先週、京都観光に行ってきました。
最初に驚いたのが観光客の多さ。
次に驚いたのが、外国人観光客の多さです。
さらに驚いたのが、誰も観光ガイドブックを持っていないこと。皆さん、スマホを使っていました。
京都の観光地をいろいろ回って気づいたことは、観光客の出足にかなりのばらつきがあること。
平等院、金閣寺、伏見稲荷大社、嵯峨野の天竜寺脇の竹林、清水寺などは、大変な混みよう。特に、伏見稲荷大社は旅行サイト・トリップアドバイザで外国人に人気の国内観光スポット第1位を4年連続で獲得しているそうで、外国人には特に人気のスポットのようです。
反対に、観光客が少ないのが、東映太秦映画村。あれっ、今日は営業していないのかな?、と思うほど、誰もいない。忍者ショーを見ていたのは五、六人のみ。閑古鳥が啼いていました。人気の観光スポット三十三間堂の隣に位置する京都国立博物館もほとんど人がいません。京都御所もかなり少なめという印象です。
二条城は混んでいるのに、京都御所は人が少ない、というのも奇妙な気がします。
以下、今回管理人が撮影した京都の名所の写真をアップします。どこにでもある写真だとつまらないので、コラにしてみました。大きなサイズをアップしているので、画像をクリックして大迫力でご覧下さい。
まずは、嵯峨野の竹林。天竜寺の庭園をめぐって外に出るとこの竹林に直結しています。とにかく人が多いため、20分くらい待って、人通りが切れた辺りで撮影しました。それも、ほんの一瞬です。中国人観光客が多い印象です。やはり、中国人は竹に愛着を感じるのでしょうか。
通常は大体こんな感じです。
次は、金閣寺。ここも観光客でごった返しています。修学旅行の定番コースで、生徒もたくさんいます。
絶景スポットで撮影。写真に茜さやさんをはめ込んでみました。
天竜寺。ここの庭園はきれいです。見応えがある。
石庭で有名な竜安寺。ここは、欧米系の外国人ばっかり。外国人に特に人気のスポットのようです。
伏見稲荷大社『千本鳥居』の撮影ポイント
さらに混んでいるのが伏見稲荷大社。ここはとにかく混んでいて、千本鳥居で人のいないシーンを撮影するのはかなり難しい。それでも、10分くらい粘っていると、2、3秒、人の流れが途切れる瞬間があり、無事撮影しました。
伏見稲荷大社千本鳥居、woman model source:flickr
こんな写真があると、簡単に撮影できると思うかも知れませんが、現実は、下の写真のような状況です。人で鳥居の柱もよく見えない!
伏見稲荷大社の『千本鳥居』は有名ですが、千本の鳥居があると思っていたら大間違い。1万4千本の鳥居があるのだそうです。
千本鳥居は、その入口に過ぎない。
上の地図の赤丸の所が写真撮影のベストポジション。ここだけ登りと降りの二列の鳥居があります。右側が登りで、左側が降り。登りは人が途切れることがないのですが、降りの方は、一瞬だけ人が降りてこないときがあります。
左側の鳥居の出口の端に陣取り、人通りが途切れるのをひたすら待ちます。
伏見稲荷大社は、JR奈良線稲荷駅から直ぐの所にあるのですが、千本鳥居を抜けてから、山の上まで、延々と鳥居が続いています。20分ほどかけて「四つ辻」まで登ったのですが、先が長いので、山頂まで行くのを諦めました。ここまで登ってくる人はあまりいないので、人のいない写真は簡単に撮影可能です。
思ったより小さかった宇治の平等院
一度は訪ねたい史跡として、管理人が選んだのは宇治の平等院でした。
実際に訪ねてみて感じたことは、意外に小さいと言うこと。もっと巨大な建物かと思っていました。
平等院
宇治では、平等院の近くにある『宇治市源氏物語ミュージアム』も見所のひとつ。
宇治市源氏物語ミュージアム
人がまばらな京都御所
京都御所には二度行ったのですが、いつも人がまばら。見かけるのはジョギングしている人ばかり。
なぜ、人気がないのか分かりませんが、管理人としては空いている方が嬉しい。
管理人のお目当ては、皇女和宮の生誕地を訪れること。これについては、先日の記事『皇女和宮の生誕地を訪ねる』で書きましたので、関心のある方はリンク先でお読みください。
京都御所
和宮ゆかりの建物と言えば、『旧桂宮邸』。京都での和宮の話の中で必ず出てくる場所で、和宮が婚姻前に住んでいたお屋敷です。もともとは京都御苑にあったのですが、明治26年(1893年)に二条城の本丸内に移築され、現在、本丸御殿と呼ばれています。
耐震上の問題から、一般公開はされていないのですが、せっかくなので、茜さやさんに再び登場して頂きました。
晴明神社は女性の観光客に人気のスポット。たくさんの観光客が参拝していました。
二条城に入ると最初に出てくる大きな建物が二の丸御殿。
祇園あたりも観光客がいっぱい。
鴨川沿いには、それほど観光客はいません。
三十三間堂+巫女付きバージョン。神社じゃないけど。
清水寺もたくさんの観光客で賑わっています。残念なことに改修工事中で、清水の舞台はシートで覆われ、せっかく撮影スポットに行っても、舞台の撮影ができません。まあ、こんな風景は何十年かに1回なのですから、こっちの方が希少価値があるかも。
仮設の足場は、単管ではなく木材が使われていました。そこまでこだわらなくても良いと思うのですが。経費と時間の無駄です。
銀閣寺も結構混んでいます。修学旅行の生徒が目立ちます。
モデルSource: flickr, guyễn Hoàng Phi
何でこんなに人がいないのか不思議な有名観光地
有名なのに観光客の姿がチラホラとしか見かけない不思議な観光地。その代表例が『東映太秦映画村』でしょう。
入口のチケット売り場が下の写真。写っている家族は、管理人の前を歩いてきた人たちでした。「チケット売り場には長蛇の列」が普通の京都の観光地にあって、この閑散とした風景は異様に感じました。誰も並んでいないので、今日は休業日かもと思ったほどです。
入口から中に入っても、やはり観光客がいない。歩いていると、スタッフに直ぐ声をかけられてしまいます。周りに誰もいないので・・・。
ここにも誰もいない。
ここにも誰もいない。
吉原にも誰もいない。
日本橋も誰も歩いていない。
写真を撮りたい管理人にとっては、絶好の撮影日和でした。たぶん、こんなことは滅多にないと思います。
次に、『世界遺産 総本山 仁和寺(にんなじ)』。ここも人がいない。竜安寺の近くなのですが、なぜか人がいない。
江戸時代建築の重要文化財建造物五重塔にも観光客は一人もいない。
人のいない世界遺産というのも珍しい。
二条城の直ぐ脇にある神泉苑。昔、貴族たちが池に船を浮かべて船遊びをしたという庭園があります。現在はかなり規模が小さくなったようですが、訪れる人もまばらで、ゆっくり散策できます。写真の外人女性の目の前にはトンボが飛んでいます。
京都駅からほど近い西本願寺。ここの木造建築には圧倒されてしまいます。こんな太い柱になる木材は今の日本にはない。建て替えするときはどうするのでしょうか。
基本的に、欧米系の外国人には着物は似合わないと思うのですが、上の二枚の写真のモデルさんはとても良く似合っています。やはり、ブルー系の着物にして、髪型も写真のモデルさんのようにまとめるのが良いように思います。外人の女性は背が高いので、髪を高くするとバランスがおかしくなります。写真のモデルさんの髪型は、高さ方向にはあまり盛らずに後ろに流しています。
たぶん、着付けした方はプロ中のプロなのでしょう。通常、着物の襟足の辺りにとても違和感を感じるのですが、このモデルさんは上手に着こなしています。というか、きっちりと着付けされています。
下の画像は太秦映画村でコスプレした外国人観光客の方です。このご夫婦は、立ち止まって撮影に応えてくれたのですが、そのシーンはカメラが起動せず撮影失敗。通常の外国人が着物を着るとこのようになります、という見本かも。
女性の襟元と襟足(奥襟)がだらしない着付けになっています。上の写真と比較すると一目瞭然でしょう。外国人だから似合わないのではなく、着付けがへたくそなのです。時代劇の太秦の着付けなのに!
着物の着付けの写真といえば、気になっているものがあります。
幕末に島津斉彬が娘である姫君たちを撮影した一枚の写真。なんともだらしない着付けにみえます。下の子達は幼いのでこんなものでしょうが、上の子はまるで遊女のよう。こんな着付けで写真を撮影した理由が分かりません。まさに、斉彬の趣味につきあわされた娘たちの家族写真ということでしょうか。だれに見せるわけでもない。でも、とても有名な写真になっています。『着物は着付け』次第なのだと思います。
管理人が幼少の頃、母も祖母も毎日、和服でした。こんなだらしない姿は見たことがありません。そのような着付け姿を「てろんてろん」と言います。この子たちは、遊んでいたところを父親の命令で急遽、写真撮影になった、ということでしょうか。
斉彬が撮影したといわれる斉彬の娘たちの写真。左から典姫・暐姫・寧姫
写真加工
上で掲載した写真の大部分は加工しています。通常では撮影できない角度など。その一部をご紹介します。
1. 嵯峨野の竹林: 単に女性の画像を貼り付けただけです。竹の青さを出すために色彩を調整しています。
2. 金閣寺と茜さや: 茜さやさんの写真を合成しています。傘の部分はマスクで透明感を出しています。
3. 竜安寺: 女性の写真を合成しています。
4. 伏見稲荷大社: これも同じ女性を合成。背後に人が映り込んでいるので、手前に女性を配置しています。
5. 平等院: ICEを使って5枚の画像をパノラマに合成しています。どんなカメラでもこのような写真は撮影できません。
6. 宇治市源氏物語ミュージアム: これもICEを使ってパノラマにしています。画像の周囲がガチャガチャになったので、Photoshopを使って畳をまっすぐにしたりして修正しました。通常のカメラではこのような画像は撮影できません。
7. 京都御所、御池庭: 女性の写真を合成しています。
8. 日本橋: 立入禁止の看板と虎ロープがあったので、スタンプツールで消しています。