フォント(Font)にまつわる様々な不満を解消しよう

パソコンを使っていると必ずお世話になるのがフォントです。

ワードなどで文章を書くときやネットにブログをアップするとき、さらには写真や図に文字入れするときもフォントの種類が気になります。

ところで、フォントって普段使う割にはいつも不便に感じていることがあります。フォントを変更しようとするたびに感じる不便さ。

今日は、この不便と感じる部分に焦点を当て、不便の解消を図る方法をご紹介します。

Word で変更したい文字がフォントのリストに隠れる

Word で文章を書くとき、違うフォントを使いたいと思うことがあります。

普通は、新しいフォントを使いたい文字を選択し、[ホーム]タブにある[テーマのフォント]のリストの中から選びます。

ところが、選択した文字がリストに隠れて見えない! これでは、適用しようとするフォントがどのように表示されるのか確認できません。

皆さんはこんな時どうしてますか?

プルダウンリストで隠れないよう変換する文字を画面の中央や右に移動する。

でも、毎回この方法だとストレスを感じますね。何でそんなめんどくさいことをしなきゃならないんだろう? たかがフォントを選ぶだけなのに!

この問題は、フォントリストを画面右にも表示することで解決できます。

上の図では、リボンの [ホーム]タブに、[フォント] というグループを作り、その中に、[フォントのテーマ]を設定しています。左側の [フォント]グループと同じものが表示されます。

設定したい文字列の位置により左か右のリストを使えばよいでしょう。

リボンの設定方法

リボンへの設定方法はネットで探せば簡単に見つかるので、要点のみ書きます。

    1. リボン上で右クリック ⇒ [リボンのユーザー設定]
    2. 開いたウインドウで、下図のように設定。コマンドリストの中に [フォント] という名前が3つあるので、2番目と3番目を登録する。2番目はユーザー設定、3番目が今回欲しいリスト表示です。

ユーザー設定は、テーマ別にフォントを登録でき便利です。下の例では、テーマを[古典]として、特殊なフォントを登録しています。

フォントの管理

自分のパソコンにどんなフォントが入っているのか知っている人はいないでしょう。管理人のパソコンには、1400以上のフォントが入っています。

調子に乗ってたくさんダウンロードしてインストールしたものの、ほとんど使わない。フォントがたくさん入っていると選ぶのが大変なだけでなく、パソコンの速度が低下するという不具合も発生します。

そこで、フォントの管理をしたい。やりたいことは次の3つ。

  1. 全フォントのリストを作成 ⇒ そのフォントでの表示サンプル付きのリスト
  2. 不要フォントの削除
  3. 使わないだろうと思うフォントを別のフォルダに移動

具体的に、以下で手順を説明します。はっきり言って、これ、凄いです!

全フォントのリストを作成

全フォント名のリストをつくるだけなら簡単なのですが、そのフォントがどのように表示されるものなのかが分からないとリストの意味がない。そこで、表示サンプル付きのフォントリストを一気に作成します。

    1.  まず、『フォント一覧印刷君』を Vector からダウンロードします。少し古いソフトですが、Windows10でも問題なく使えます。
    2.  ダウンロード・解凍したら、フォルダの中の実行ファイル [フォント一覧印刷君.exe] をクリックして起動します。
    3. ここで、二カ所に同じ文字列を入力します。文字列は、漢字、ひらがな、カタカナ、数字、英文 の5種類とします。文字列は「1行で書き、改行しないこと」。

次に、[簡易選択] ボタンで [全て選択] をクリック。画面上部に、[選択数 1258 /1258個] などと表示されます。パソコンに入っている全フォント数です。

その後、① [HTML設定]タブを開き、② [フォント数]を1500、 ③ [出力先] をデスクトップ、に設定して、④ [HTML出力] をクリックします。 フォント数は、PCに入っているフォント数より多く設定すること。

すると、以下のウインドウが開きます。このとき、[ファイル数は1個です] となっていることを確認。もし、2個以上になっていたら、 [フォント数] の設定を増やしてください。これは必ず1個になっている必要があります。

保存されると [HTMLファイルを作成しました。作成したHTMLを開きますか?] と聞いてくるので [はい] をクリック。

すると、ブラウザにフォント一覧が表示されます。

これを Ctrl+A で全選択し、エクセルシートに Ctrl+V で貼り付けると、書式を保持したまま、綺麗に貼り付けることができます。

・・・と、昨日はできたのですが、今日は貼り付け時にエラーが出ます。

「excel 新しいフォントは、これ以上設定できません。開いている他のドキュメントを閉じて、再度実行してください。」

このエラーは未解決のようです。でも、今回の場合、解決は簡単です。クリップボードの情報量がオーバーしているだけなので、一括ではなく二度に分けてコピーペするとコピーできます。

エクセルシートに貼り付けると空白行ができて邪魔です。これを削除します。

空白行の一括削除の仕方は、「できるネット」さんの『【エクセル時短】空行をまとめて消すには「ジャンプ&選択オプションからの行削除」で解決!』という記事がよくまとまっています。

完成するとこんな感じです。

この表を見ると、『フォント一覧印刷君』の設定をなぜあのようにしたかが分かると思います。あのように設定しないとこの表は作れない。

たとえば、文字種を5つ入力していますが、フォントによっては、「ひらがな」専用、「カタカナ」専用、「漢字」専用、「特殊書体の数字」、「英字」のみの書体・手書き書体、というそれぞれの特徴があり、これらをリストで一括表示するには、サンプル文字列にこられの特徴が分かる文字種を使う必要があります。

このリストを何に使うかはあなた次第です。使いたいフォントを探すのにも使えるし、不要なフォントをまとめて削除したいとき、削除するフォントを選ぶのにも使えます。そして、特定作業用の「フォントセット」を作っておくのにも有効です。

特定作業用フォントセットとは、古典文章用、漫画吹き出し用、画像説明用、ロゴ用、手書き風などです。

次は、フォントの削除と別フォルダへの移動についてです。

フォントの削除と別フォルダへの移動

やっとここまで来ました。いきなりフォントの削除と言っても実際にはできません。どのフォントを削除してよいかが分からないからです。

たくさんのフォントをインストールしたのはよいけれど、結局使わないから削除したい。でも、どれを削除したらよいかが分からない。フォントの名前が分かっても役に立たない。

だから、この前段の作業として、フォントのリストを作ったわけです。

さらに、絶対に使わないフォントは削除対象ですが、もしかしたら使うかも知れない、などと捨てるに捨てられないものもあります。

そんな時は、使うフォント、削除するフォント、もしかしたら使うかもというフォント、の3つに区分するとよいでしょう。使うソフトはそのまま、削除フォントは当然削除します。そして、もしかしたら使うかもというフォントは別フォルダに移動します。これにより、フォント選びが楽になると共にシステムへの負荷が軽減します。

しかし、よく考えてみると、フォントリストさえあれば、いつ使うか分からないフォントなど削除してもよい気がします。必要になったとき、フォントリストでフォント名を特定し、また、ダウンロードすればよいのです。フォント名が分かれば、ネット上からフォントを探し出すのは簡単です。

さて、フォントの削除、および、フォントの別フォルダでの保管という作業には、フォント管理ツール『nexusfont』というフリーソフトを使います。

ソフトは Vector からダウンロード可能ですが、バージョンが古い(ver.2.5.8)ので、作者さんのページから最新バージョン(ver.2.6.2.1870) をダウンロードした方がよいでしょう。

Vector でのソフトの詳細説明には以下のように書かれています。

書体見本の表示やインストール/アンインストールなどを行うフォント管理用ソフトです。

インストール済みフォントの一覧表示、必要なフォントだけをまとめた「セット」を作成、書体名の検索などの機能でフォントを効率よく管理できます。

Windowsにインストールされているすべてのフォントは、「ライブラリ」の中の「インストール済み」というグループに登録されます。さらに、ユーザが任意にグループを作成してフォントを登録することもできます。このフォントはパソコンにインストールされている必要はなく、「NexusFont」が起動した状態であれば、ワープロなどのアプリケーションから使用できます。

「ライブラリ」内のグループとは別に、ユーザの用途に合わせて必要なフォントのみをまとめた「セット」を作ることもできます。

グループやセットを選択すると、登録されている書体の見本がリスト表示されます。書体見本のテキストははあらかじめ登録されているもののほかに、ユーザが任意に追加したり、編集したりすることができます。文字色や文字サイズ、太字や下線などの装飾もできます。

書体見本は印刷や画像ファイルとしての保存も可能です。印刷の場合は、グループやセットに登録されているフォントすべてを印刷することも、選択したフォントのみ印刷することもできます。

画像ファイルとして保存する場合は、選択しているフォントすべてをひとつの画像として保存することも、フォントごとに別の画像として保存することもできます。また、画像のサイズを指定も可能です。

Vector, ソフト詳細説明

このソフトは、「インストール済みフォントの一覧表示」が可能と書かれています。しかし、それはあくまで”表示が可能”ということであって、一覧の出力は画像として保存する仕様になっています。それゆえ、大量のフォント一覧の出力は実質かなり難しい。

このため、上でExcelのリストを作りました。フォントビューアがソフト上でフォントの閲覧できるのは当たり前のこと。問題は、閲覧画面上で、リストからフォントの要否を決定したり、用途別(場面別)のフォントセットを作るのが難しいこと。このために、Excelリストがどうしても欲しかった。

では、早速、フォントフォルダ(C:\Windows\Fonts)の中のフォントを減らします。

ここで注意すべきは、Windowsに元から入っているフォントを削除したり移動してしまうと様々な不具合が発生してしまうことです。「NexusFont」では、これらのデフォルトフォントは削除できないようになっていますが、その機能が完全かどうかは不明です。

これについては、現時点では特に気にする必要はありませんが、もしもの時を考えて、Windows10 のデフォルトフォントのリストはどこで確認できるかだけ知っておけばよいでしょう。

マイクロソフト社の『Windows 10 によってインストールされるフォント』で確認できます。

これによると、デフォルトのフォントの数は、196個のようです。

[Fonts]フォルダーの中身とは

フォントの管理と一言に言っても、何を管理しようとしているのか、その実態を知らずには語れない。

そもそもフォントが入っている[Fonts]の中身は何? 全部でいくつのファイルがこの中に入っている?

管理人のパソコンでは、[Fonts]フォルダに入っているファイルとフォルダの総数は、約4,500個です。

「えっ、『フォント一覧印刷君』で表示された1200個程度じゃないの?」

この違いは、フォントパックの数え方の違いにあります。フォントの中には数種類の拡張フォントを1つのパッケージにまとめた「コレクション」というものがあります。これを1つのフォントとしてカウントするのか、あるいは、パッケージの中身のファイル数でカウントするのかで合計数は大きく変わります。

次に、『Fonts』フォルダに入っているフォントの種類を見てみましょう。

『nexusfont』で表示されるのは下の4つのアイコンです。

一般的なフォントは、[TrueType] か [OpenType]の2種類です。 この他にTrueTypeフォントがセットになったフォント(フォルダ)が [TC] で表示されます。

これ以外に、特殊なフォントがほんの少数インストールされている場合もあるでしょう。しかし、それは今回の作業の対象外です。余計なことはしない。これが鉄則です。

さて、フォントのほとんどを占めるのが[TrueType] と[OpenType]です。

ところで、同じ名前の[TrueType] と[OpenType]の2タイプのフォントがFontsフォルダの中に入っている!

本来、同じフォントの場合、2種類をインストールしておく必要はありません。では、もし同じ名前でタイプの異なるフォントがあった場合、どちらを削除すべきか。

これは、フォントを何に使うかにより異なります。これの説明だけで読むのが嫌になるはずです。それをだらだらと書いても意味のないこと。

そこで、結論。悩まず、どちらか一方を削除すればよい! 管理人の使用環境では、[TrueType] を削除します。

下の図を見てください。「にくまるフォント」が[TrueType] と[OpenType]の2種類入っていました。

「佟」という漢字。中国のスポーツ選手の名前に使われている漢字です。これが、「にくまるフォント」の[OpenType]では表示できても[TrueType]では表示できない。

そもそも自分でフォントをインストールしたということは、特殊な字体に魅力を感じたからでしょう。そのような字体の多くは[OpenType]で作られ、幅広い文字に対応しています。これが管理人が[OpenType]を残す理由です。

万が一、削除した[TrueType]が必要になったら、その時にインストールし直せばよい。そのためのフォントリストを冒頭に作っています。フォント名が分かれば、必要なフォントを見つけるのは簡単です。

せっかく重い腰を上げてフォントの整理をしようとするのですから、『断捨離』の精神でいきましょう。

「いつか使うかも」のいつかは訪れない! 必要になったら改めて入手する!

不要フォントの削除

インストールしたけど、絶対に使わないフォントってありますよね。まず、それから削除します。

削除したいフォントにチェックを入れ、右クリック。[アンインストール]ダイアログが表示されるので、[OK]をクリック。

もし、削除に不安がある場合は、[フォントファイルをアンインストールしてバックアップ]にチェックを入れて[OK]。ココに保存しておくとあとで復元可能です。大量にフォントを削除したいとき、迷っていると時間ばかりとられて作業が進みません。こんな時は、バックアップにじゃんじゃん入れてしまうのも1つの方法です。一定期間が過ぎて問題が起こらなかったら削除すればよいので。

バックアップとセットは別物

フォントを削除すると、そのフォントを使っていたドキュメントでそのフォントでの表示ができなくなります。当たり前ですが。

ただし、バックアップに保存していると、「NexusFont」を開いている間だけそのフォントを表示できます。

フォントがバックアップに保存されるのは上の操作でバックアップを選んだときだけです。

「NexusFont」は、[セット]として、好きなフォントを選び登録することが可能です。これは、単に[Fonts]フォルダ内のフォントとリンクしているだけです。バックアップとは全く違うので、勘違いしないように。

[セット]に登録しておくとフォント選びが楽に

このセットはとても便利です。

たとえば、「暗号解読」関係の記事を書いているとき、ロゼッタストーンに使われている文字列を記入したいときがあります。その時は、[ROSETTA STONE]というフォントを[暗号解読]という名前のセットに登録しておきます。

また、ヴォイニッチ手稿についての記事を書くときには、ヴォイニッチ文字のフォント [EVA: European Voynich Alphabet] を登録しておくと直ぐに使えます。

もちろん、このような特殊フォントで書いた文字はキャプチャして画像として保存します。

暗号解読
ロゼッタストーン ROSETTA STONE
ヴォイニッチ文字 EVA: European Voynich Alphabet (EVA)

まだ続きがありますが、とりあえず、このバージョンでアップします。

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