ネットでもYouTubeでも、そして国会議員までもが一目で分かるフェイク情報をネタに騒いでいるのが滑稽なのでこの記事を書きたいと思います。
あまりにもバカらしくて、呆れてしまいました。
そもそもの発端は、東大に留学中の女性がSNSにこんなに医療費がかかって大変でした、という投稿をしたことに始まります。その時に添付されていた医療費明細の合計金額が1300万円。これは病院の収入です。個人の支出は58万円程度のようです。このSNSをハックした中国人が「1年留学して1300万円稼いだ」と改ざんしたのが問題の始まり。
誰でも分かるように、1300万円を患者が得る手段はありません。更に、この留学生が高額医療費制度をもし活用できたとしても、還付されるのは支払額の半分程度です。留学生がこの制度を利用できるかどうかは知らないし、関心もありません。還付金と1300万円という数字とは何の関係もありません。
普通の日本人は、何を騒いでいるのか理解できないのですが、一部の人達が必要な情報を隠蔽し1300万円を中国人が日本からだまし取ったと騒いでいることが、そもそもおかしいという構図です。
1300万円は、医療にかかった経費で、病院の収入です。その金額の多寡は置いといて、患者がこの1300万円をだまし取る方法があるわけないのは誰でも分かりますよね。医療保険でも医療保障制度でも、補填の対象となるのは、個人負担の部分です。
この時点で、普通の日本人なら、1300万円だまし取る手段は存在しない、と気づきます。
この話題をアップして小銭を稼ごうとする人達の特徴は、ここで書いた当たり前の情報を隠蔽し、中国人がズルした、高額医療費制度を悪用した、制度がおかしい、東大にスパイが入り込んでいる、など思い込みの情報を勝手に付け加え、関連づけて自分は正義の味方と装い、アクセスアップを目的とした情報を発信していることです。無関係な女子留学生を貶めることになっても無関心。関心があるのはアクセスアップだけ。何ともさもしい人達です。
それに騙されている国会議員もいるので滑稽です。ネット情報がおかしいと気づかないのでしょうか。情弱なのでしょうね。
今回の件は、個人を標的にしており、転売ヤーよりかなり悪質と感じます。
今回の件の真相は、IT関係の優秀な中国人留学生を潰すために中国側が動いたと言うことでしょう。このため、中国人や元中国人がニセ情報発信に大きく関わっています。
日本人から見て奇妙な事件。ほとんどの日本人はネットで盛り上がっている理由が理解できないでしょう。何しろ、医療制度や還付金制度を普段に使っている日本人は、ネット情報がおかしいことを知っています。診療明細書の読み方も知らない外国人が扇動して、転売ヤーより悪質なアクセス稼ぎの連中がその尻馬に乗っている。更に、メディアも参加しているので最悪です。視聴率アップが目的化した情報報道機関の末路とはこんな感じなのでしょう。
この件の記事をアップして、留学生を批判した、あるいは憶測記事を流したサイト、メディアは、関係者に謝罪すべきでしょうね。多大な迷惑をかけているのですから、真摯に謝罪するのが筋です。
違いますかね?