はじめに
新型コロナウイルスに関し、どうも情報が錯綜しており、どの情報が正確なのかが分からなくなっていて、それがネット上の情報の混乱を招いている原因のように感じます。
わずかばかりの、それも断片的な情報を、あたかも最新で価値のある情報であるかの如く垂れ流しているメディアが多数存在します。何の役にも立たないばかりか、民衆の不安をかき立て、パニックを誘発するかも知れない危険な行為と感じます。
新型コロナウイルスについては、分かっていないことが多く、誰も正確なことは言えない状況です。感染源も感染経路も、感染力も分かりません。したがって、対策も分かりません。巷で言われている対策は、通常のインフルエンザなどの対策であり、それが新型コロナウイルスに有効かどうかは誰にも分かりません。もちろん、判明していることもあります。それは、切り分けて考えることが重要かと思います。分かっていることと分からないことをごちゃ混ぜにせず、整理して考えることが重要です。
新型コロナウイルスの正体についての情報は、米国の研究機関が公表したものを使い回している感じで、引用元へのリンクもなく、元の論文にどのように書かれているのか確認が難しい。
メディアの報道は、どこからか拾ってきた論文情報の断片を伝え、SNSの書き込みを併せて伝えるという形態がほとんど。このため、SNSの単なるつぶやきが一人歩きして、あたかも真実であるかの如く伝えられている。あまりにもお手軽記事が多すぎます。何ら取材もせずに、机上で10分で書けるような記事ばかり。これでは、一般民衆は、メディアから煽られっぱなしです。
そこで、まず、何が分かっていないのかについて、整理することにします。
メディアの異常な報道
SNSで個人がつぶやくのは自由です。しかし、それが拡散して不特定多数に広がるのは、時として問題となることがあります。たとえば、それがデマだったり、不明確な情報・未確認の情報だったりした場合、拡散する過程で、それが真実であるかのように伝わってしまう恐れがあります。
今回の新型コロナウイルス騒動で、特定のメディアの問題報道が明らかになっています。
このようなメディアの報道はパターン化されており、どこかのサイトから拾ってきた情報を出典も示さずに垂れ流し、記事の後半では、国民の意見として、SNS上の一個人のつぶやきを取り上げて、発信している。
SNSで注目を集めているつぶやきはありますが、それをメディアが取り上げる必然性はありません。むしろ、取り上げるべきではないと思います。管理人の視点では、それはメディアの責任逃れの手段として映っています。
煽りタイトルで注目される記事を書き、その根拠はSNSだ、という責任逃れです。10分もあれば書けるような記事なのでしょう。メディアの記事執筆者はずいぶん楽をして記事を書いているようです。
新型コロナウイルスとは
今回の新型コロナウイルスによる感染症は、「COVID-19」と命名されました。これは、「コロナウイルス感染症2019」の略です。
では、ウイルスの名前は何でしょう? 答えは、「SARS-CoV-2」です。
新型コロナウイルス感染の症状とは
ウイルスに感染した一部の人々は症状がありません。ウイルスが症状を引き起こす場合、一般的なものには、軽度の発熱、体の痛み、咳、鼻づまり、鼻水、のどの痛みが含まれます。ただし、COVID-19は、肺炎を引き起こすことが多く、高熱、激しい咳、息切れなどのより深刻な症状を引き起こすことがあります。
結局の所、症状からはCOVID-19感染かどうかを判断するのは難しい。発熱患者について、全数検査していては、検査機関がパンクします。だから、海外渡航歴、特に武漢渡航歴のある人を優先して検査していました。
発熱して、COVID-19に感染したかもと不安になっても、本人の渡航歴がなく、最近帰国した人との濃厚接触がない場合は、検査はしてくれません。
2003年に流行SARSコロナウイルス(Severe acute respiratory syndrome coronavirus, SARS-CoV)
2015年に中東・韓国などで流行したMERSコロナウイルス(Middle East respiratory syndrome coronavirus, MERS-CoV)
どちらもコロナウイルスによるもので、SARSは飛沫感染により広がるとされましたが、MERSは感染方法(つまり感染防止方法も)、宿主が全く分かっていない。(Wikipedia)
そして、今回のCOVID-19。同様にコロナウイルスによる感染症です。
このため、過去の二つの感染症対策と同様の感染防止対処方法、すなわち、マスクによる飛沫拡散の防止、手洗いによる顔粘膜からのウイルス侵入の防止、台所用の塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)やアルコールを用いた消毒による対応が求められています。
最初の感染者の謎
最初の患者は中国の武漢市で確認されました。しかし、それが本当に最初の感染源となった人なのかは不明です。潜伏期間があるため、最初に新型コロナウイルスに罹患した人物は、武漢以外の場所から武漢に来た可能性もあります。しかし、その特定は不可能でしょう。
つまり、これは、時間が経っても分からないことです。
これを特定できる方法論はありますか? あなたは過去2週間の行動を全て覚えていますか? だれも「潜伏期間」の壁を突破できない。だから、このことを議論する意味はほとんどありません。もちろん、感染源の特定は重要ですが、世の中にはできることとできないことがあります。できると思うのなら、人任せにせずに方法論を示して下さい。
潜伏期間のなぞ
我々が最も知りたいのは、潜伏期間の長さです。
これについても情報が錯綜しており、分かっていません。ただ、2週間を越えることはなさそうです。
中国の医師が2週間よりもっと長いかもしれないとの論文を発表していますが、科学的な根拠はなく、不明確な聞き取り情報によるものです。
中国の医師の方たちは、情報を早期に共有するために、不明確・科学的データではないことを百も承知の上で公表しています。もちろん、前提条件を明記して。しかし、煽りタイトルを付けて記事の注目を浴びたいという一部のライターたちは、「中国の研究者が指摘、潜伏期間は2週間より長い」などの不正確な記事、はっきり言って「煽り記事」を垂れ流しています。
Aさんが感染しました。感染源となったと考えられるのは、3週間前に濃厚接触していた感染者のBさんです。
ところが、Aさんの感染源となったのは、1週間前に濃厚接触したCさんなのかも知れません。Cさんという人物が実在するかどうかは不明です。いや、10日前に濃厚接触したDさんかもしれません。いやいや、Eさんかも、違う!Fさんが怪しい!
感染者からのインタビューを元にした論文では、これが限界なのです。潜伏期間が2週間より長いかも知れない、とは、論文の調査方法では断定できない。だから、科学的根拠に乏しい論文と言え、通常であれば、論文として発表されることはありません。
特殊な状況だからと敢えて発表している論文の趣旨を取り違え、煽り記事を書いているライターのなんと多いことか。ライターとしての資質に欠けるのではないかと感じます。
新型コロナウイルスの感染経路
我々が最も知りたい情報(その2)は、感染経路についてです。
これは、飛沫感染、接触感染説が有力です。(日本呼吸器内視鏡学会、2020.3.6)
もしこれがエアゾル感染だとしたら大問題で、防ぐことはほぼ不可能なのですが、飛沫感染、接触感染であれば、マスクの着用と手の洗浄・消毒で防ぐことができます。
ただし、手術室のような外部から密閉された空間に長時間いると感染するリスクが高くなるようです。この長時間とはどのくらいの時間をさすのかは不明ですが、大阪のライブハウスの事例から考えると、二時間程度が目安となるのかも知れません。
新型コロナウイルスの感染力
大阪のライブハウスで感染した方々は四国や関東在住の方もいます。彼らは鉄道で移動したと考えられますが、移動中に他の乗客が二次感染したとの情報はありません。このことから、罹患当初は他の人に感染させることはほとんどないと言えるのではないでしょうか。
現時点でも、感染経路不明の新規患者の拡大はきわめて限定的です。
このことから、新型コロナウイルスの感染力はそれほど高くはないと考えられます。
しかし、密閉された空間、たとえば、屋形船、手術室、タクシー、ライブハウスなどでは感染が確認されています。
世界的感染拡大のなぞ
世界中に感染が拡大しており、○○カ国、感染者数○○人、という記事に溢れています。しかし、情報を冷静に分析すると、本当に世界に拡大しているのか疑問が残ります。
そもそも、夏にインフルエンザは流行しません。地球の裏側は 現在、夏です 。常識的に考えて、これらの地域で新型コロナウイルスが流行するとは考えられない。
ここで重要なことは、新型コロナウイルスが現在、夏の地域でも流行することを懸念するのであれば、新型コロナウイルスは通常のインフルエンザウイルスとは全く異なる性質を持っていることに着目すべきです。しかし、そのような視点で報じているメディアは皆無です。
実際、これらの地域に広まったとされる新規患者のほとんどすべてが、感染地域からの帰国者・旅行者です。これらの夏の国・地域で、その後の感染拡大のニュースはありません。感染者の人数、死者の情報だけです。二次感染が本当に拡大しているのか、その情報は確認できません。
もちろん、濃厚接触者が罹患し、感染が拡大していることは事実ですが、きわめて限定的という印象を受けます。これまでインフルエンザとは無縁の南国の国々で新型コロナウイルスの感染者が増えるとパニックになるのでしょうが、感染が拡大するとは思えません。
新型コロナウイルスの感染が全世界に拡大しているかのように誤解させる、まさに煽り記事です。これらの国々で本当に感染が拡大しているのかどうかは、濃厚接触者以外の人たちにまで感染が拡大していることが確認された場合でしょう。
フィリピンで感染が拡大しているようですが、詳細な情報がほとんどありません。もっと詳細な情報がないと判断できないように思います。
2020年3月13日付け共同通信配信の記事として、新聞各紙は「ブラジル大統領が新型コロナ感染 トランプ氏と1週間前に会談」と報じています。あるサイトは、この記事を掲載したものの削除しています。危ない情報との判断なのでしょう。
新型コロナウイルスの不活性化とは
新型コロナウイルス対策は、ウイルスの不活性化を図ることのようです。なぜ、殺菌と言わないのか不思議ですが、細菌なら殺菌により、菌を殺すことが可能ですが、ウイルスの場合、死んだかどうかが分からない。休眠しているだけかも。
そもそもウイルスのことはよく分かっていません。その理由は、培養できなければ、その性質が分からないからです。そして、その培養の方法が分からない。
新型コロナウイルスを不活性化する方法については米国の研究機関がいち早く論文を公表しています。
日本で見かける新型コロナウイルス対策の根拠は、この論文に依っているようです。だれも出典を挙げない、イカサマ専門家たちの言っている根拠は、この論文のようです。
ところで、日本の研究者たちは何をしているのでしょうか。今回の問題に対する有益な情報を提供する組織・個人として全く登場しません。不思議です。
管理人が想像するに、結局は分からない、それが結論なのでしょう。他の研究者の結果を追試しても同じ結果にならない、と言うことなのかも知れません。注目された論文の内容が正しいとは限らない。
しかし、必要なときに沈黙していては、存在意義が問われます。すべてが解決してから、実はこうだったと言っても後の祭り。遅すぎます。
感染予防対策の根拠
新型コロナウイルス感染を予防する対策として、人混みを避ける、手洗いの励行、マスクの着用などが挙げられています。
不思議なことに、このような予防策を掲載している組織、機関のどこも、その根拠を示していません。これって、一般的な感染症対策のことでは? 新型コロナウイルスはどのような性質を持っていて、それを防ぐために、このような対策が必要、という論理的な説明は誰もしない。いや、できない?
厚生労働省は、平成30年12月27日付けの生労働省健康局結核感染症課長名による衛生主管部(局)長あて文書『感染症法に基づく消毒・滅菌の手引きについて』で、これまでの手引きを廃し、新たな手引きを通知しています。この最後の部分に、「新型インフルエンザについては、必ずしも、感染経路を特定することはできないが、飛沫感染と接触感染が主な感染経路と推測されている。基本的にはこの二つの感染経路についての対策を講ずることが必要であると考えられる。消毒、滅菌については新型インフルエンザ等対策ガイドラインに記載があり、参考にされたい。」と記載されています。なお、新型インフルエンザ等の定義がかかれており、今回の新型コロナウイルスについてもこれに該当します。
具体的な対策
どの組織・機関の情報も中途半端で、具体性がありません。当事者意識に欠けた情報発信となっていると思います。
たとえば、内閣官房が公表している『新型コロナウイルス感染症対策』というホームページを見ると、「センターでご相談の結果、新型コロナウイルス感染の疑いのある場合には、専門の「帰国者・接触者外来」をご紹介しています。マスクを着用し、 公共交通機関の利用を避けて受診してください。 」という項目があります。病人が公共交通機関を使わずに、どうやって移動しろというのでしょうか。
書いている意味、書いた人の意図は分かりますが、当事者にとっては何の役にも立たない記述です。禁止事項だけが書かれていると感じてしまう。
かかりつけの医師に相談、と書かれても、そもそも日本の医療はアメリカのようなかかりつけの医師を持つようにはできていない。かかりつけの病院がない場合はどうするのか。
町の医院では、38℃以上の発熱があると診察してもらえません。診察拒否です。
煽り記事しか書けなくなったマスコミの取材力の問題
まず、テレビのキャスターなどの言動が、煽りに拍車をかけています。キャスターを起用するのはテレビ局。各テレビ局は、過去の同様な事態における失敗教訓を生かし、かれら新規キャスターにどのように教育しているのでしょうか。
これは、何もやっていない、と容易に想像できます。人気者をキャスターに据えているので、そんな教育を行っている時間などあろう筈もない。つまり、テレビ局は、過去の誤報道・扇動報道など社会から批判を浴びた失敗報道の経験を活かして改善しようとする気持ちすらないようです。
やるのはせいぜい、コメンテーターの中にインフルエンサーを起用することくらい。しかし、その発言を押さえ込むような番組構成になっており、インフルエンサーの方々はまともに発言すらできない。
テレビを見ていて気づくのは、専門家として意見を述べている人たちって、聞いたこともない病院や大学や会社の人たちだということ。まともな専門家からは出演を断られるため、コメントしてくれる無名の人たちを「専門家」として登場させているのが見え見えの報道になっています。
これは、ニュースなどのネット配信新聞も同じこと。「専門家の論文」に書かれていたとソースを示しながら、実際のソースへのリンクは書かない、書けない。他人の記事をバクっているだけなので、論文など読んだこともなければ、本当にこんな論文が存在するのかすら確認していない。最低でも、論文のリンクを貼れよ、と言いたい。リンクも張れない情報はフェイク記事の可能性が高いと思います。
テレビで専門家としてコメントしている人たちって誰?
世界中の研究者が血眼になって探し求める新型コロナウイルスの正体と有効な対処方法。それは、現在も分かっていません。
不思議なことに、テレビに出演する”専門家”の方々は、全てご存じのようです(笑)。
このような時期に、第一級の研究者は、テレビには出演しません。理由は、出演することで被害を被るからです。全ての責任を押しつけられてしまいます。
だから、本当の専門家は、少なくともこの時期にはテレビには出演しません。その証拠に、出演している人って誰? と思うほど、聞いたことのない肩書きの人たちが出演しています。
そして、自信たっぷりに、対策を述べていますが、第一級の研究者でさえ分からないことを、なぜ、テレビに出演する”専門家”は自信を持って言えるのでしょうか。
新型コロナウイルスについては分かっていませんが・・、という前置きなしに、最新研究にはど素人の自称専門家が一般的な感染症対策のことを述べているに過ぎない。
もし、新型コロナウイルスがMARSやSARSとは異なった特性(たとえば、感染経路、感染力、潜伏期間などについて)を持っていたとしたら、テレビ局はどのように責任を取るつもりなのでしょうか。
今回の新型コロナウイルスについての対応策が、数ヶ月後には出るかも知れない、という報道が飛び交っていますが、それはあり得ない。MARSもSARSも詳しいことは分からないのですから、新型コロナウイルスだけが判明する、ということは、かなり期待薄でしょう。
この医師の投稿は信頼できるのか
2020年3月13日 17時11分、夕刊フジが「韓国・イタリアで医療“崩壊”地獄 無防備なPCR検査で医療従事者の感染招く 医師・村中璃子氏寄稿」という記事を配信しました。
この投稿内容は、既存の情報を分析し、的確に現状を把握していると評価できるように思いました。ぜひ、リンク先からご一読を。
管理人が気になったのは、「防護服を着るなどの体制を整えず、どこの病院でも無防備にPCR検査を行った結果、多くの医療従事者の感染を招いた。」という記述です。
村中璃子氏は、医師としての立場から、このような書き方になっているのでしょうが、一般の人が見ると、防護服を着なければ感染が防げないのかと考えてしまいます。
医師の診察は、通常、1分以下と短いものです。なぜ、医師や看護師が罹患するのか理解しがたい。そんな短時間で罹患するのであれば、ウイルスの感染力が強力と考え直す必要があります。
中国で最初に新型コロナウイルスについて警鐘を鳴らした眼科医がこの病気で亡くなり、同じ病院の眼科医も同様に亡くなりました。
これは、とても重要なことなので、詳しく調べる必要があります。思い込みを排除して。
同じ病院の眼科医が二人も新型コロナウイルスに罹り亡くなったとの記事を読み不思議でした。この理由として考えられることは、新型コロナウイルスに罹患すると、結膜炎の症状が出る人もいるから。それにより、罹患者と濃厚接触した医師が罹患する。
そもそも、新しいウイルス出現について警鐘を鳴らした医師が、その病気に罹って死亡しては困ります。しかも、内科医ではなく眼科医だから、余計に困ります。
この亡くなった医師とはどのような方だったのでしょうか。最初に警鐘を鳴らした医師だから、ウイルスには気をつけていたはずなのに、どうして罹患し、どうして死んでしまったのか。発病しても優先的に診療を受けられる環境にいたのに、なぜ、治療しても死亡したのか。しかも、二人も。
このことの分析の視点は、なぜ、眼科医という同じ職種で同じ病院の医師が罹患したのかということです。さらに、なぜ、死亡したのかということ。多くの患者が軽症で、その後、回復しているのに。
なぜ、同じ病院で、新型コロナウイルス担当医師が同様の事態に陥っていないのか。
情報が不足しており、これ以上、推測することはできません。
発熱すると、町医者は診察してくれない
実は、先日、息子が職場で急に38.5℃の発熱をしました。
そこで近くの医院に行ったら、38℃以上の発熱のある方は診療できません、と断られてしまいました。
医院が診療拒否をするなんて! これって違法なのではないでしょうか。もし、違法でないとしたら、早急に立法化すべきです。タクシーの乗車拒否とはレベルが違います。人の命を左右する医院が発熱の程度で診療を拒否しては困ります。
息子は、医院での診療を断られ、自宅近くの大きな病院で診療を受けました。
その結果が笑えます。インフルエンザではないそうです(笑)。
心配しているのは、新型コロナウイルスかどうかなのですが、そのような検査はなく、何の指導もない。
結局、息子の熱は直ぐに下がり、家に帰宅した頃には平熱になっていました。
でも、その後はどうすればよいのだろう。
信頼できる情報源に従うべきと、どこのサイトでも書いています。では、厚生労働省のサイトでは何と書いている?
このようなケースについての記述はありません。
武漢から帰国した人と濃厚接触した人や集団感染が起きた人との濃厚接触があった場合しか新型コロナウイルスに感染しているかどうかの検査でさえ受けることができません。つまり、それ以外の人たちは、新型コロナウイルスに罹っていないという前提で情報を発信しているようです。
このような危機意識のない医師会の献金により平常時の(医療制度の)需給バランスにのみ着目した政策を採ってきた政府の姿勢は疑問視されますが、その追及は後でもできます。今は、そんなことをしている暇がない。
頼りになるのはアメリカの研究機関の情報
報道でたまに登場する『米疾病対策センター(CDC)』。大体が共同通信が配信したものを各報道機関が流しています。何の確認もせずに。
たとえば、2020年2月29日、CDCの『ロバート・レッドフィールド局長が「新型コロナウイルスは段ボール紙やプラスチックの表面では2時間以上生存する」などと指摘した。』などと、きわめて断片的な情報が流されました。
局長の発言の趣旨は、新型コロナウイルスが段ボール紙やプラスチックの表面で長時間生存していることが確認できたことで、飛沫感染よりも、これらを通じた接触感染のリスクが高いことを指摘しているようです。
報道を見ても結局よく分からないのですが、CDCのホームページには、研究結果やその対策について、根拠を示しながら、具体的な対応策を示しています。
日本政府の対応がお粗末なのは、不安や関心を持つ人たちの疑問に答えるように情報を一カ所に集中し、そのサイトを閲覧すれば、新型コロナウイルスに関するあらゆる情報にアクセスできるようなページづくりが行われていないこと。
内閣府と厚生労働省がそれぞれ情報発信しているのでは困ります。国内の研究機関の見解は? これらのHPを探しても見つかりません。
現状では、内閣府は「やっちゃだめ」の文章ばかりで、「じぁ、どうするの?」という疑問に答えていない。情報はあちこちネットサーフィンをしなければ、探し出すことが難しい。各学会が情報を公開するのはよいことですが、ただでさえたくさんの学会があるので、どの学会がどのような情報を発信しているのかは、誰も知らない。マスコミは、自分で調べようとせず、共同通信などのソースを多くのメディアが垂れ流しているだけでは、情報混乱に拍車をかけているという印象を受けます。
結局の所、研究結果を迅速に公表し、それに基づいて具体的な対応策を提示しているCDCが、最も役立つ情報を流していると言えます。WHOがこう言った、という情報を流している厚生労働省とは違います。
CDCのホームページに書かれていることが、現在分かっていることの全て。それ以外の情報は、あまりにも断片的で、情報としての信頼性が乏しいと感じます。
究極の対応策は免疫力を上げること
今回の新型コロナウイルスに限らず、病気に罹りにくくなり、さらには、罹ったとしても軽症で済むようにするには、やはり、免疫力を上げるのが一番。
人間の免疫機能の、たしか8割は小腸で生産されているはずです。そして、その役割を担っているのが腸内細菌です。
このような発想がないと、どうなるか。
3年経っても腐らないハンバーグ。日持ちするための保存料。腸内細菌は飢え死にします。太古の昔から共存関係にあった腸内細菌が死滅する、あるいは、細菌量のバランスが変わることで免疫力が低下します。
慢性疾患を持った高齢者の死亡率が高い、などと馬鹿げた話がまかり通っていますが、慢性疾患を持っていない高齢者の割合はどのくらいか。それに基づき、新型コロナウイルスにより亡くなった方の”慢性疾患”割合は、本当に統計的に有意といえるのか。
管理人的には、”まじめにやれよ! 素人に迷惑かけんじゃねーよ” と言いたい。
マスクは感染防止に効果がない? 責任追及すべき誤報
WHOの発表などを引用して、マスクは感染防止にはほとんど効果が無く、むしろ、危険、という論調の報道が多数ありました。
出典も挙げないメディアの報道なので、確認のしようがない。
これは、たぶん、イギリスの研究者が発表した論文を根拠にWHOや米国の研究機関が持ち出した説なのではないかと思います。
少し考えれば、これはおかしな話だと気づきます。マスクに付着したウイルスから感染するから、マスクは危険という論調です。しかし、もし、マスクをしていなかったら、その数百倍のリスクがあったということを無視しています。マスクから感染ではなく、マスクが防いだのです。その後の(感染を防ぐための)マスクの処置は別次元のこと。マスクが感染防止に役に立たないという結論にはなりません。
この論文を探しているのですが、見つかりません。たぶん、論文としてボロボロの内容であろうと推測できます。だから、だれも出典として論文名を挙げることができない。それを見られてしまうと、根拠を失ってしまうから。
管理人がWHOの発表を信用しない理由は、喫煙被害の論文の採用にあります。日本人の論文を根拠にしているのですが、その論文自体はまさにボロボロの内容のようです。研究方法に問題があるとの指摘に答えていない論文だと言うことです。
WHOが発表したから、という責任逃れのメディアの姿勢は考えもの。報道する前におかしいと思わないところが、マスゴミといわれるゆえんでしょう。平常時なら大目に見ても、今回の事態のような緊急時にはそうはいきません。
メディアが何を発信したのかが必ず問われます。
国会ではいつまで経っても「お花見」の話題。まじめに仕事をして欲しい。
(この記事は、順次追記していきます。)
出典:
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.03.09.20033217v2.full.pdf
Novel Coronavirus (COVID-19) Situation
“Aerosol and Surface Stability of SARS-CoV-2 as Compared with SARS-CoV-1“, March 17, 2020
なぜ、特定の感染源