マスクが買えない:おかしいなぁ?

その他の知識

 マスクが店頭から消えました。どこのお店に行っても品切れ。入荷予定も未定。これってどこか変だと思いませんか。

近くの店を回ってみたら本当にマスクが売っていない

 ネットでも話題になっているマスク騒動。新型コロナウイルスへの警戒感からマスクを買う人が増えたようです。

 2020年2月4日 13時49分配信の「読売新聞」の「マスク「2箱8万円」、ネットに出品…店頭の品切れ続く」(Rakuten Infoseek News)には、「国内でも新型コロナウイルスによる肺炎患者が確認されたことを受け、ドラッグストアなどでマスクの品切れや品薄状態が続いている。」と書いてあります。

 本当に買えないのか確かめてみました。するとどこの店も品切れでマスクを買うことができないことが分かりました。「マスクの品切れや品薄状態が続いている。」ではなく、「マスクの品切れ状態が続いている」というのが現状です。

 今日、管理人が回った店は20軒程度。コンビニを初め、ドラッグストア、イオンなどのスーパー、量販店、町の薬局、ホームセンター、ダイソーなどなど。そのどこにもマスクはありません。

 売れ筋のマスクを置くために拡張したマスク陳列棚には、何もない! どの店に行っても同じ光景を目にします。

 本当にマスクが買えない。どうなっているんだろう?

一応は買えたけど

 いろいろ探し回って、一応、マスクを買うことができました。

 どこで買ったかというと、作業服を売っているお店。ワークマンではないですが、似たようなお店です。

 今朝入荷したそうで、五つくらいありました。

 お店の人曰く。「仕入れ値が高かったけど、一応、仕入れました。こんなんだけど。」

 お店の人が消極的に見せてくれたマスクがこれです。

 赤い文字で「緊急製造」と書かれた簡易パッケージのもの。通常なら、誰も買わないと思いますが、お値段は、5枚入りで220円(税込み)でした。1枚40円か。Made in Chinaと書かれています。気休めに使って下さいという意味でしょうか。ウイルスを防ぐには「N95」と呼ばれる規格のマスクが必要なのだそうです。中国製で緊急製造とは、・・・、お店の人が販売に消極的だった気持ちが分かります。規格については何も書いていないし。

 500枚入りの箱を小分けにして売っているという感じです。でも、買えただけラッキーかも。

 (日本の)マスク工場は24時間稼働。3交代シフトにするため人件費は2倍近くに跳ね上がるでしょうね。24時間工場を稼働させたくても、そもそも人がいない。人の確保が問題かも。価格が高くなっても仕方ない気もします。日本製なら。

なぜ店頭からマスクが消えたのだろう?

 店頭から商品が消えることは過去にもありました。東日本大震災では、日用消耗品が店頭から消えました。その原因は、工場が被災したり、震災で道路網が被害を受け流通が滞ったのが原因です。

 しかし、今回のマスク騒動は違います。工場では24時間フル稼働で生産しているようです。テレビでやっていました。流通の問題もありません。しかし、マスクが店頭にない。

 これって、誰かが買い占めているか、横流しをしているのではないかと疑ってしまいます。

 在日中国人の方が中国本土の家族や知人に送っている、という記事もネット上にありますが、その数はたかが知れているでしょう。コンテナ数万個のマスクを送っているわけではない。郵便で送る量など数は知れたものです。

 やはり、誰かが買い占めているのでしょうか。あるいは、工場ごと買い占めているのでしょうか。日本の商習慣では、一時的な買い占めは工場単位では起きにくいと思います。マスクが品薄なのはここ数ヶ月のこと。それを過ぎればマスクなど誰も見向きもしなくなります。一時的に特定のバイヤーに横流しすると、ブームが過ぎたときに取引先を失うことになります。従来からの顧客を大切にすると思います。

 生産も流通も問題ないのに商品が店頭から消える不思議。

 何がおかしいのか。

 生産も流通も問題ないのですから、通常であれば、毎日入荷するはずなのに、入荷予定が未定ということがおかしい気がします。入荷はするが直ぐに売り切れる。これが普通の品薄の状態でしょう。ところが、今回のマスク騒動は、入荷時期が未定ということに違和感を感じます。

 誰かが大量に買い占め値上がりを待っているか、横流ししているとしか思えない。

 それなら通販で買えるのでは思い調べると、買うことはできます。ただし、通常価格の10倍の値段で。

 通販でマスクを高値で売っている出品者って、どこで商品を仕入れたのでしょうか。たまたま在庫があったというより、早い時期に大量に仕入れたということでしょうね。

 お金持ちには問題ないようです。お金を出せば買えるのですから。

緊迫感のない売り場

 マスクが品切れのお店。しかし、そこの従業員は皆、マスクを着用しています。自分たちは会社から支給されるマスクがあるから、という感じで、客がマスクを買えなくても無頓着。いつ入荷するかも関心がないようです。

 こんな状況が続くと、怒り出す人たちが出てきそうです。花粉の舞う季節は直ぐそこまで来ています。

マスクは何度も使うしかない?

 マスクの使い回しはだめ。でも、マスクが買えないのであれば、そんなことは言ってはいられない。ボロボロになるまで使い続ける必要があります。

 その場合、マスクに付着している恐れのあるウイルスは、熱で殺菌するという方法しかない気がします。マスクにスチームアイロンをあて、スチームである程度殺菌してから、アイロンで一気に高温滅菌する。これしかないでしょうね。

 殺菌効果のあるジェルなども店頭から姿を消しています。新型コロナウイルス予防には、やはりマスクが一番でしょう。

やっとスーパーでマスクが売られていた【5月12日追記】

 店頭でずっと見かけることのなかったマスクですが、今日行ったスーパーで大量に山積みされていました。

 あっという間になくなるかと思ったら、誰も買わない。皆さん、在庫をたくさん持っているようです。

 売っていたのはウイルス対策用のマスクと医療用のマスクの2種類、50枚入りで、どちらも3600円くらいでした。まあ、今の時期としたらリーズナブルな価格でしょう。