アプリから開いた画面がアクティブにならず前面に出てこない珍しいトラブル|原因も珍しかった

PC不具合対策

 二日前に、PCの挙動がおかしいことに気づきました。

 まず、画像を開こうとすると、一瞬、前面に出るものの、すぐに開いている画面の後ろに隠れてしまいます。新規に開いたアプリ画面がアクティブウインドウにならないのです。

 このトラブルは、いくつかのソフトを開いたときにも同じように発生しています。

いきなり結論

 今回の問題解決方法は、ネット上では見つかりませんでした。IMEを監視する特殊なソフトが原因だったからです。

 ソフト名は、「TrayIME」という古いソフトです。これを停止したら正常に表示できるようになりました。

 これが結論です。

 なぁんだ、簡単じゃん! と思った人は置いといて、こんな珍しい不具合の原因をどうやって突き止めたのか、に興味を持つ人もいると思います。

 その方のために、この記事を書いています。

ネット上の対策がすべて失敗

 この不具合が発生するととても不便なので解決策を探しました。

 見つかったのは、レジストリを変更するというもの。「Foreground Flash Count」の値を「0」に変更するという方法です。

 その手順に従いレジストリを変更しても、問題は解決しません。むしろ、別の不具合が発生。ページを閉じるのにシングルクリックでできなくなり、ダブルクリックで閉じる必要が生じました。このため、レジストリは元に戻しました。

 マウスの設定を変更する方法を紹介しているサイトもありました。「マウスポインタ―をウィンドウ上に合わせたときに選択します」のチェックを外すというものです。しかし、その方法を確認しても、自分のPC設定では該当しないことが分かりました。

 ここで手詰まりです。今回の不具合の解決策を紹介しているサイトは皆無と思われます。

原因を考える

 実は、今回の不具合が発生した日に、Windowsのアップデートがありました。当然、これが原因と考えます。

 そこで、この日にアップデートされた更新プログラムを削除します。全部で三つの更新プログラムがインストールされていたので、一つずつ削除して、不具合が解消されたか確認しながら削除していきます。

 しかし、当日にインストールされた三つの更新プログラムをすべて削除しても不具合は解消しません。

 不具合発生とWindows更新のタイミングが一致していることから、Windows更新がトリガーとなり不具合が発生したと考えられます。どの設定変更が原因となったのか調べるのは難しそうです。これを調べるのは力業となるので、この方面からの問題究明は諦めます。

 根本的な原因は、Windowsのアップデートであると考えられます。

 その証拠に、普段使っているファイラーや別のファイラーで画像ファイルを開くとアクティブウインドウにならないのに、普段使わないエクスプローラーなら問題なく表示されることを確認。つまり、マイクロソフトの提供するソフトなら問題ない、という奇妙な構図。

 再びマイクロソフト社の意地悪が始まった! と思いました。Vistaの時もさまざまな不具合が発生したからです。

 今回の不具合は、特定の常駐ソフトが原因では?、と考えました。Windowsの更新により、それまで正常に機能していた(古い)ソフトが突然使えなくなる、ということが過去に何度も発生しています。

問題のソフトを特定する

 管理人のPCには「Process Lasso」をインストールしているので、これを使って起動しているソフトを一つずつ停止していきます。そして、「trayime.exe」を停止したとき、正常な動作に戻ったことを確認しました。

 このソフトはIMEの起動キーを変更してON/OFF状態をすべてのウィンドウで共通にするもので、導入したのは、1ヶ月ほど前のこと。でも、これまで、不具合は発生していません。これが、Windowsの更新が原因と考える理由です。

 このソフトはスタートアップに登録されているので、まずはこれを削除。次に、アプリランチャーとして使っている「CLaunch」にソフトを登録して、必要なときに起動できるようにしました。

今回のターゲットとなったソフトは何か

 以下は、管理人の個人の感想で、真実かどうかは別問題だという認識の元に読み進めて下さい。

 マイクロソフトがOFFICEをリリースした当初、日本では一太郎が圧倒的なシェアを誇っていました。そこで、マイクロソフトは、一太郎ユーザーに不具合が発生する仕組みを導入します。当然、JustSystemsは不具合解消に努めますが、OFFICEにシェアを奪われてしまいます。

 さて、今回の原因ソフトは、2004年リリースの古いものです。でも、先日まで正常に動いていました。

 性悪説に従えば、マイクロソフト社が標的にしているのは、こんな古いフリーソフトではなく、もっと大きなライバルソフト。

 ネット上に被害報告がないので分かりませんが、もしかしたら、Google関連アプリに障害が発生しているかも知れません。

 この項は個人的な見解です。まともに信じないように。