商品カタログを見ていると、そこに載っている商品の詳しい寸法を知りたいときがあります。
商品説明に役立つ寸法線とは
縦、横、厚さの寸法が表形式で書かれていても、それは商品のどの部位の長さのことなのかが分からないこともあります。こんなとき、商品に直接寸法表示されていると分かりやすい。
たとえば下の写真。網戸の戸車の写真なのですが、このように丁寧にサイズが記入されていると助かります。逆に、このように寸法が書かれていない商品は怖くて買えない。
このサイズの記入は、CADを使って書かれているのではないでしょうか。とても分かりやすくきれいに表示されています。
Excelを使って写真に寸法を書き込む
普通の人はCADを持っていないので、Excelを使って寸法を記入する方法を紹介します。
といっても、そんじょそこらにあるExcelの説明とは全く違います。もっともっと簡単にきれいに仕上げます。
まず、Excelで図形を書くときに不便に感じるのが、リボンに表示される図形のボタンを何度も開き直さなければならないこと。これはとても無駄なこと。
次に、図形の選択とグループ化がとても手間取ること。しかし、これをやらないと図形がズレることがあります。
さらに、作った寸法の図形と元画像を合成してきれいに出力するのが難しいこと。
寸法線なんてエクセルできるよ、なんて言うのは簡単ですが、実際にやろうとするときれいにできないし、とてもめんどくさい。
それを簡単にする方法を以下で紹介します。
Excelで写真に寸法を描く
マクロファイルをダウンロードする
最初にExcelのマクロファイルをダウンロードします。
「洋々亭のお仕事Tips」あるいは「Vector」から、マクロ付きExcelファイル『XLマップ』をダウンロードします。
このファイルは、『洋々亭』というサイトが無料配布しているExcelで地図を作成するためのものですが、とても便利な機能があるのでこれを使います。
管理人のExcelは2010なので、『エクセル2010用 XLマップ2010 Ver 0.5』をダウンロードしました。
XLマップを開く
このファイルを開くと、次のような画面が開きます。
右側にあるパネルが重要。これは常時開いているため、図を描くときにとても重宝します。
作業は[キャンパス]タブを開いて行います。
パネルの内容を覚える
最初に、パネルの説明です。地図を作るわけではないので、実際に使うボタンはわずかです。
使うボタンを黄色で着色しました。色の付いていないボタンは地図作製用なので無視して良いでしょう。ボタンの配置と機能をざっと覚えましょう。
「XLマップ」が寸法書きとして優れている点
この「XLマップ」が寸法書きとして優れている点は、以下通りです。
- 写真を下絵として読み込みできること。
- 「キャンパス」タブに罫線のマス目が用意されているので、直線を引くときや位置合わせに便利なこと。
- 常時表示されているパネルから図形ツールを選べること
- すべての図形の選択、グループ化が簡単にできること。
グループ化した図は、コピーしてIrfanViewなどに貼り付けて保存すれば、きれいに保存できます。
罫線を非表示にして、元画像の透明度を0にする。
寸法線がズレたりゆがんだりギザギザになったりせずに綺麗に表示されていると思います。
モデルは、帅嘤嘤さんです。この帅嘤嘤さんの身長表示に関心のある方は、『帅嘤嘤さんの身長を計測する』をご覧ください。
このように寸法を写真に書き込みたいというニーズは意外に多いのではないでしょうか。