積した中年の女性ならともかく、年端もいかない少女たちにやらせるような競技ではないと思います。なぜ、こんな非人道的な競技が行われているのか不思議です。